安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ベニー・ゴルソン GROOVIN' WITH GOLSON

2009-02-25 00:20:01 | テナー・サックス

石油ストーブの着火装置が壊れたらしく、新品の電池に換えても点火しません。ここ2日はストーブを使いませんでしたが、さすがに寒いので新たに購入したいと奥さまに話したところ「マッチという文明の利器」があるので、それを使うようにとのご提案。すぐに着火して解決しましたが、マッチの使い方も知らないと呆れていました。

BENNY GOLSON (ベニー・ゴルソン)
GROOVIN' WITH GOLSON (Prestige 1959年録音)

 Groovin_with_golson

ようやく部屋の中が暖かくなりレコードを聴く気分になりました。石油ストーブの炎を見ていたら、ハーモニーが聴けるものがよいと思い、ベニー・ゴルソンの作品にしました。ゴルソン本人のソロは熱心に聞きたいわけではありませんが、彼の編曲作品は、所謂ゴルソン・ハーモニーが聴けるのでかける機会も多いです。

メンバーは、ゴルソン(テナー・サックス)、カーティス・フラー(トロンボーン)、レイ・ブライアント(ピアノ)、ポール・チェンバース(ベース)そしてアート・ブレイキー(ドラムス)と豪華です。ポール・チェンバースのベースの動きが全体を引き締めているように感じます。

曲目は、ゴルソン作の「My Blues House」と「The Stroller」、ジーン・クルーパの「Drumboogie」、スタンダードの「I Didn't Know What Time It Was」と「Yesterdays」です。オリジナルでのソロや2曲のスタンダードでテーマをどうプレイしているか興味が湧くところです。

「I Didn't Know What Time It Was」では、テーマをテナーとトロンボーンのユニゾンでプレイしていきますが、片方が休むとか、強弱を変えるなど工夫をしています。バックのピアノの音もあって、控え目ながら色彩感のあるハーモニーになっています。それに対して「Yesterdays」は、片方の音をはっきりと動かして和音を響かせています。くつろいで聴けるアルバムです。

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ヘレン・オコネル GREEN EYES

2009-02-22 08:54:50 | ヴォーカル(E~K)

きのう、松本市の信州大学キャンパス内で開催されたセミナーに出席しました。旧知の方と久しぶりに会えるという嬉しい気分で出かけたので、長野~松本間の車の中では賑やかなラテン系の曲も入ったヘレン・オコネルのCDをかけてみました。大学の先生などと世間話をしながら昼食をとり、楽しい時間を過ごしました。こういう土曜日もいいものです。

HELEN O'CONNELL (ヘレン・オコネル)
GREEN EYES (VIK 1957年録音)

 Greeneyeshelenoconnell

スイング時代の1939年から1943年までの間、ジミー・ドーシー楽団の看板女性歌手だったヘレン・オコネルが、かつてのヒット曲を録音したアルバムです。ドーシー楽団では男性歌手のボブ・エバリーとのコンビで、1941年に「Amapola」、「Green Eyes」でミリオン・セラーを記録しています。

編曲はマリオン・エヴァンスで、ビッグバンドに一部ストリングスが加わる伴奏です。華やかで、スイング時代を思わせるようなところもありますが、もちろんラテン・リズムの曲ではそれらしい打楽器を使って雰囲気を盛り上げています。

曲目は便宜上大きくわけるとアメリカン・スタンダードとラテン系に分かれます。前者では、「Star Eyes」、「Not Mine」、「Tangerine」、「When The Sun Comes Out」、「All of Me」、「Jim」、「Embraceable You」そして後者では「Green Eyes」、「Yours」、「Amapola」、「Time Was」、「Brazil」で全12曲です。

オコネルは、ラテンやスタンダードを問わずリズムに乗りはつらつとしています。また、長いフレーズの終りの方をデミニッシュエンドさせて消え入るように歌っていくところは魅力的です。当たり曲の「Green Eyes」、「Yours」、「Amapola」はもちろん「Star Eyes」や「All of Me」というスタンダードもいい感じ。

ホームページにドロレス・ホーキンス(ヴォーカル)を掲載しました。時間があればご覧ください。モダンジャズやヴォーカルを聴こう ドロレス・ホーキンス

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サラ・ヴォーン NO COUNT SARAH

2009-02-18 20:01:06 | ヴォーカル(S~Z他)

朝の通勤経路で寄り道をしたら、タリーズ・コーヒーが入っている建物あたりから女性ヴォーカルで「September Song」が聞こえてきました。朝の冷気にふさわしいひんやりした歌声で、サラ・ヴォーンに声が似ているところがあり、誰だかわからないものの気になりました。サラ・ヴォーンの作品を聴いてみます。

SARAH VAUGHAN (サラ・ヴォーン)
NO COUNT SARAH (MERCURY 1958年録音)

 Nocountsarah2

サラ・ヴォーンには、マーキュリーレーベルに「at Mister Kelly's」をはじめスインギーなライブ盤などがあり、それらはよく聞いていました。ジャズ・ヴォーカルらしい作品群で、どちらかというと白人女性ヴォーカルを好む私にとっても、このあたりのサラの作品はコレクションに欠かせないものです。

