安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ヘレン・メリル HELEN MERRILL IN TOKYO

2011-12-28 22:36:00 | ヴォーカル(E~K)

右肘の関節のあたりがここ2~3週間痛むので、整形外科に行ってきました。レントゲン写真を撮り診察してもらったところ、骨に異常はなく筋肉疲労により神経が圧迫されているとのことです。心当たりのあるのは、誘導灯を振りながら駐車場で車の整理をしたことです。年齢に加え運動不足が潜在的に影響していると思われるので、来年は、ウォーキングや軽い体操を行い、体調維持に努力します。長きに渡り活躍している女性歌手。

HELEN MERRILL (ヘレン・メリル)
HELEN MERRILL IN TOKYO (King 1963年録音)

 In_tokyo

平成23年の最終の記事になります。今年一年ご覧いただきありがとうございました。ジャズやヴォーカルについて、語り合えるのは本当に嬉しいことです。ヘレン・メリルはお気に入りの歌手ですが、半世紀、50年以上にわたり活動し続けているのは、素晴らしい。拙ブログも、それに倣い当分継続できたらと考えています。

ヘレン・メリルは親日家で、日本で録音したアルバムもあり、その中で代表に挙げていいのが、この「In Tokyo」でしょう。バックは、猪俣毅とウエストライナーズで、メンバーは鈴木重夫(as,cl)、稲垣次郎(ts,fl)、原田忠幸(bs)、仲野彰(tp)、前田憲男(p)、滝本達郎(b)、猪俣猛(ds)。前田憲男が編曲を担当しています。

曲はスタンダードです。「Someday My Prince Will Come」(いつか王子様が)、「It Never Entered My Mind」、「Bewiched」(魅惑されて)、「You Do Something To Me」、「Teach Me Tonight」、「I'm a Fool to Want You」、「My Favorite Things」、「Good Morning Heartaches」、「I Feel Pretty」、「You'd Be So Nice to Come Home to」の10曲。「ユード・ビー・ソー・ナイス~」が収録されているのが、俄然注目されます。

編曲や伴奏もよく、ヘレンがリラックスして歌っているのが、こちらにも伝わってくるようなセッションです。声は、ハスキーですが、高音も伸びて好調ぶりがうかがえます。「Someday My Prince Will Come」、「It Never Entered My Mind」、「Bewitched」、そして「I'm a Fool To Want You」あたりがことに印象に残ります。「I'm a Fool To Want You」のイントロのトランペットがムード横溢、「ユード・ビー・ソー・ナイス」は軽やかなテンポで、歌はより洗練されて聴こえます。

皆様、よいお年を。

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ジミー・スミス CHRISTMAS COOKIN'

2011-12-24 22:01:01 | ヴァイブ、オルガン他

今夜は、クリスマス・イヴで、お子さんへのプレゼントやデコレーションケーキを用意した方も多かったのではないでしょうか。我が家では、クリスマスにケーキを買わなくなって久しいですが、なんとなく寂しくもあり、また、たまには食べたいので、今年は買ってもらいました。クリームの甘さが控えめで、イチゴがたくさんのって、大人向きの味でした。世のパパサンタさんは、今頃は一息ついている頃でしょうか。オルガンを弾くサンタさんのアルバム。

JIMMY SMITH (ジミー・スミス)
CHRISTMAS COOKIN' (Verve 1964年録音)

 Christmascookinjimmysmith

お昼頃から奥様が外出したので、珍しくピアノをいじりました。指がよく動くわけではありませんが、易しめのクラシックの他に「The Christmas song」などクリスマス関連の曲を適当に弾いて一人悦に入っていました。ピアノは、足でペダルを操作しますが、ハモンドオルガンやエレクトーンは、足を用いてベース部(伴奏)を弾きます。これは大変な作業で、それを見事にこなしている人は尊敬に値します。もちろん、ジミー・スミスは凄い。

