安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

クリス・コナー A WEEKEND IN PARIS

2017-10-11 20:06:07 | ヴォーカル(A~D)

スターバックス・コーヒーにたまに寄りますが、ブレンドがオータム・ブレンドになり、ケーキにもマロンタルトが登場し、提供する品物も秋らしくなりました。この夏の天候は、週末になると崩れることが多かっただけに、この秋は週末にいいお天気が続いてほしいものです。パリの週末というタイトルのアルバムを聴きます。

CHRIS CONNOR (クリス・コナー)
A WEEKEND IN PARIS (FM 1963年録音)

   

クリス・コナー(vo)は、1962年にアトランティックからFMレーベルに移籍し、「At The Village Gate」と本アルバム「A Weekend in Paris」を録音しています。FMレーベルの活動期間は2年余りで、倒産してしまいますが、クリスのこの2作品は、ともに内容がよく、残してもらってよかったものです。

後にフュージョンの世界でも活躍したミシェル・コロンビエが編曲と指揮を行っています。ストリングスが入るものもあり、豪華な伴奏です。フランスに関連した曲は、シャルル・トレネ作の「I Wish You Love」だけなので、タイトルは、週末にパリのバークレイスタジオで録音が行われたといったところから付けられたようです。パリの地図を模したジャケットがお洒落です。

曲が興味深いです。歌手のジョニー・マティスが歌った「It's Not For Me To Say」、「Chances Are」、「Meantime」の3曲、ピアニスト兼歌手のボビー・スコットが書いた「I Love My Man」と「Johnny」、あとはほぼスタンダードで「Cry Me A River」、「I Could Go On Strings」、「Hum Drum Blues」、「The Second Time Around」、「I Wish You Love」の全10曲。聴いてみると佳曲が多く、選曲を行ったクリス・コナーのセンスの良さが発揮されています。

味わい深く、たまにそっと取り出して聴きたくなるアルバムです。スローテンポで哀愁も漂うような「It's Not For Me」や「The Second Time Around」、「Johnny」といったジャズファンにはあまり馴染がない曲が素晴らしく、クリス・コナーのちょっとハスキーな声と相まってムードがよく出ています。ジュリー・ロンドンのヒット曲「Cry Me A River」やシャンソンの「I Wish You Love」という有名曲を、モダンでクールなフィーリングが感じられるクリスの歌で聴けるのも大きな楽しみです。 

【スターバックス・コーヒーののオータム・ブレンドとマロンタルト・長野駅前店の外観】

   

マロンタルトと珈琲。

   

マロンタルトは、結構美味しく、出来がいいように思います。

   

長野駅前店店内。空いている時間にかかってきました。

   

スターバックス長野駅前店が入居している「C-one」ビル。『アールエフC-One』と表記されていて、「アールエフ」という名前が被さっています。PRのためか、あるいはビルの所有権を手に入れたのかもしれません。僕は、この「アールエフ」という電子機器メーカーで短期間ですが働いたことがあり、これを見ると当時のことが想い出されます。

   

二線路通りからみたSTARBUCKS COFEE。

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ダイアン・ハブカ NUAGES

2017-08-09 20:01:30 | ヴォーカル(A~D)

先週の木曜日に、草津白根山にハイキングに行き、帰りに草津温泉の日帰り温泉に入ってきました。湯畑に行ってみたのですが、平日にもかかわらず観光客が多くいて、夏休みだということを実感しました。お土産に温泉まんじゅうを買って、ついでに、揚げた温泉まんじゅうを食べてみました。甘さが凝縮されているようで、デザート代わりに美味しくいただきました。曲の良さが凝縮されているアルバム。 

DIANE HUBKA (ダイアン・ハブカ)
NUAGES (SSJ 2001・2002・2007年録音)

   

