安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

カル・コリンズ INTERPLAY

2017-09-17 10:32:37 | ギター

雑誌「日経おとなのOFF」10月号の特集が『「歩く」の大正解』という面白そうなものだったので、買って読んでみました。見出しには、高血圧や糖尿病、脂質異常症など現代病予防につながるウォーキングは、『1日8000歩うち20分速歩きが新常識」」とあります。現代病予防と減量のために、現在、短い通勤だけになっている歩く時間を増やそうと考え始めました。ウォーキング・ベースが効いていそうなアルバムを聴いてみます。

CAL COLLINS (カル・コリンズ)
INTERPLAY (Concord 1980年録音)

   

カル・コリンズ(1933~2001年、g)は、日本における知名度はそう高くないかもしれませんが、1970年代、80年代にコンコードレーベルにいくつか快作を残しています。キャリアの初めには、ブルーグラスのミュージシャンとして活動しているので、プレイには、カントリー音楽の味わいもあります。

メンバーは、カル・コリンズ(g)、ハーブ・エリス(g)、レイ・ブラウン(b)、ジェイク・ハナ(ds)。コリンズとエリスの2ギターによる演奏ですが、二人ともチャーリー・クリスチャンの影響を受けているので、絡み合う部分など、どちらが弾いているか判然としないところがあります。コンコードジャズフェスにおけるライブ録音です。

曲は、「Besame Mucho」(べサメ・ムーチョ)、「I'll Be Seeing You」、「People Will Say We're In Love」、「That's Your Head」、「Tricia's Fantasy」、「I Got It Bad And That Ain't Good」、「Limehouse Blues」というスタンダードに、カル・コリンズの自作「That's Your Head」とSteve Negriという人の書いた「Tricia's Fantasy」で、全7曲。注目は「Besame Mucho」でしょうか。

穏やかなサウンドで、スイングする4人のプレイがたいへん魅力的なアルバム。ハイライトは、最初の「Besame Mucho」で、ギターの二人のアンサンブルが新鮮で、レイ・ブラウン(b)のソロにもうっとり。「I'll Bee Seeing You」では、ストレートにメロディを弾くカル・コリンズの音色の美しさが際立っています。「People Will Say We're In Love」は、かなり早いテンポで、コリンズ、エリスの名人芸が聴けます。キャノンボール・アダレイ(as)のアルバム「In Chicago」(Mercury)の演奏で好きになった「Limehouse Blues」の収録も嬉しいところ。

【日経おとなのOFF 2017年10月号】

   

   

歩き方もいろいろあって、参考になります。

   

山道の基本手的な歩き方とお薦めの低山の紹介もあって、面白い記事です。

   

景勝地など歩いてみたい場所が紹介されていて、参考になります。行ってみたいところがいくつかあります。

   

鳥海山や五箇山など、機会があれば訪れてみたいものです。

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ジェシ・ヴァン・ルーラー EUROPEAN QUINTET

2017-05-18 20:09:39 | ギター

仕事の帰りに権堂にある「そば処 とがくし」に寄りました。ここ数年、若い頃は無視していた蕎麦が美味しくなり、たまに食べるようになりました。年齢で嗜好が変わったのかもしれません。もっとも、相変わらずステーキやケーキは大好きなので、あっさり系ばかりが好みではありませんが、幅広く美味しく感じるものが増えるのは結構なことです。ギターについても少し幅広く聴くようになり、今夜はこのアルバムを。

JESSE VAN RULLER (ジェシ・ヴァン・ルーラー)
EUROPEAN QUINTET (bluemusic 1996年録音)

   

ギターは、人によってサウンドが非常に異なります。ウェス・モンゴメリーやケニー・バレルなどのブルージーで太い音を基準としていると、近年のプレイヤーの無機質で細い音は聴くに耐えなかったのですが、よくしたもので、いくらか慣れてきたようです。昔買って棚の奥深くしまいこんでいた、ジェシ・ヴァン・ルーラーの初リーダー作も、ようやく聴けるようになりました。

メンバーは、ジェシ・ヴァン・ルーラー(g)、ジュリアン・ジョセフ(p)、ニコラス・サイス(b)、ピーター・ウェニガー(sax)、マーク・モンデサー(ds)。J.V.ルーラーは、1972年オランダのアムステルダム出身で、1995年の「セロニアス・モンク・コンペティション(ギター部門)」で優勝し、頭角を現し、以降多くのアルバムを発表し、来日も重ねています。彼は、ギターを演奏する人に特に人気があるように思えます。

曲は、ジェシ・ヴァン・ルーラーの自作が、「Debits 'n Credits」、「The Ruler」、「De Poesch」、「Two Walk」、「Vienna Night Express」、グラント・グリーン作「Green's Greenery」、スタンダードの「Bewitched」(魅惑されて)、「I'll Be Seeing You」、「You're My Everything」、「This could be the start of something Big」の10曲。スタンダードも4曲収録されているので親しみやすさもあります。

