安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ジョニー・グリフィン「THE LITTLE GIANT」と新しいオーブントースターで安倍川餅の話題

2021-01-31 19:18:16 | テナー・サックス

餅が好きです。特に、お正月からの冬のこの時期は毎日でもよいのですが、必ず太りすぎになるので、我慢しています。でも、たまにはよいかと休日の朝、そっと安倍川餅を作って食べました。美味しくてリピートしそうです。リピートしたアルバム。

JOHNNY GRIFFIN (ジョニー・グリフィン)
THE LITTLE GIANT (RIVERSIDE  1959年録音)

   

ジョニー・グリフィン(ts, 1928~2008年)は、1950年代初めから2000年代まで活動を続けたタフなミュージシャンで、その時代時代に作品を残していますが、共演者に恵まれたブルーノートやリバーサイドレーベルへの録音を聴くことが多いです。

メンバーは、ジョニー・グリフィン(ts)、ブルー・ミッチェル(tp)、ジュリアン・プリースター(tb)、ウィントン・ケリー(p)、サム・ジョーンズ(b)、アルバート・ヒース(ds)。3管編成のためか編曲をノーマン・シモンズが行っています。ブルー・ミッチェル、ウィントン・ケリーといった好きなミュージシャンが参加しています。

曲は次のとおり。

1  Olive refractions (Norman Simmons)
2  The Message (Norman Simoons)
3  Lonely One (Babs Gonsalez)
4  63rd Street Theme (Johnny Griffin)
5  Playmates (Saxie Dowell)
6  Venus and The Moon (Norman Simmons)
編曲を行ったノーマン・シモンズ(本来はピアニスト)の作曲したものが3曲、ジョニー・グリフィンの自作が1曲、歌手のバブス・ゴンザレスのものが1曲、サクシー・ドゥエルという人の曲が1曲と、全てジャズオリジナルのようです。

言ってみれば「痺れるアルバム」で、グルーヴィーで黒っぽい雰囲気が堪らないアルバム。ジョニー・グリフィンの重心の低いテナーが聴ける「63rd Street Theme」では、ブルー・ミッチェル(tp)はじめ全員が好演していて、一番のききもの。明るくて楽しい「Playmates」では、ウィントン・ケリー(p)、サム・ジョーンズ(b)と続くリズム隊のソロが輝しい。テンポが変化する「Lonely One」は、グリフィンとリズム隊だけによる演奏で、アル・ヒースのドラムスが迫力あります。

(日本盤とJAZZLAND盤のレコードを聴きました)

   

JAZZLAND盤のジャケット。

   

オリジナルは、リバーサイドですが、傍系レーベルのJAZLANDのものを持っているので、国内盤のビクター音楽産業のものとJAZZLANDのものを聴きました。音に力があるのはJAZZLAND盤です。

(ある日の朝食

全て携帯電話による撮影です。

新潟県魚沼産の餅米を使った餅です。味が良くてお気に入りです。

前のものが壊れたので、新しくトースターを購入。TIGER製です。強力なので、すぐ焼けます。

3分ほどでふっくらと。

きな粉は「うぐいすきな粉」です。

餅をお湯につけてから、きな粉と砂糖をつけました。素朴ですが、いつ食べてもうまい。

餅だけだと主食なので、ポテトサラダ、ハム、野菜、みかんもメニューに加えました。お茶といっしょに。

キッチンに飾った「アルストロメリア」です。コロナ禍で、花卉の販売が苦戦しているので、それを助ける意味もあって購入しました。

アルストロメリアのアップ。


「ルヴァン(Levain)信州上田店」でパンのランチ (長野県上田市柳町)

2021-01-30 19:40:35 | グルメ

先日、上田市に行った際に、遅めの昼食をパン店「ルヴァン」の奥にある喫茶でとりました。ルヴァンは、東京都渋谷区富ケ谷で営業していたところ、オーナーが上田市出身なので、2004年に同市にも店舗を構えたものです。

天然酵母のパンを焼いていて、人気のあるお店です。奥にはイートインコーナーがあり、ランチのセット「ASAMAYAMA」をいただきました。温かいスープや野菜サラダと一緒にパンをいただきましたが、味の良さに加えて食べ応えがあり、お腹がいっぱいになりました。

