安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ダグ・レイニー DOUG RANEY TRIO

2014-10-29 21:42:10 | ギター

所用で上田佐久方面に行ってきました。タイトなスケジュールでしたが、軽井沢千が滝の農業用水利施設の温水路などに立ち寄ることができました。温水路の周辺は、別荘族をはじめとして住民の散策の場にもなっているようです。冷たい水の温度を上げるための先人の知恵の賜物ですが、景観もよく、公園的に利用されるなど別の面でも役にたっていて感心しました。温かい音色のギターです。

DOUG RANEY (ダグ・レイニー)
DOUG RANEY TRIO ( Marshmallow 1985年録音)

    

ダグ・レイニー(g)の音色は、芯はあるものの柔らかく温かいもので、音色やプレイにジム・ホールを想いおこします。父はジミー・レイニーで、もちろん父からの影響はあるのでしょうが、シングル・トーンで連続してフレーズを積み重ねていくのを聴いていると、レニー・トリスターノ派からの影響があるのかなという感じもします。ここでは、トリオでじっくりと落ち着いた演奏をしています。

メンバーは、ダグ・レイニー(g)、イェスパー・ルンゴー(b)、アレックス・リール(ds)。ダグ・レイニーは、1956年生まれなので、今年で58歳になります。ジミーの息子で若いというイメージが強かったので、時の流れは早いものだと今更ながらの感慨を覚えました。ルンゴーとリールは、いずれもデンマーク出身のヨーロッパを代表するプレイヤーです。レイニーは、コペンハーゲンを中心として活動していたので、スティープル・チェイスをはじめヨーロッパのレーベルへの録音が多いですが、これは日本のマシュマロによる録音です。

曲は、スタンダードと有名ジャズオリジナルです。「I Din't Know What Time It Was」(時さえ忘れて)、「Invitation」、「Nancy」、「Tune Up」、「Sippin' At Bells」、「Make Someone Happy」、「Land's End」、「My Funny Valentine」、「Daahoud」の全9曲。リチャード・ロジャース=ロレンズ・ハートのものが2曲、マイルス・デイヴィスのものが2曲選ばれているのが目につきます。

ダグ・レイニー(g)の美しいテーマ演奏や緊張感に富んだロング・ソロが楽しめます。シングル・ライン中心であまりコード・ワークはやりません。ドラムスもサトルなので、サウンドはソフトですが、 「Invitation」や「Tune Up」におけるレイニーのソロやフォー・ヴァースなどは、かなりスリリングです。ルンゴー(b)は、「Land's End」でメロディも奏でていて、どっしりとしていてブルージー。

 

【軽井沢千が滝湯川用水温水路】

      
昭和42年に完成した農業用水の水温上昇施設。延長934m、幅20m、勾配1/2000、水深20cm、流速50cm/s。計画では、取水地点で13.2度の水が、この温水路で1.5度、全延長21.4kmで5度上昇し、受益地では、18.2度となるもの。

 

      
途中に段差が設けられてありました。

 

【追分公園付近】 

      
追分宿郷土館
所在地:長野県北佐久郡軽井沢町大字追分1155-8
電話:0267-45-1466 

 

   

郷土館の周りの紅葉もいい塩梅でした。天気がいま一つでしたが鮮やかでした。

 

      
追分公園内にある浅間神社。

 

   

追分公園の樹木。落ち葉がきれいです。

 

      
樹の葉だけを撮ってみました。

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ニッキ・パロット BLACK COFFEE

2014-10-26 09:08:17 | ヴォーカル(S~Z他)

めっきり寒くなり、夕食に温かい鍋物やお酒がほしくなりました。ワインもいいねというとこになり、安曇野市の自宅から車で30分のところにある「安曇野ワイナリー」の売店に行ってきました。自宅用なので、値段も手ごろな2013年産のコンコード(辛口)にしましたが、なかなか美味しく、食事の方も進みました。食事のあとはコーヒーで。

NICKI PARROTT (ニッキ・パロット)
BLACK COFFEE (Venus 2009年録音) 

   

ベースを弾きながら歌う、ニッキ・パロットは、この10月に来日公演を行っていますが、好評のようでした。僕は聴きにいかなかったのですが、改めて彼女の歌声をCDで聴いてみました。このアルバムは、第1曲目の「Dark Eyes」の出だしが、弓弾きのベースと彼女のハミングで演奏されます。実は、この組み合わせの音が嫌いな僕は、購入した時に出だしをちょっと聴いただけで、放り出してしまい、ずっと放置していました。

