安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

カーティス・フラー BLUES-ETTE

2017-12-10 09:02:54 | トランペット・トロンボーン

12月3日(日)付け日本経済新聞のThe STYLE / Culture欄に、名作コンシェルジュとしてカーティス・フラー(tb)の「ブルースエット」がとりあげられ、このアルバムが村上春樹さんの小説「アフターダーク」に登場することが記されていました。さらに収録曲のベニー・ゴルソン作「Five Spot AFter Dark」も文中に出てくるというので、興味が湧き文庫本を買ってきました。読みながら聴いたのはもちろん「ブルースエット」。

CURFTIS FULLER (カーティス・フラー)
BLUES-ETTE (SAVOY 1959年録音)

   

ロングセラーを誇るアルバムで、ジャズファンなら知らない人はいないかもしれません。CDで聴いていますが、大学に入りたての頃、国内盤レコードを買い求め、今もそれを持っています。1曲目にベニー・ゴルソン作の「Five Spot After Dark」が収録され、口ずさめるメロディが親しみを感じさせます。

メンバーは、カーティス・フラー(tb)、ベニー・ゴルソン(ts)、トミー・フラナガン(p)、ジミー・ギャリソン(b)、アル・ヘアウッド(ds)。1958年から1年契約でジャズクラブ「ファイブ・スポット」に出演したフラーとゴルソンは、リズムセクションを適宜変えながら、新しいサウンドを探究し、その成果がこのアルバムだと言われています。トロンボーンとテナーサックスによるサウンドは、新鮮さもあり、懐かしさも感じます。

曲は、ベニー・ゴルソン作「Five Spot After Dark」と「Minor Vamp」、カーティス・フラー作「Blues-Ette」と「Twelve-Inch」、スタンダードの「Undecided」と「Love Your Spell is Everywhere」の6曲。曲名を見ただけでメロディーが頭の中で流れ出す曲ばかりですが、とりわけ、ウキウキするテーマの「Five Spot After Dark」と哀愁漂う「Love Your Spell is Everywhere」には魅了されっぱなしです。

二つの管楽器によるハーモニーが面白く、フラー(tb)はじめ各人のソロも快調です。ベニー・ゴルソン(ts)は、ゴリゴリとしたしつこいソロを吹いているので、以前はそれを敬遠気味だったのですが、最近導入したCDプレーヤー「パイオニアPD-70AE」で聴いてみたら、うるささが低減して聴こえ、いくらか認識を改めました。「Five Spot~」や「Love Your Spell~」に加え、リズミックな「Undecided」やフラーをはじめ迫力のあるソロが聴ける「Minor Vamp」なども面白い。アルバム全体にわたるフラナガン(p)の絶妙なプレイにも癒される愛聴盤です。

 【2017年12月3日付日本経済新聞抜粋】

【村上春樹著「アフター・ダーク」(講談社文庫)】

   

   

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ディジー・ガレスピー AN ELECTRIFYING EVENING

2017-11-01 20:00:15 | トランペット・トロンボーン

国道19号線沿いにある長野市信州新町の道の駅にある「そば信」という蕎麦屋にたまによります。その北側に「トム・ソーヤ」という喫茶店、食堂があり気になっていたのですが、先日初めて寄ってみました。ログハウスの素朴で頑丈そうな建物は、元気の良い少年が活躍する「トム・ソーヤの冒険」の物語を連想させました。元気のよい演奏を。 

DIZZY GILLESPIE (ディジー・ガレスピー)
AN ELECTRIFYING EVENING (VERVE 1961年録音)

   

ディジー・ガレスピー(tp)のアルバム中、僕が好きでたまに聴くのは、ディジー・ガレスピー楽団(ビッグバンド)のものと、レオ・ライト(as,fl)入りのコンボのものです。ガレスピーはジャズの歴史的な重要人物とされていて、かえってあまり聴かれていないかもしれませんが、このアルバムは一聴の価値があります。

メンバーは、ディジー・ガレスピー(tp、vo)、レオ・ライト(as,fl)、ラロ・シフリン(p)、ボブ・カニンガム(b)、チャック・ランプキン(ds)、キャンディド(conga)。ニューヨーク近代美術館におけるライブ録音です。ラロ・シフリンは、その後映画やテレビの音楽を書いて有名になりますが、デビュー当時の演奏が聴けます。

曲は、ガレスピーの自作が3曲で、「Kush」、「Salt Peanuts」と「A Night in Tunisia」(チュニジアの夜)、デューク・エリントン作「The Mooche」の4曲。ガレスピーの自作とはいいながら、「Salt Peanuts」と「A Night in Tunisia」はジャズスタンダードといってよく、「The Mooche」と合わせて、有名曲が演奏されています。