ダイアン・ハブカ(vo,g)のこのアルバムは、かなり以前に購入したのですが、伴奏がギターばかりなので、ピアノ伴奏が好きな僕は飽きてきて、しまいこんでいたものです。しかし、改めてじっくり聴いてみるとなかなかよく、クールな曲想の歌や歌唱が含まれていて、夏のこの時期に相応しい気がします。彼女は既に来日もしていて、人気のある歌手、ギタリストです。

ダイアン・ハブカ(vo)の伴奏に8人のギタリストが起用されていて、基本的に、各曲ごとに、ギター、ベース、ドラムスというトリオの形で伴奏を行っています。参加したギタリストは、ジーン・バートシーニ、パール・ボーレンバック、ジョン・ハート、ホメーロ・ルバンボ、、フランク・ヴィニューラ、ジャック・ウィルキンズ、ハワード・アルデン。ホメ―ロ・ルバンボは、ブラジルの人で自己のトリオを率いて参加し、ボサノヴァの伴奏に当たっています。非常にお金のかかった豪華なアルバムだと思います。

曲はスタンダード中心です。「Love」、「Blue Moon」、「Winter Moon」、「Suddenly」、「Nuages」(雲)、「Inside a Silent Tear」、「You Inspire Me」、「The Old New Waltz」、「Moment to Moment」、「Sunday in New York」(ニューヨークの休日)、「Romance」、「Wave」、「Waltz for Debby」の14曲。夏向きなのは、ボサノヴァで歌われる「Love」や「Wave」に加えて、クールで静謐さを湛えた「Moment to Moment」といったところでしょうか。

ダイアン・ハブカの知的で暖かな歌唱が楽しめる好アルバム。伴奏は、ギター・トリオ(一部ギター・ソロ)で、小さなクラブで聴いているよるような親密な気分になりました。選曲がよく、あまり知られていない佳曲、例えば、ホーギー・カーマイケル作曲の「Winter Moon」やブロッサム・ディアリー作曲の「Inside a Silent Tear」を取り上げています。ボサノヴァでやった「Love」、「Inside a Silent Tear」、「Wave」あたりが伴奏も含めて素晴らしいですが、「You Inspire Me」や「Moment to Moment」など、全てじっくりと聴きたいトラックばかりです。

【山びこ温泉まんじゅう】

住所:群馬県吾妻群草津町草津118-2
電話: 0279-88-3593
ホームページ:山びこおんせんまんじゅう(食べログのページです)

]

「あげまんじゅう」です。実は、あげまんじゅうは長野で昔から作られていました。お店の方と話をしたら、「信州の方はご存知ですね」と言われました。でも、これは美味しかった。

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アビ・レーン THE MANY SIDES OF ABBE LANE

2017-07-19 20:03:21 | ヴォーカル(A~D)

長野県内も今年は早くから猛暑になっています。暑いですが、山へも行きたいので、県庁方面に行ったついでに長野県の観光情報コーナーへ寄って各地のパンフレットを集めてきました。いくらかでも涼しげなところから歩き始めたいと、ロープウェーのパンフレットを眺めながら、どこへ行こうか思案中です。登山後の温泉と蕎麦(飲食店)はどうしようかなどと、計画を練っている時が楽しい。暑い夏には熱い歌で。

ABBE LANE (アビ・レーン)
THE MANY SIDES OF ABBE LANE (Mercury 1964年録音)

   

歌手のアビ・レーン(1932年生まれ)は、RCAへの録音が知られていますが、マーキュリーにもアルバムを残しています。アビ・レーンは、ザビア・クガート楽団でラテンものなどを歌っていて、1952年にクガートと結婚しましたが、このアルバムを録音した1964年には離婚をしています。ラテンばかりでなく、いろいろな曲を歌っていて、かえって、ヴォーカルファンには面白いアルバムになっています。