2つのバンド編成が使われています。3曲が、ジミー・スミス(org)、クウェンティン・ウォーレン(g)、ビリー・ハート(ds)のトリオで、5曲が、ビリー・バイアースとアル・コーンによる編曲で、フレンチ・ホルン入りのビッグ・バンドが用いられ、スミス(org)、アーニー・ロイヤル(tp)、ジョー・ワイルダー(tp)、ジョー・ニューマン(flh)、ジミー・クリーヴランド(tb)、ケニー・バレル(g)、グラディ・テイト(ds)らがメンバーです。

曲は、「God Rest Ye Merry Gentlemen」(共に喜び過ごせ)、「Jingle Bells」(ジングル・ベルズ)、「We Three Kings of Orient」(我等東方の三人の王)、「The Christmas song」(クリスマス・ソング)、「White Christmas」(ホワイト・クリスマス)、「Santa Calus is Comin' to Town」(サンタが町にやってくる)、「Silent Night」(きよしこの夜)、「God Rest Ye Merry Gentlemen」。オルガントリオで演奏したのが、「Jingle Bells」、「Santa Claus is Comin' to Town」と2番目の「God Rest Ye Merry Gentlemen」の3曲。

全体にソウルフルですが、曲によりジミー・スミス(org)がアグレッシブに弾きまくっていることに驚かされます。はじめの「God Rest Ye Merry Gentlemen」は、スぺクタル映画音楽風のティンパニーではじまり、スミスがトリルでソロに入っていくところがスリリングでかっこいい。「Jingle Bells」と「Santa Calus is Comin' to Town」はトリオで演じられ、クウェンティン・ウォーレンが弾くギターが音色、旋律ともにブルージー。メル・トーメ作の「The Christmas Song」、アーヴィング・ヴァーリン作の「White Christmas」など聴いているうちに幸せな気分になってきます。

【ケーキとコーヒー】

ケーキには珈琲が合います。ごちそうさまでした。BGMは、ジミー・スミスの上記のものと、コレルリの合奏協奏曲集です。合奏協奏曲第8番ト短調は「クリスマス協奏曲」と呼ばれ、真夜中のミサ用に作られた曲です。しばし、クリスマス気分に浸ってみました。

 Christmascake201112

【コレルリ 合奏協奏曲集】

ヤロスラフ・クレチェク指揮カペラ・イストロポリターナ (NAXOS )

 Photo

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アイク・ケベック BOSSA NOVA, SOUL SAMBA

2011-12-21 21:56:11 | テナー・サックス

長野県の南部(南信州)の特産品である「市田柿」を、職場の同僚(実家が柿生産農家)からいただきました。「市田柿」は、下伊那郡高森町市田地区が発祥の地といわれている柿で、果肉が柔らかくて、糖度が高く干し柿に適しているそうです。そして、ビタミン、ポリフェノールを含んでいて健康にもいい食品だそうです。僕は甘いものには目がなく、白い粉をまとった「市田柿」は大好物で、ストーブにあたりながら、緑茶と一緒に美味しくいただきました。暖かい音色のテナー・サックスです。

IKE QUEBEC (アイク・ケベック)
BOSSA NOVA, SOUL SAMBA (BLUE NOTE 1962年録音)

 Bossa_nova_soul_samba

アイク・ケベックは、スイング時代から活躍しているテナーサックス奏者ですが、1950年代は麻薬のためほとんど活動ができず、リーダー作としては、この作品を最後に44歳の若さで亡くなりました。ここでは、もしかしたら健康上の理由でハードな吹奏は出来なかったのかもしれませんが、ソフトに吹いていて、本来の木管楽器らしい音を出しています。

ピアノレスで、テナーとギターの編成ですが、かえってそれぞれの曲に相応しいアンサンブル、ムードをつくりだしています。メンバーは、アイク・ケベック(ts)、ケニー・バレル(g)、ウェンデル・マーシャル(b)、ウィリー・ボボ(ds)、Garvin Masseaux(chekere)。chekere(チェケレ)は、一般的に知られていませんが、打楽器の範疇に入れていいのでしょうか。実物は見たことがなくよくわかりませんが、写真から大型のマラカスのようなものと想像しています。