ディジー・ガレスピー(tp)の変幻自在なプレイに興奮しまくりの傑作アルバム。圧巻なのは「A Night in Tunisia」におけるガレスピーの高音のヒットからのソロで、何度聴いてもかっこよく、スリルも感じて素晴らしい。もちろん、6拍子でお祭り系の「Kush」も賑やかで楽しく、急速調の「Salt Peanuts」におけるガレスピーのソロもエキサイティングです。それぞれの曲でのレオ・ライト(as)のうねるようなサックスも聴きものですし、ラロ・シフリン(p)も「The Mooche」でブロックコードを用いたノリノリの演奏を行うなど、サイドメンも頑張っています。 

【トム・ソーヤ】

住所:長野県長野市信州新町水内4619
電話:026-262-3071
ホームページ:トムソーヤ(Yahoo ロコのページです)

長野市信州新町の道の駅です。飲食店、農産物販売施設などがあります。写っていませんが左手前にトム・ソーヤがあります。

「トム・ソーヤ」外観

入口

山小屋風の造りで、椅子やテーブルもワイルドです。

ランチメニューの中から「ロールキャベツのチーズ焼き」を注文しました。

ボリュームがあります。

ロールキャベツのチーズ焼き。ジューシーでいい味でした。

珈琲。ケーキやパンも販売しています。

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チェット・ベイカー IN NEW YORK

2017-10-29 10:37:27 | トランペット・トロンボーン

今年は、地区の役員兼清掃責任者となっているので、公園清掃時など事前の準備から終了時の後片付けまで、様々なことをやっています。その一つで、清掃の参加者に配布するペットボトルのお茶をホームセンターの「WATAHAN」に買いに行ってきました。敷地内にあるお店の幟を見て、つい「さつま芋あんのたい焼」に手が出ましたが、甘くてホクホクで、おやつにぴったりでした。スイート(甘い)なトランペットを。

CHET BAKER (チェット・ベイカー)
IN NEW YORK (Riverside 1958年録音)

   

チェット・ベイカー(tp)は、生涯にわたり多くの録音を残し晩年も快作を作っていますが、パシフィックやリバーサイドレーベルへ録音した諸作は、若さや覇気が感じられるので、僕が持っているレコードやCDもその時期のものが多いです。中でもリバーサイド第1作のこのアルバムは、ハードバップに近寄ったものとして忘れることができません。

メンバーは、チェット・ベイカー(tp)、ジョニー・グリフィン(ts)、アル・ヘイグ(p)、ポール・チェンバース(b)、フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)。ハードバップ畑の強力なメンバー揃いですが、アル・ヘイグ(p)が異色です。しかし、ヘイグは優雅なプレイで演奏に落ち着きを与えていて、彼の起用は的を得たものと言えます。

曲目は、ベニー・ゴルソン作「Fair Weather」と「Blue Thougths」、スタンダードの「Polka Dots and Moonbeams」、Owen Marshallという人の「Hotel 49」、マイルス・デイヴィス作「Solar」、ベニー・カーター作「When Lights Are Low」。ベニー・ゴルソン作の2曲と、マイルスのものを取り上げて、ニューヨークにおける録音らしい選曲です。

生気が漲ったチェット・ベイカー(tp)のプレイが楽しめる優れたアルバム。ジョニー・グリフィン(ts)入りの「Hotel 49」では、ベイカーもハードバッパーという感じで、力強い演奏を披露しています。バラードの「Polka Dots and Moonbeams」は、ハイライトといってよく、柔らかなベイカーに、アル・ヘイグ(p)も豊かな抒情を漂わせるソロをとります。マイルスバンドの二人(チェンバースとフィリー・ジョー・ジョーンズ)が参加していて興味深い「Solar」や哀愁を帯びたベイカーとヘイグのソロが特筆ものの「Blue Thoughts」も聴きものです。

【焼きたて屋のさつまいも餡たい焼】

ホームセンターの綿半。長野県内に展開しています。

30人以上参加してもらえる予定ですが、在庫があるので、今回はこの24本入り一箱だけ買いました。

敷地内にあるお好み焼き、たこ焼き、たい焼きの「焼きたて屋」です。近くに信州大学工学部があるので、学生さんの利用も多いようです。

   

さつま芋あんのたい焼のPR。

   

購入したたい焼

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ボビー・ハケット STRIKE UP THE BAND

2017-10-04 20:00:37 | トランペット・トロンボーン

テナー・サックスのズート・シムズのファンクラブが日本で誕生して、レコードコンサートなどが開催されています。現在、クラブの会報誌を編集中ということで、どんなものができるか楽しみです。表紙は、「ジャズ喫茶 マシュマロ」オーナーの上不三雄さんの秘蔵写真が使われるようです。ズート・シムズが参加したレコードが手元にあったので聴いてみました。

BOBBY HACKETT (ボビー・ハケット)
STRIKE UP THE BAND (Flying Dutchman 1974年録音)

   

ボビー・ハケット(1915~1976年)は、トランペット、ギター奏者で、グレン・ミラーやベニー・グッドマン楽団で1930~40年代半ばに演奏し、50年代はジャッキー・グリースン楽団の録音でソロをとっています。自分自身のリーダー作も多く、このアルバムでは、ズート・シムズなど豪華なメンバーを迎えて録音を行っています。レコードで聴いていますが、CDが出ていました。