ところが、今回聴いたら、2曲目の「Black Coffee」(ブラック・コーヒー)をはじめ、惹きつけられるトラックがありました。せいてはいけませんね。メンバーは、ニッキ・パロット(vo,b)、ハリー・アレン(ts)、リサ・パロット(bs,ss,bass clarinet)、ジョン・ディ・マルティーノ(p)、ポール・マイヤー(g)、ディオン・パーソン(ds)。リサ・パロットのバスクラが「Black Coffee」で聴けますが、曲想にあっていて、たいへん効果的です。

ペギー・リーやジュリー・ロンドンが歌った有名曲が多いです。「Dark Eyes」(黒い瞳)、「Black Coffee」、「Why Don't You Do Right」、「Alright, Okay, You Win」、「Don't Smoke In Bed」(ベッドで煙草を吸わいで)、「Fever」(フィーバー)、「Go Slow」、「Hallelujah, I Love Him So」、「I've Got My Love To Keep Me Warm」(恋に寒さを忘れて)、「Just One More Chance」、「No Moon At All」(月とてもなく)、「Our Day Will Come」、「So In Love」、「Where or When」(いつかどこかで)、「When I Fall In Love」(恋に落ちた時)と、15曲収録されています。

僕が放り出してしまった1曲目の「Dark Eyes」も冒頭を除けば悪くなく、他の曲も伴奏もあいまって、スイングし、グルーヴが感じられます。「Black Coffee」や「No Moon At All」といったスタンダードはもちろんよいのですが、特筆すべきは、ジョー・ウィリアムスの歌でおなじみの「Alright, Okay, You Win」やレイ・チャールズの「Hallelujah, I Love Him So」で、後を引くようなルーズな乗りをみせて、抜群の雰囲気を醸し出しています。

【安曇野ワイナリー】

住所:長野県安曇野市三郷小倉6687-5
電話: 0263-77-7700
ホームページ:安曇野ワイナリー株式会社 

 

       
自社のブドウ畑です。

 

      
ワイン用ブドウがたわわに実っています。

 

      
売店の入り口。併設してレストランもあります。

 

      
ショップ内部。試飲コーナーに人が集まっています。

 

      
ワイナリーの横を流れる川。ずっと後ろは北アルプス。

 

      
購入したワインです。2013年産コンコードで、長野県原産地呼称管理委員会の認定品のシールが貼ってありました。

 

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フレディ・ハバード OPEN SESAME

2014-10-22 20:35:51 | トランペット・トロンボーン

先日、原村に行った際、足を伸ばして、山梨県北杜市白州にある喫茶店「Autumn」を訪れました。白州は、サントリーのウイスキー工場があることで有名です。Autumnは、自家焙煎の珈琲店ですが、音量は大きくないもののジャズを流しています。僕がいた間に、LPでバド・パウエルの「Amazing Bud Poewll Vol.5」やフレディ・ハバードの「Opne Sesame」などがかかっていました。ご主人がきさくな方で、しばしいろいろな話に興じました。かかっていた、ハバードのアルバムです。

FREDDIE HUBBARD (フレディ・ハバード)
OPEN SESAME (BLUE NOTE 1960年録音)

   

喫茶店Autumnのマスターもハードバップがお好きなようで、ブルーノートのアルバムをかけていました。音量は低いのですが、明瞭でいくぶん柔らかめの聴き疲れのしない音でした。これは、フレディ・ハバードの22歳の時のデビュー作ですが、既にして安定感抜群の演奏を繰り広げています。トランペットの音は輝かしく、鋭いサウンドも聴かれます。僕は、ハバードのアルバムでは、このあたりの初期のものを好んでいます。

メンバーが、いかにもブルーノートらしいです。フレディ・ハバード(tp)、ティナ・ブルックス(ts)、マッコイ・タイナー(p)、サム・ジョーンズ(b)、クリフォード・ジャーヴィス(ds)。ティナ・ブルックスの参加が嬉しく、「Open Sesame」と「Gypsy Blue」という、ブルージーな2曲を提供しています。マッコイ・タイナーも注目されますが、クリフォード・ジャーヴィスが、めりはりをつけたリズムを送り出しています。

曲は、メンバーのオリジナルとスタンダードです。ティナ・ブルックス作「Open Sesame」と「Gypsy Blue」、フレディ・ハバード作「Hub's Nub」、スタンダードの「But Beautiful」、「All or Nothing At All」、そして、クローヴァーズのヒット曲「One Mint Julep」で、LPでは全6曲。メンバーのオリジナル3曲が結構よいです。

ハバードのデュー作ですが、ハードバップの佳盤だと思います。ハバード(tp)やタイナー(p)の勢いのいいプレイは当然としても、ティナ・ブルックス(ts)も快調で、自作の「Open Sesame」をはじめ哀愁味がにじみ出るようなソロをとっています。「One Mint Julep」では、全員でブルース全開の好演が聴け、アップテンポの「All or Nothing At All」では、ハバード、タイナーがスリリングなソロをとり、ドラムスとのフォーバースもあって興奮させられます。 