タイトルのNO COUNTどおり、カウント・ベイシーの代わりに、彼女の伴奏ピアニストのロンネル・ブライトがピアノに座り、あとはメンバーがそのままのカウント・ベイシー楽団が伴奏に当たっています。マーシャル・ロイヤル(アルト・サックス)やフランク・ウェス(フルート)がソロをとり活躍しています。

スタンダードが主体の曲目です。「Smoke Gets in Your Eyes(煙が目にしみる)」、「Darn That Dream」、「Just One of Those Things」、「Moonlight in Vermont(ヴァーモントの月)」、「Cheek to Cheek」、「Stardust」、そしてホレス・シルヴァーの「Doodlin'」、即興的な「No 'Count Blues」、ロンネル・ブライトの「Missing Youの9曲です。

クールな声で歌う「Smoke Gets in Your Eyes」や「Moonlight in Vermont」というバラードが魅力的です。スインギーな「Cheek to Cheek」や「Just One of Those Things」は伴奏も手伝って気持ちよく聴けます。かなりフェイクした歌が多く、それはそれでいいのですが、「Stardust」などはもっと原曲に沿ったものが聴きたいなどと贅沢なことも考えてしまいます。

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リー・モーガン THE RUMPROLLER

2009-02-15 18:39:25 | トランペット・トロンボーン

演歌歌手の氷川きよしは、随分と人気があるようです。うちの奥様も大ファンで、新宿コマ劇場や中日劇場などの公演にも出かけていきます。最近、CDの新譜「浪曲一代」も手に入れてご満悦の様子。演歌(歌謡曲)とジャズはあまり結びつかないようですが、日本民謡や童謡のジャズ化の例はあります。「月の砂漠」を聴いてみます。

LEE MORGAN (リー・モーガン)
THE RUMPROLLER (BLUENOTE 1965年録音)

 The_rumproller

このアルバムは、加藤まさを(作詞)と佐々木すぐる(作曲)により作られた童謡「月の砂漠(Desert Moonlight)」を取り上げている、リー・モーガン(トランペット)の人気盤です。この童謡を収録したきっかけはわかりませんが、ジャズ・メッセンジャーズで来日しており、その際に原曲を聞いたのかもしれません。表記はリー・モーガン作となっています。

メンバーは、モーガン(トランペット)、ジョー・ヘンダーソン(テナー・サックス)、ロニー・マシューズ(ピアノ)、ビクター・スプロールス(ベース)、ビリー・ヒギンズ(ドラムス)です。マシューズは、気に入っているピアニストですが、「Desert Moonlight」のソロが聴かせてくれます。

曲目が面白く、ヒット曲「The Sidewinder」と同趣向でヒットを狙ったと思われるジャズ・ロックの「The Rumproller」や「Eclipso」、そして「Desert Moonlight」、W・ショーターの「Edda」、「The Lady」という5曲でバラエティに富んでいます。

「Desert Moonlight」は、2管のハーモニーと「タッタター」という軽快なリズムでエキゾチックな味わいが出ているテーマ部がかっこいいし、三人のソロも快調です。ボサノヴァ・タッチで始まる「Eclipso」では、ヘンダーソンに次いでモーガンが吹きまくります。バラードの「The Lady」を終曲に持ってきて、最後まで聴きどころの多い作品。

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デイブ・マッケンナ THE PIANO SCENE OF DAVE McKENNA

2009-02-11 00:22:26 | ピアノ

髪の毛が長くなったので、近所の理髪店に行ってきました。長野市内でも低価格のお店が増えたので、お客様の確保策として、そのお店では「ナイター散髪」と称して夜10時まで営業をしています。長野市内ではこれだけ遅くまでやっているところは他になく、値段は普通ですが便利なのでたまに利用します。さっぱりとしたところで、シンプル編成のピアノ・トリオを聴いてみました。

DAVE McKENNA (デイブ・マッケンナ)
THE PIANO SCENE OF DAVE McKENNA (Epic 1958年録音)

 Thepianosceneofdavemckenna

デイブ・マッケンナは1930年生まれで、40年代後半から活躍をしたピアニストで比較的近年になり多くの録音を残しましたが、これは58年録音の2枚目のリーダー作です。その内容のよさと、ピアノを模したカラフルなジャケットが印象的で、このLPは手放せません。

彼は昨年10月に亡くなりましたが、長いミュージシャン生活を送ったので、録音が多く、サイドメンとしてもズート・シムスやディック・ジョンソンのセッションなどに起用されています。その他のメンバーは、ジョン・ドリュー(ベース)、オシー・ジョンソン(ドラムス)です。ジョンソンのブラッシュプレイが気持ち良いです。

曲目はスタンダードとオリジナルが適度に混じっています。ミュージカルから「Silk Stockings」、スタンダードといえる「This is The Moment」、「'Way Down Yonder in New Orleans」、「Fools Rush In」、「Secret Love」、「I Should Care」、マッケンナの自作「Splendid Splinter」、「Lickety Split」など12曲です。

マッケンナは、音にしっかりと芯がある感じのタッチです。メロディをきわただせて奏していく部分などとても綺麗に聞こえます。「Secret Love」のテーマやドラムスとの交換プレイが素晴らしく、「Silk Stocking」は快適にスイングしています。「Fools Rush In」と「I Should Care」が聴けるのもうれしいところです。

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