ジェシ・ヴァン・ルーラー(g)のプレイにはブルージーさはありませんが、スピードに乗った小気味のよいフレーズを弾ききっていて爽快です。ヨーロッパ的といっていい内容で、あいまいな和音に慣れてくると心地よく聴けます。スイングしてテンポの速いものがよく、彼の自作ではアルバムの最初に収められた「Debit 'n Credits」が面白い。スタンダードも同じで、早いテンポの「I'll be Seeing You」や「This could be the start of something Big」におけるルーラーのソロは音域を広く使っていて、醍醐味がある演奏になっています。

【そば処 とがくし】

住所:長野県長野市鶴賀権堂町2255
電話:026-234-2670
ホームページ:手打ちそば処とがくし(権堂商店街ホームページ)

 

権堂商店街の一画にあります。敷地の奥が松竹相生座(映画館)です。

 

カウンター11席のお店です。

 

八幡屋磯五郎の七味唐辛子も一緒に出されます。

 

ぼっち盛りの蕎麦。これは普通盛りです。

 

蕎麦を食べた後は、近くにあるジャズ喫茶・バーの「musican」(ミュージシャン)に寄りました。カウンター席がほぼ満席でした。

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ウェス・モンゴメリー&ウィントン・ケリー SMOKIN' IN SEATTLE

2017-05-14 10:27:43 | ギター

先日、「飯盛山」へ登山に出かけた際に、お土産に野辺山高原3.6牛乳を使用して作られた「シュッポッポ牛乳ラスク」を買ってきました。野辺山にはJR小海線が通っていますが、昔、Cー56蒸気機関車がそこを走っていたので、シュッポッポ牛乳と名付けたようです。蒸気機関車の煙突から出る煙や下から出る水蒸気が噴出して猛烈に走っている状態を「Smokin'」といい、その状態から、乗ってるぜとか、最高、絶好調という意味を含むようになった「Smokin'」をタイトルとしたアルバム。

WES MONTGOMERY & WYNTON KELLY (ウェス・モンゴメリー、ウィントン・ケリー)
SMOKIN' IN SEATTLE  (Resonance 1966年録音)

   

レゾナンスレーベルから今回出されたアルバムは、ウェス・モンゴメリー(g)とウィントン・ケリー(p)・トリオが、1966年4月にシアトルのライブハウス「PENTHOUSE」において行ったライブの実況録音です。放送用の音源から作られたので音質がよく、そして、なによりも演奏が素晴らしく、聴いている間中、興奮しっぱなしでした。

メンバーは、ウェス・モンゴメリー(g)、ウィントン・ケリー(p)、ロン・マクルーア(b)、ジミー・コブ(ds)。ウェスとケリーが共演したアルバムには、いずれもライブ録音の「Full House」(Riverside)と「Smokin' at the Half Note」(Verve)がありますが、今回はそこに嬉しい追加となりました。

曲は、アイシャム・ジョーンズ作「There is No Greater Love」、ルディ・スティーヴンス作「Not A Tear」、ウェス・モンゴメリー作「Jingles」、ボブ・ハガード作「What's New?」、ウェス・モンゴメリー作「Blues in F」、ブルー・ミッチェル作「Sir John」、タッド・ダメロン作「If You Could See Me Now」、ウェス・モンゴメリー作「West Coast Blues」、A.C.ジョビン作「Morro Nao Tem Vez」(実は「Once I Loved」)、ソニー・ロリンズ作「Oleo」の全10曲。このうちウェスが加わったカルテットの演奏が6曲で、4曲はピアノトリオの演奏。

絶頂期のウェス・モンゴメリーのギターと、相変わらずスイングしてノリノリのウィントン・ケリーのピアノが楽しめる、まさに「Smokin'」なアルバム。とりわけ、ウェスの「Jingles」と「Oleo」におけるプレイは、スピード、乗りと息を吞むようなプレイの連続です。後者がフェイドアウトしているのは惜しい。ケリーも「There is No Greater Love」や「Sir John」などでロングソロを展開していて、彼のプレイを堪能できます。そして、マクルーア(b)、コブ(ds)も渾身の演奏。

【JAZZ LIFE 2017年5月号】

書店で雑誌コーナーをパラパラしていたら、このアルバムについての特集記事があったので、Jazz Life5月号を思わず購入しました。演奏についての音楽的な解説記事もあり、「Jingles」については譜面も掲載されています。

   

【シュッポッポ牛乳ラスク】

野辺山のコンビニで買いましたが、佐久市内でも売っています。

   

   

ラスク2枚が入った個包装の袋には、機関車の絵が描かれいました。

   

サクサクのラスク。

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ジミー・レイニー LIVE IN TOKYO

2016-12-25 10:21:40 | ギター

来年用のカレンダーをいくつかいただきました。その中で、長野県のローカル放送局である信越放送のカレンダーは、3か月分が一目でみることのできる工夫されたものです。また、演奏会の写真を使ったセイジ・オザワ・マツモト・フェスティバル(旧サイトウ・キネン・フェステバル)のものは、かなり豪華です。来年も、演奏会・ライブへ出かけられればいいなと思いながら、「Live in Tokyo」を聴いてみました。

JIMMY RANEY (ジミー・レイニー)
LIVE IN TOKYO (XANADU 1976年録音)