曲は、バレル作「Loie」(ロイエ)、ケベック作「Me'n you」と「Blue Samba」、クラシックのアダプトで「Goin' home」(ドヴォルザーク 家路)と「Liebestraum」(リスト 愛の夢)、そして、「Lloro tu despedida」、「Shu shu」、「Favela」、「Linda flor」と全9曲。クラシックの2曲は、ケベックが編曲をしています。ボサノヴァ集というタイトルなので、クラシックを編曲して収録しているのが意外でした。

どの曲も、ミディアム・テンポくらいで、ケベック(ts)の優しい音色で、ゆったりと音楽が進行して、心地よさに加え、哀愁味が感じられます。バレル(g)が、曲の提供、ソロ、バッキングと活躍していて、この二人はいいコンビになっています。どれも一聴に値しますが、メロディが訴えかけてくる抜群の名曲「Loie」(ロイエ)、打楽器によるアクセントが面白く、バレルのソロも入る「Lloro tu despedida」、バックのリズムも軽快な「Favela」、リスト作曲の「Liebestraum」(愛の夢)などと、癒されます。

【いただいた市田柿】

やはりプロが作る市田柿は違います。適度な柔らさで、抜群の美味しさでした。

 Ichidagaki201112

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SUZIE KUROIWA SUZIE + JOHN HICKS JAPAN TOUR '97

2011-12-18 13:07:15 | ヴォーカル(E~K)

今月の10日から12日まで、所用で札幌に行ってきました。10日(土)の夜は、ブログ「デューク・アドリブ帖」管理人のデュークさんのご案内で、ジャズクラブ「DAY BY DAY」(デイバイデイ)を訪れました。数年前に立ち寄ったことがありますが、お店は変わっていませんでした。女性ヴォーカル+ピアノトリオというステージでしたが、男性ピアニストの気が利いた伴奏に感心しました。また、このクラブを訪れたいと願いながら、ホテルに向かいました。今夜はジャズ・ヴォーカルです。

SUZIE KUROIWA (黒岩静枝)
SUZIE + JOHN HICKS JAPAN TOUR '97 (beyond 1997年録音

 Japantour97suziekuroiwa

食べ物、飲み物が美味しくて、知らない間に飲み過ぎてしまうのが、札幌の夜です。今回は「DAY BY DAY」でライブを聴いている間に眠ってしまい、深く反省をしています。お店のオーナーは、歌手の黒岩静枝さんですが、彼女は全国的に人気があり、ツァーも行っています。当日は不在でしたので聴くことはできませんでした。その代わり、彼女の第2作目のアルバムを聴いてみます。

CDのパーソネルを見て、その伴奏陣にびっくりしたのを覚えています。メンバーは、Suzie Kuroiwa=黒岩静枝(vo)、ジョン・ヒックス(p)、ボビー・ワトソン(as)、カーティス・ランディ(b)、イドリス・ムハメッド(ds)。サッポログランドホテルにおけるライブ録音です。ジョン・ヒックス(p)のモーダルプレイは気に入っていたので、彼が入っていることもあり、即座にアルバムを買いました。

歌ものはスタンダードで、「Angel Eyes」、「The Boy From Ipanema」、「But Not for Me」、「Try A Little Tenderness」、「I Wanna Be Happy」、「He's Funny That Way」、「Sometimes I'm Happy」、「Love Me Tender」(ラブ・ミー・テンダー)、「Blowing in The Wind」の9曲、器楽演奏が、「Avopjia」、「Dedication」という2曲で計11曲。