上田市柳町は、北国街道の宿場町です。

入口。古民家を改装した店舗です。

奥の喫茶コーナー。

ランチのセット

パンはカンパーニュでしょうか。上に乗っている林檎ジャムは量がたっぷりで、味もよかった。

パンの上に総菜が乗っています。左に、ミートソースをかけたようなレンコンなど野菜、右はポテト。右端は、胡桃パンでした。

サラダ。

スープは、季節野菜のミネストローネ。

コーヒーとデザートです。

デザートは、チョコレートのパウンドケーキだと思います。

コーヒー。器が大きめの茶碗のような感じで面白い。。

【ルヴァン 信州上田店】

住所:長野県上田市中央4-7-31
電話:0268-26-3866
ホームページ:ルヴァン 信州上田店 (Levian) (tabelog.com)


池波正太郎自筆画展を観ました。(1月28日 上田市池波正太郎真田太平記館)

2021-01-29 19:25:18 | お出かけ・その他

上田市に行ったので、「池波正太郎自筆画展  ヨーロッパで出会った人と風景」を観てきました。鬼平犯科帳、剣客商売、仕掛人・藤枝梅安などを著わした池波正太郎(1923~1990)は、人気作家ですが、絵も描き500点もの原画が残っているそうです。

フランスなどヨーロッパへ7回旅行に出かけていて、その際の取材に基づいた水彩画を25点展示してありました。チラシに使われたニースの絵をはじめ、色彩がカラフルで、物語が立ちあがってきそうな構図の絵は、作家らしいもので、見入りました。

   

チラシの表。上半分にある絵は、ニースの風景。

   

チラシの裏。上段「ジャン・コクトーの美術館」、中段左から、「異国の墓地」、「バッシー通りを歩く老婦人」、「カルカッソンヌの城」、下段「レストラン【クーボール】」。

なお、展示された作品は、池波正太郎記念文庫(東京都台東区西浅草)蔵のものです。

【絵葉書】を購入しました。全て池波正太郎の絵です。

   

長谷川平蔵・市中見回りの図

   

秋山小兵衛の図

   

藤枝梅安の図

【池波正太郎真田太平記館】

住所:長野県上田市中央3丁目7番3号
電話:0268-28-7100 
ホームページ:city.ueda.nagano.jp/site/ikenami

   

パンフレットから。

建物外観。

真田十雄士のうち、猿飛佐助の像。

入口

真田太平記の文庫本。

(安曇野市の自宅にもらってきたポスターを飾ってみました)

池波正太郎さんは、映画や音楽がお好きで、アーティー・ショウなどスイングジャズも聴いていたようです。フランスへ旅行されているので、それに因み本日聴いたのは、バド・ジョンソン「FRENCH COOKIN'」。左側に飾ってあるデューク・ジョーダン「危険な関係のブルース」は、フランス映画のために作曲されたものです。


ダヴィ・ヴィレージェス「OBLIVION」とジャズの流れる喫茶店「山と渓谷」の鍋焼きうどんの話題

2021-01-28 19:16:27 | ピアノ・トリオ

しばらく寒い日が続いたので、先日、鍋焼きうどんが食べたくなって、職場の近くのお店を探したところ、喫茶店の「山と渓谷」で提供しているのを見つけました。珈琲やスイーツに加え、本格的な蕎麦も出てくる多彩なお店ですが、鍋焼きうどんもありました。熱々で温まりました。若手奏者の熱い演奏を。

DAVID VIRELLES (ダヴィ・ヴィレージェス)
OBLIVION (Marshmallow 2007年録音)

   

ダヴィ・ヴィレージェス(p)の本作は、かなり前に購入したものですが、最近CDの整理をしていて、実は初めて聴きました。上不三雄さんの主宰するマシュマロレーベルからのリリースで、バド・パウエルの曲などを取り上げ、演奏内容もよく、同レーベルの名盤の一つといっていいかもしれません。

メンバーは、ダヴィ・ヴィレージェス(p)、デヴォン・ヘンダーソン(b)、フランシスコ・メジャ(ds)。ヴィレージェスは、1983年キューバ生まれ。音楽家の家庭に育ち、同地でクラシックのピアノを習い、18歳の時にカナダに渡り、トロントの音楽大学に入学、バリー・ハリスからも教えを受けています。2003年には、オスカー・ピーターソン賞を受賞。現在は、米国に住みECMに録音するなど、活躍中です。

曲は次のとおり。

1  Tempus Fugit (Bud Powell)
2  The Fruit (Bud Powell)
3  Longina (M. Corona)
4  Hallucinations (Bud Powell)
5  Introspection (Thelonious Monk)
6  Oblivion (Bud Powell)
7  Novia Mia (J. Mendez)
8  La Mesha (Kenny Dorham)
9  Off Minor (Thelonious Monk)
10  From This Moment On (Cole Porter)
バド・パウエル作が4曲、セロニアス・モンク作が2曲、ケニー・ドーハム作1曲のジャズオリジナル7曲に、キューバの曲が2曲とコール・ポーター作のスタンダードが1曲です。キューバの作曲家マヌエル・コローナの「Longina」は、原曲のメロディーが美しい。