【Autumn】

住所:山梨県北杜市白州町白須101
電話番号:0551-35-2884
紹介ホームページ:北杜市観光協会 Autumn

      Autumnkanban20141011
大きな看板があります。お店の裏が駐車場になっています。

      Autumngaikan20141011
面白いデザインの建物です。

      Autumncounter20141011 
カウンターの様子。かけてあるジャケットはパウエルのLP。

       Autumntennaiiriguchi20141011
真ん中のポスターが貼ってあるあたりに、背中あわせにスピーカーが置いてあります。アンプは真空管のものです。

       Autumncoffee20141011
珈琲。飲みやすく美味しいものでした。

       Autumnyamadayouji20141011
映画監督の山田洋次さんが訪れています。そのご縁については、マスターから伺いました。 

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gooブログへ引っ越しました。

2014-10-20 19:14:46 | お出かけ・その他

ocnブログ人が終了することに伴い、gooブログへ引っ越しました。
ブックマークの設定し直しをお願いします。

引っ越し元(ブログ人)にアクセスがあった際に、引越し先(gooブログ)へ誘導する機能を設定しています。

今後は、こちらで書いていくので、引き続きご覧いただけると幸いです。
なお、現在工事中のところもあって、整いませんが、順次直していきます。

azumino 

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ハーブ・エリス JAZZ / CONCORD

2014-10-19 09:09:38 | ギター

先日、諏訪郡原村へ行ってきました。原村は、仕事で何回も訪れているのですが、いつも慌ただしくて、今回初めて、ビューポイントの「まるやち湖」へ寄ることができました。この場所からの眺望は最高で、八ヶ岳のすべてが見渡せる素晴らしいものです。「まるやち湖」の近くには、別荘やペンションがあって、庭の手入れや散歩をしている方が目に付き、定住している人も多いのでしょう。良く手入れされた住宅地であるコンコード市のジャズ・フェスからスタートしたレーベル。

HERB ELLIS (ハーブ・エリス)
JAZZ / CONCORD (Concord 1972年録音)

   Jazzconcordherbelliscd

1969年にコンコード市の活性化のために、カール・ジェファーソン(大手自動車ディーラー)は、サマー・ジャズ・フェスティヴァルを同地で始めます。プロモーションの一環として録音も行われ、その記念すべき第一作がこのアルバムです。僕は、日本盤が発売された当時、NHKFMのジャズ・フラッシュという番組でこれを聴いて、レコード店に買いに走りました。

メンバーは、ハーブ・エリス(g)、ジョー・パス(g)、レイ・ブラウン(b)、ジェイク・ハナ(ds)。左チャンネルからエリス、右チャンネルからパスの音が聴こえるので、二人の区別がつきます。これらのミュージシャンをはじめ、同レーベルのソフトでスイングしている演奏の多くは、昔からのジャズファンにも好感を持って迎えられました。最近、コンコード・レーベルの廉価盤CDが発売されたので、何枚か購入しました。

曲は、スタンダードが主です。スタンダードが、「Look For The Silver Lining」、「Shadow of Your Smile」(いそしぎ)、「Honeysuckle Rose」、「Georgia On My Mind」(我が心のジョージア)、「Love For Sale」(恋の売り物)、コールマン・ホーキンス作「Stuffy」、ハーブ・エリス作「Good News Blues」、「Bad News Blues」、レイ・ブラウン作「Happiness is The Concord Jazz Festival」の全9曲。聴いてみると、2台のギターにうってつけな曲が選ばれているように感じます。

エリス(g)とパス(g)が協調したギター2台のからみは、よくスイングし楽しいものですが、イントロなどノン・ビート部分のやりとりも丁々発止で素晴らしい。二人の奏でるイントロからノックアウトされる「Look For The Silver Lining」、二人が急速フレーズを繰り出して、スピード感抜群の「Happiness is The Concord Jazz Festival」、レイ・ブラウン(b)のベースに乗ってスイングしまくる「Stuffy」、リラックスした「Georgia On My Mind」などよいです。

【まるやち湖など原村景色】

原村紹介ホームページ:原村観光連盟ホームページ

      Maruyachikokarayatugatake201410
八ヶ岳が全部見える場所です。左側が収まりきれませんでしたが、ほぼ全部です。まるやち湖の標高は1250メートルです。

      Maruyachikohidarigawa201410
まるやち湖の左側を撮影しました。

      Shirakabanonamiki201410
白樺の木です。

      Shirakabanohayashi201410
近くの山道です。様々な木があります。

      Haramurayatugatakebetuchiten201410
原村の別地点からの八ヶ岳です。稲が収穫されてわらを干してあります。

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