   

1976年4月に、ザナドゥ・レーベルのアーティストが来日してツァーを行いましたが、その中の、ジミー・レイニー・トリオの公演を録音したものです。ジミー・レイニー(g)には、多くのアルバムがあり聴き切れませんが、概して楽しめるものが多く、息子のダグ・レイニーともどもお気に入りのギタリストです。「Momentum」と「Two Jims and Zoot」は過去に記事にしました。

メンバーは、ジミー・レイニー(g)、サム・ジョーンズ(b)、リロイ・ウィリアムス(ds)。当時は来日ジャズミュージシャンが大勢いて、東京ばかりでなく地方公演も組まれたので、僕のような地方のファンにもありがたい時代でした。この公演は行けていませんが、ジミー・レイニーとサム・ジョーンズがトリオのフォーマットで聴けるとは、夢のようです。

曲は、スタンダードです。「How About You」、「Darn That Dream」、「Anthropology」、「Watch What Happens」、「Autumn Leaves」(枯葉)、「Stella by Starlight 」(星影のステラ)、「Here's That Raney Day」、「Cherokee」の8曲。「Anthropology」と「Cherokee」の2曲はジャズオリジナル。なお、「Stella by Starlight」だけは、ギターソロによる演奏です。

スイングしてグルーヴィーでありながら、上品なギター・トリオの演奏が楽しめます。「Anthropology」では、ジミー・レイニー(g)とリロイ・ウィリアムス(ds)とのやりとりなど三者一体となったダイナミックなプレイが素晴らしい。ボサノヴァのリズムに乗ったジミー・レイニー(g)のプレイがかっこいい「Watch What Happens」は、おしゃれといいたくなるような演奏で、「Here's That Raney Day」におけるジョーンズ(b)のソロ、「Cherokee」における切れの良いレイニーのプレイと、繰り返して聴きたくなるトラックばかりです。

【SBC信越放送2017年カレンダー】

     

3か月分をすぐ見ることができ、アイデア賞ものです。

【SEIJI OZAWA MATUMOTO FESTIVAL 2017年カレンダー】

  

表紙。

  

上に写真がくるように開いて使います。カレンダーとしても使えますが、写真が優れているので、それだけでも面白いです。写真は、2015年の公演のものを使っています。

  

ベルリオーズのオペラ『ベアトリスとベネディクト』の一場面。

  

小澤征爾(指揮)

  

ファビオ・ルイージ(指揮)

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グラント・グリーン STREET OF DREAMS

2016-08-28 09:22:24 | ギター

最近、お昼休みなどにタリーズやスターバックスといったコーヒー店に出かけています。長野駅近くのタリーズに行くことが多いので、初めてプリベイド・カードを3千円分購入しました。それを使えば、320円のアイスコーヒーが10円引きの310円になるので若干お得感があります。プリペイドは前払いなので敬遠していたのですが、使い始めると便利ですし、タリーズはBGMがジャズなので、いいとしました。昼下がりに似合いそうなギターを。

GRANT GREEN (グラント・グリーン)
STREET OF DREAMS (Blue Note 1964年録音)

   

グラント・グリーン(g)は、多くのリーダー作を残していて、アメリカでも人気があったことをうかがわせます。サイドメンとして参加したアルバムも多く、シングルトーンでブルースに根差したフレーズをたんたんとつづっていくプレイはかっこいいです。このアルバムは、珍しい楽器編成で、初め出てくるサウンドの想像がつかなかったのですが、聴いてみるといつものグリーン節を楽しむことができます。

メンバーは、グラント・グリーン(g)、ボビー・ハッチャーソン(vib)、ラリー・ヤング(org)、エルヴィン・ジョーンズ(ds)。グリーン、ヤング、ジョーンズの組み合わせでは、「Talkin' About」(Blue Note)などがありますが、そこにボビー・ハッチャーソンのヴァイブが加わることによって、サウンドに厚みと色彩感が出ています。ブルーノートレーベルならではの豪華な顔ぶれです。

曲は、シャルル・トレネ作「I Wish You Love」、ジェローム・モリス作「Lazy Afternoon」、ヴィクター・ヤング作「 Street Of Dreams」、Josef Myrow作「 Somewhere In The Night」の4曲。原曲がシャンソンの「I Wish You Love」は、最近もジャズヴォーカルで取り上げられます。また、他の3曲も曲想が穏やかな佳曲が選ばれています。

全体にミディアムテンポで緩やかなグルーブ感が漂っているアルバム。最初の「I Wish You Love」では、ヤング(org)のオルガンサウンドをベースに、グリーン(g)がイントロを経て、イン・テンポでテーマのメロディを弾き始めると同時にハッチャーソン(vib)のヴァイブが被さってきますが、この冒頭の部分は楽器編成を生かしていて思わず微笑が浮かびます。その気分のまま最後のトラックまで聴きとおせ、ヤング(org)やハッチャーソン(vib)も寛いだプレイをしています。加えて、エルヴィン・ジョーンズ(ds)の細やかなプレイも光っています。

【タリーズプリペイドカードと長野アイビースクエア店】

   

   

   

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