二重の意味で驚いたアルバムです。一つは、バウエルやモンクの曲に録音時24歳のヴィレージェスが真正面から取り組んで成功していること、もう一つは、後年ECMに録音している彼を、日本のマシュマロレーベルが記録に留めたことで、どちらも画期的です。ヘンダーソン(b)とメジャ(ds)のリズム隊が素晴らしくスイングし、ヴィレージェス(p)が小気味よく明るめのフレーズを綴っている「Tempus Fugit」や「Hallucinations」、「Oblivion」が最高、そして、キューバの曲「Longina」(ロンヒーナ)では、後半がアブストラクトで、個性的な面も窺えます。

   

【山と渓谷】

住所:長野県長野市南長野北石堂町1403-2
電話:026-228-8939
ホームページ:山と渓谷 (食べログのページです。)

道の反対側から入居しているビルの全景を撮りました。

ショーウインドーと看板。

『山と渓谷』(YAMAKEI)は、出版社、雑誌の名称ですが、使うことには許可を得て、創業当時から使用しているそうです。

店内。

壁に埋め込まれた日立製のスピーカー。音量はそう大きくありませんが、ジャズが流れています。

鍋焼きうどん。小ライスがついてきました。

海老、厚揚げ、きのこ、たまご、野菜が入った温かいうどん。体が温まりました。


原田マハ著「いちまえの絵 生きているうちに見るべき名画」(集英社新書)を読みました。

2021-01-27 19:37:29 | 読書

書店で、原田マハ著「いちまいの絵」が目に留まったので、購入しました。本書は、『青春と読書』内の連載「絶対絵画 生きているあいだに観るべき24点の作品たち」(2014年6月号~2017年2月号)をもとに加筆・修正されたものです。

   

(著者)

原田マハさんは、1962年東京都生まれ、関西学院大学文学部日本文学科、早稲田大学第二文学部美術史科卒業。美術館勤務などを経て、森ビル森美術館設立準備室在籍時にニューヨーク近代美術館に派遣され勤務。2005年「カフーを待ちわびて」、2012年「楽園のカンヴァス」、2017年「リーチ先生」など著書多数。

(目次=掲載作品 裏表紙帯から)

   

副題に「生きているうちに見るべき名画」とあり、26の作品が紹介されています。

(感想など)

原田マハさんのアートに関連した小説は、彼女しか書けない世界で、昨年も『デトロイト美術館の奇跡』や『サロメ』を読み、拙ブログに感想をアップしました。そういった小説を書く原動力になったり、著者の人生に影響を与えた26点の絵画とその画家について記していて、静かな興奮を覚えました。

その絵画と出会った際のドキドキ感や感激がストレートに著されているなど、著書の豊かな感受性が表出されている文章に共感を覚えました。例えば、ポール・セザンヌの「セザンヌ夫人」やギュスターヴ・クールベの「オルナンの埋葬」の章です。

26枚の絵の中には、ジョルジュ・モランディ、フリーダ・カーロ、ジャクソン・ポロック、マーク・ロスコといった新しめの画家の絵もあり、現代絵画の面白さについて書かれていて、僕の知らない世界を知ることもできました。

以下、気になった絵(章)を掲げます。

   

セザンヌ展について『Mdame Cezanneとかれた巨大なバナーが入り口前に下がっているのを目にした瞬間、「まさか・・・!」と胸をときめかせた。そして、迷子になりそうなほど広大な美術館の中、その特別展を開催している展示室めがけて、ほんとうに一目散で飛んで行った。』と記しています。

   

『(オランジェリー美術館の)この展示室を初めて訪れた人は、必ずといっていいほど、はっとしてたちつくす。まるで、睡蓮の池にかこまれているような・・・』と書かれています。オランジェリー美術館には一度だけ行ったことがあります。

『ところが、オルセー美術館で本物を目にしたとき、私は、作品に釘づけになって動けなくなってしまった。』と書かれています。ルーブル美術館は訪れたのですが、オルセーは行ったことがないので、いつか行きたい。

   

著者が学生時代に東山魁夷の随筆集の中で初めてこの絵と出会ったそうです。その時の様子を『なんの前触れもなく現れたにもかかわらず、その絵はすうっと私の中に染み込んだ。そしてその「道」は、はるか遠くまで黙って私を導いてくれる予感がした。』と記しています。

   

新しめのもののうち、ジョルジョ・モランディ「ブリオッシュのある静物」は、気に入りました。