プロデュースは、ハル・ムーニーがやっていますが、ライナーノートには編曲や伴奏についての記載はなく不明です。しかし、おそらくハル・ムーニーが編曲もやっているのではないかと推測しています。曲によって、ビッグ・バンドのブラスセクションを効かせたもの、ストリングスを入れたものなど手の込んだ曲作りがされています。

曲は、スタンダード、ミュージカルからのもの、ヒット曲など様々ですが、知られたものが多いです。「Some of These Days」、「The Facts of Life」、「More」(モア)、「I Love Paris」、「Call Me Irresponsible」、「Milord」、「I Beleieve in You」、「I Left My Heart in San Francisco」(想いでのサンフランシスコ)、「Do Me Good Baby」、「As Long As He Neesd Me」、「If You Love Me,Really Love Me」(愛の賛歌)、「Thank Heaven For Little Boys」の12曲。

アビ・レーンは、潤いのある聴きやすい声で、リズムへ乗って軽く歌っています。自然体という感じで、曲の良さを引き出していますが、ラテンのリズムの入るものは華やかでやはり彼女にあっていて、「Some of These Days」や「I Love Paris」は楽しい。しっとりとした「Call Me Irresponsible」、「I Left My Heart In San Francisco」や「If You Love Me, Really Love Me」 では、声を伸ばして長い音符を歌っていますが、そこにストリングスが絡んで美しく、何を歌っても彼女は上手いように思います。ジャケットの魅力もあってレコードを持ち続けています。

 【長野県庁の観光情報コーナー、パンフレット】

自動ドアの向こうの部屋に各市町村などの観光パンフレットのコーナーがあります。

長野県全域のものが集めてあって、入手できます。

ロープウェイのパンフレットです。まだ御岳ロープウェイに乗ったことがありません。

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ダイアナ・ステイブル WAVE

2017-07-05 20:00:07 | ヴォーカル(A~D)

セブンイレブンで、雑誌の棚をみたら「夏、山へ 2017」(男の隠れ家別冊)が目に留まり、衝動買いしました。「涸沢へ行こう! 奥穂高岳・北穂高岳へ」、「槍ヶ岳への道」、「山旅と温泉」が特集されています。「山旅と温泉」で、僕にも行けそうな、硫黄岳と夏沢鉱泉の組み合わせが気になりました。山の写真がたくさん掲載されていて見るだけでも楽しいです。ヴィジュアルと歌がよいアルバム。

DIANA STABLE (ダイアナ・ステイブル)
WAVE (Diana Stable 2006年録音)

   

しばらく前に再発されたので購入したアルバムです。カナダの歌手の自主製作盤で、カナダ出身だと、ダイアナ・クラールやダイアナ・パントンといったよく知られたダイアナさんがいるのですが、このダイアナ・ステイブルは無名なものの、選曲、歌、伴奏と落ち着いた大人のヴォーカルになっていて、気に入りたまに聴いています。

伴奏がコンパクトで歌によりそっていてなかなかよいです。Chris Andrew(p)、Robert Walsh(g)、Mile Lent(b)、Sandro Dominelli(ds)。曲により、ピアノトリオとギタートリオによる伴奏を使い分けています。プロデュースは、ドラムスのSandro Dominelliが当たっていて、彼が制作の中心のようです。

曲は1曲を除きスタンダードです。「You'd Be So Nice To Come Home To」、「The Lamp Is Low」、「You're Gonna Make Me Lonesome When You Go」、「Just Squeeze Me」、「My Funny Valentine」、「Like Someone In Love」、「Nice And Easy」、「Wave」、「Easy To Love」の9曲。ジャズで取り上げられるのは珍しい、ボブ・ディランの「You're Gonna Make Me Lonesome When You Go」(おれはさびしくなるよ)が含まれています。