メンバーは、ボビー・ハケット(tp)、ズート・シムズ(ts,ss)、バッキー・ピザレリ(g)、ハンク・ジョーンズ(p)、リチャード・デイヴィス(b)、メル・ルイス(ds)。編曲は、グレン・オッサーが行っています。ズート・シムズのプレイを聴きたくて、購入した方もいるのではないでしょうか。ピザレリのリズム・ギターも効いています。

曲は、スタンダードが「Strike Up The Band」、「Embraceable You」、「These Foolish Things」、「What is This Things Called Love」、ボブ・シール(レーベルのオーナー)とグレン・オッサーの共作で「Blue Moment」、「Full Circle」、「Zoot's Toot」、「Ken's Song」、「Teresa Be」、「Bobby's Tune」の6曲で、あわせて10曲。シールとオッサーの曲も意外にセッションに馴染んで、悪くありません。

スイングして寛いだ演奏が聴ける極上のアルバム。ズート・シムズ(ts,ss)が絶好調で、ハケット(tp)も上品なフレーズを繰り出しています。編曲も気がきいていて、「Strike Up The Band」では、はじめディキシー風にテーマが奏でられ、そこからズートのこれでもかのスイングしたソロが続き、ハンク(p)を挟んで、快活なハケットのソロと楽しい。「Blue Moment」はスローなブルースで、ピザレリ(g)のソロも聴けます。スローテンポの「Embraceable You」やズートがソプラノサックスを吹く「These Foolish Things」では、ズートやハケットがゆとりをもってよく歌っています。

【ズート・シムズ・ファンクラブ・ブログより】

   

編集中ですが、表紙に使われる予定の写真ということです。

「ボビー・ハケットの名伴奏が聴けるリー・ワイリー「Night in Manhattan」】

   

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フレディ・ハバード THE BODY & THE SOUL

2017-09-03 09:23:28 | トランペット・トロンボーン

雑誌「POPEYE」(ポパイ)の9月号の特集が「君の街から、本屋が消えたら大変だ!」で、興味を惹かれたので、買ってみました。表紙に「Magazine for City Boys」とあるように若者向きで、活字も小さいので、最近はあまり手に取ることもありません。しかし、今号は特徴のある書店や本の紹介などがあり、パラパラと眺めても面白そうです。本来、ポパイといえば、ほうれん草を食べて力を発揮する米国のアニメキャラクターです。体格のよいトランぺッターのリーダー作。

FREDDIE HUBBARD (フレディ・ハバード)
THE BODY & THE SOUL (impulse 1963年録音)

   

フレディ・ハバード(1938~2008年、tp)のインパルスレーベルにおける2枚目のアルバムで、「The Artistry of Freddie Hubbard」に次ぐものです。ジャズ・メッセンジャーズに在団中の録音ですが、エリック・ドルフィーやジョン・コルトレーンなどとの共演を経験してきているだけに、少し新しめのところも聴かれます。

3つのセッションが収録されていて、参加メンバーが多いです。3月と5月に録音されていますが、5月は比較的小編成で、ハバード(tp)、ウェイン・ショーター(ts)、エリック・ドルフィー(as,fl)、カーティス・フラー(tb)、シダー・ウォルトン(p)、レジー・ワークマン(b)、ルイ・ヘイズ(ds)。3月は大編成で、木管、金管楽器が増強されています。特筆すべきは、編曲をウェイン・ショーターが行っていることでしょう。

曲は、スタンダード、エリントンナンバーとフレディ・ハバードの自作です。スタンダードが「Body and Soul」、「Manha de Carnaval」(黒いオルフェ)、「Dedicated to You」、「Skylark」で、デューク・エリントン作「Chocolate Shake」と「I Got It Bad and That Ain't Good」、ハバードの自作が「Clarence's Place」、「Aries」と「Thermo」で全9曲。

ハバード(tp)のプレイは、音色が美しい上に、よく歌っていて、この時期が一つの絶頂期だったと思わせるものです。ウェイン・ショーターの編曲はオーソドックスで色彩感が豊かで、「Body and Soul」などでハバードのソロを引き立てています。ハバードのソロはとりわけ早いテンポで胸のすくような吹奏をしていて、「Aries」や「Thermo」は聴きごたえ充分です。、バラードでは、ストリングスも入れた「I Got It Bad and That Ain't Good」あたりがよく、「Clarence's Place」では、ショーター(ts)やドルフィー(as)、シダー・ウォルトン(p)のソロも入ります。

 【POPEYE 2017年9月号】

   

マガジンハウスから発行されています。

   

各分野の専門的な書店を紹介しています。ここでは「カルチャー、アート」の書店。

   

本屋の好きな本屋として、書店員が推薦する他の書店が紹介されています。

   

女優の「中条あやみ」さんや歌手の「きゃりー・ぱみゅぱみゅ」さんも登場します。

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