Suzieの声は、ハスキーで黒っぽく、歌いぶりは、ソウルフルです。しかし、シャウトはしませんし、くどい感じはありません。「Angel Eyes」は、ブルーでやや異色ですが、いいムードです。早いテンポの迫力のある歌に加え、ヒックス(p)が、勢いのある細かいフレーズを刻む「I Wanna Be Happy」、リラックスしてワトソン(as)ら伴奏陣ともどもスイングした「Sometimes I'm Happy」、ベースの伴奏だけで始まるエルヴィス・プレスリーのヒット曲「Love Me Tender」などと、印象に残る歌が入っています。

【Day By Day】

札幌市中央区南5条西2丁目 中銀ビルB1
電話 011-521-6635
お店のブログ DAY BY DAY ブログ

 Daybydaytennai

店内の写真は、1枚だけ撮りましたが、ぼけていて、雰囲気だけです。

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デイブ・ブルーベック AT CARNEGIE HALL

2011-12-11 15:58:58 | ピアノ

先週の日曜日、友人のmomomoさんが教えてくれた、上田市の音楽喫茶「テイクファイブ」に行ってきました。別所温泉に近いところに位置するログハウスのお店で、自作の大きなスピーカーで音を出していました。店主は、熱烈なオーディオファンで、お客さんもそのような方が見えていました。レコード(CD)コンサートも開かれているようで、ジャズに限らず音楽、オーディオのファンが集うお店です。ショパンの「幻想即興曲」などをいい音で聴きましたが、持ち込みのCDをかけてくれるということなので、今度はCD持参で出かけるつもりです。「Take Five」の入っているアルバム。

DAVE BRUBECK (デイブ・ブルーベック)
AT CARNEGIE HALL (Columbia 1963年録音)

 Atcarnegiehall

上田市(長野県)には、ジャズの聴けるお店がないとずっと残念な思いだったのですが、実は「テイクファイブ」がありました。御主人にブルーベック(p)やデズモンド(as)のファンなのですかと尋ねるのを忘れました。お店の名前に有名曲を採用するのはしばしば見かけますが、もしかしたらテイクファイブは「5拍子」と「(5分間)休憩」を掛けて使用しているのかと想像を巡らせました。

非常に有名なライブ盤ですから、細かなデータは必要ないかもしれませんが、メンバーは、デイブ・ブルーベック(p)、ポール・デズモンド(as)、ジーン・ライト(b)、ジョー・モレロ(ds)。ニューヨークのカーネギーホールに登場してのライブで、彼らの人気ぶりがわかります。

曲は、ブルーベックのオリジナルが、「Bossa Nova U.S.A.」、「It's a Raggy Waltz」、「Blue Rondo A La Turk」(トルコ風ブルー・ロンド)など、デズモンドのオリジナルが、「Eleven Four」、「Take Five」(テイク・ファイブ)、それに「St.Louis Blues」、「For All We Know」、「Pennies From Heaven」といったスタンダード。このグループは、自作自演のヒット曲を持っていますが、拍手もやはりそういう曲に多いです。

オリジナル曲は、変拍子のものが多いですが、ジョー・モレロ(ds)のおかげもあってか自然に聴こえます。「Take Five」は、凝ったメロディですが、軽快で覚えやすいし、また、ピアノの定型パターンの伴奏がよく出来ていて、この伴奏が始まると期待感が高まるというものです。このアルバムでの演奏は、テンポが早くなっています。「Bossa Nova U.S.A.」や「Blue Rondo A La Turk」など、この4人の演奏は、スタンダードもさることながら、彼らのオリジナルが際立っています。

【テイクファイブ】

ログハウスのお店で、天井が高くて気持ちがよいです。薪ストーブを設置していて、薪小屋もあります。スピーカーは自作とのことですが、裏面が開いていてびっくりしました。いい音を安く聴くには、自作に限ると店主が仰っていました。お店の所在地などは下記名刺をご覧ください。

   Takefivemeishi_2

   Takefivegaikan1_2

   Takefiveiriguchi

   Takefivenaibu1

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