ダイアナ・ステイブルの情報はほとんどなく、作品はこれ一作だけで、現在の活動状況も不明です。声域はコントラルトくらいで聴きやすく、裏声も使っています。このアルバムでは、スローからミディアムテンポで歌い、しっとりとして落ち着いた雰囲気を出していて、ゆったりとヴォーカルを楽しみたい時にフィットしています。「You'd Be So Nice To Come Home To」、「Nice And Easy」や「Like Someone In Love」と、寛げる歌を聴いた後、爽やかなボサノヴァ「Wave」が出てきて、曲順もうまく、「The Lamp is Low」などではアンニュイさが漂い、個性もあります。

【夏、山へ 2017(男の隠れ家別冊)】

   

   

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アンドレア・モティス EMOTIONAL DANCE

2017-05-25 20:03:32 | ヴォーカル(A~D)

先日、長野駅前で午後6時30分開始という飲会がありましたが、開始まで1時間ほど待ち時間があったので、久しぶりに南千歳公園の横にある喫茶店「幸」(ゆき)に入りました。紅茶を主体にした長野では珍しいお店です。窓からは公園の景色が見渡せ、レトロな店内はのんびりとした時間が過ぎていくようでした。聴いているとほのぼのとして幸せな気分になれるようなアルバムです。

ANDREA MOTIS (アンドレア・モティス)
EMOTIONAL DANCE (impulse 2016年録音)

   

アンドレア・モティス(vo, tp)のアルバムが、初めてインパルスレーベルから出されました。彼女は、1995年スペインのバルセロナ生まれで、14歳の時にアルバムデビューを果たしていますが、拙ブログでは、スコット・ハミルトンと共演した「Live at Jamboree」を取り上げたことがあります。今回、新作が出たので、購入して聴いてみました。

メンバーは、アンドレア・モティス(vo,tp)、ジョアン・チャモロ(b,ts,vo)、イグナシ・テラザ(p)、ジョセップ・トレイバー(g)、エスティーヴィ・ピィ(ds)に、曲によりペリコ・サンビート(ss.as)、ジョエル・フレーム(ts)、ウォーレン・ウルフ(vib)、ギル・ゴールドスタイン(acc)などが参加していて、スペイン、アメリカのミュージシャンが動員されています。

曲は、スタンダード、ボサノヴァ、モティスの自作3曲など15曲。「He's Funny That Away」、「I Don't Tell Them Why」、「Matilda」、「Dhega de Saudade」(想いあふれて)、「If You Give Them More Than You Can」、「Never Will I Mary」、「Emotional Dance」、「You'd Be So Nice To Come Home To」、「La Gavina」、「Baby Girl」、「Save The Orangutan」、「I Remember You」、「Senor Blues」、「Louisiana O Els Camps De Coto」、「Carinhoso」(日本盤のみ収録)。自作曲や珍しい曲が多く、カタルーニャ語でも歌っているので、ライナーノートに歌詞とその日本語訳が載っている日本盤CDを購入しました。

アンドレア・モティスが、歌にトランペットにと、その魅力を発揮したアルバム。「He's Funny That Away」や「Never Will I Mary」といったスタンダードを聴くと、ビヴァリー・ケニーが想起され、可憐さや初々しさがあります。哀愁が漂うボサノヴァの「Dhega de Saudade」や「Emotional Dance」、ギター伴奏で歌われる「Carinhoso」など選曲も多彩です。また、彼女のトランペットは、スイートな音色でウェストコースト風でもあり、ほのぼのとして暖かな音楽が聴けます。イグナシ・テラザ(p)など共演陣もツボを得た演奏ぶりで、彼女を盛り立てています。

【アンドレア・モティス・ホームページ】

ホームページ:andreamotis.com (英語版)

アルバム紹介やスペインやイギリスで公演を重ねている様子がわかります。彼女は4月下旬に、東京のブルーノートへ出演しました。

【喫茶店 幸(ゆき)】

この建物の2階が、喫茶店「幸」です。

店内

窓からは南千歳公園が見えます。

レモンティーを注文。

南千歳公園。

通称「鳩ポッポ公園」。

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