安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

登山・トレッキングに備えてパンツ(ズボン)を買いました

2015-03-30 22:18:33 | 登山・ハイキング

信州・長野県も空気が暖かくなってきて、ようやく春めいてきました。花粉が例年になく多く舞っていて、鼻づまりや目が痒いのがたまりませんが、お出かけのシーズンが近づいてきた感じがします。去年から山へ出かけていますが、今年はまず妙高山へ連れて行ってもらう予定です。

   

雑誌「KURA」の山の日特集のページから。上の写真の左が妙高山です。

それはいいのですが、まともなズボン(パンツ)を持っていなかったので、勧められたのが、マウンテンハードウェアのターボストップパンツV.4です。長野駅前の石井スポーツで3割引きのセールをやっていることも教えてもらったので、とりあえず試着して買ってきました。フィットしていい感じです。Mサイズだと入らないので、Lサイズにしました。

   

   

それから、去年刊行された「信州 山の日」制定記念本の「信州ふるさとの山」という雑誌も買ってみました。パラパラとみていると、「山のグレーディング」(登山ルート別 難易度評価)というのが載っていて、便利です。僕には、初心者か初級者で日帰りできそうなところがまず対象になります。妙高山は新潟県ですが、長野県だと蝶が岳、根子岳あたりがさしあたり対象になりそうです。その上だと体力が追いついていかないので、いまのところ登るつもりは全くありません。

   

   

旅行にも行っているし、あまりあちこち出かけていると、家人から顰蹙を買いそうですが、山や高原にも魅力があるので、すっかり出かけるつもりになっています。


ボブ・バーグ ANOTHER STANDARD

2015-03-29 10:05:19 | テナー・サックス

上田市に買い物に行ったついでに、池波正太郎真田太平記館をはじめて訪れました。「真田太平記」は、戦国時代から江戸時代にかけて上田の地をおさめていた真田氏を描いた長編歴史小説です。その取材のため、池波正太郎は、たびたび上田を訪れていて、その縁から、ご遺族の許可を得てこの館が設立されたそうです。館内は撮影禁止でしたが、自筆原稿などを興味深く見てきました。ジャケット写真が野武士のような風貌に見えます。

BOB BERG (ボブ・バーグ)
ANOTHER STARNDARD (Strech 1997年録音)

   

ボブ・バーグ(ts)は、2002年に51歳という若さで亡くなってしまいました。マイルス・デイヴィス・グループへの参加や、フュージョングループでの演奏で日本でも知られています。これからの円熟が期待されていた時期の交通事故死でした。スタンダードナンバーを録音したこのアルバムは、それまでの路線とは異なるもので、この先、こういった演奏も期待されただけに残念でした。

メンバーは、ボブ・バーグ(ts, ss)、デヴィッド・キコスキー(P)、エド・ハワード(b)、ゲイリー・ノヴァク(ds)。2曲にランディ・ブレッカー(tp)、1曲にマイク・スターン(g)が参加しています。キコスキー(p)は、クリスクロス・レーベルなどにリーダー作がありますが、ここでは、バーグに対応してスピード感のあるテクニックを駆使したプレイを行っています。

曲目は、1曲を除きタイトルどおりスタンダードです。「You and The Night and The Music」(あなたと夜と音楽と)、「Summer Winds」、ビートルズの「Michelle」(ミッシェル)、「Just In Time」、「My Man's Gone Now」、「All The Way」、ボブ・バーグ自作の「No Trouble」、「It Was A Very Good Year」、「I Could Write a Book」の全9曲。ビートルズの「Michelle」をボブ・バーグが取り上げるとは思いませんでした。

スタンダードが多いですが、新たな編曲が施されていて、新しい曲のようにも聴こえます。バーグ(ts)の熱演が続き、キコスキー(p)も負けじとスピード感のあるプレイをしています。少しおどろおどろしい前奏で始まる「You and The Night and The Music」や不協和音のピアノが面白い「Just In Time」など工夫されています。「Michelle」、「All The Way」とバラードも出来がよくて、ことに前者の物悲しく美しいメロディーを強調した演奏は、記憶に残ります。

【池波正太郎真田太平記館】

住所:長野県上田市中央3丁目7番3号
電話:0268-28-7100 
ホームページ:真田太平記館(上田市ホームページ) 

   

外観です。上田駅から歩いて数分くらいでしょうか。

   

入口

   

池波正太郎著「真田太平記」の文庫本

   

2016年1月より放映予定のNHK大河ドラマ「真田丸」の決定を記念して幟が市内に建てられていました。


荒武裕一朗トリオfeat.本田珠也 ライブツアー (長野市バックドロップ)

2015-03-27 21:27:52 | 演奏会・ライブ

日時:2015年3月21日(土)
場所:長野市 バックドロップ
メンバー:荒武裕一郎(p)、石川隆一(b)、本田珠也(ds)

ライブは、午後7時過ぎに始まり、途中30分ほどの休憩をはさみ、午後10時過ぎまで続きました。聴衆は20数人くらいでしたが、拍手に掛け声と、賑やかでした。

曲目(判明分)は次のとおりです。

アイダ・ルピノ (カーラ・ブレイ)
Talking Junction (荒武裕一郎)
Let It Be Me (多分ジルベール・べコーだと思います。)
Balmy Breeze (本田竹広)
Rippling (本田竹広)
夕焼け (荒武裕一郎)
Water Under The Bridge (本田竹広)

この他に2曲あったのですが、メモをとらなかったので、曲名は不明です。後半は本田竹広特集になりました。荒武さんは、本田竹広の弟子で、なおかつ、メンバーに本田さんのご子息の本田珠也さんが参加しているので、そういう選曲になったものでしょうか。「アイダ・ルピノ」は、好きな曲で、スティーヴ・キューン(p)に名演があります。意外な選曲でちょっと驚きました。

このトリオは、旬のミュージシャンが集まっていて、熱演を繰り広げてくれました。荒武さんのピアノは力強く、旋律は厚めの和音をつけて弾くことも多く、ブロックコードの連打やトレモロで盛り上げていました。演奏で、特にいいと思ったのは、「Talking Junction」で、ブルージーさもあって、気に入りました。

   

石川隆一(b)さんは重心の低い音色で、ロングソロをとっていました。メロディラインもいいのですが、その響きの良さが印象に残りました。本田珠也さんのドラムスは、曲の終りのほうで、大盛り上げで、ビシバシときていました。長いソロもやったのですが、ビート感が常にありました。

      

かなり楽しめたピアノ・トリオのライブです。欲をいえば、歌の伴奏でやっているようなスタンダード曲も取り上げてほしかった。

   

ライブがよかったので、会場で販売されていた、荒武さんのCD「I DIG IT !」を買い求め、サインをしてもらいました。その際に、「Talking Junction」の演奏がよかった旨を伝えました。また、買ったCDの収録曲に「Star Crossed Lovers~Jump for Joy」があったので、「トミー・フラナガンの?」と訊いたら、「そう、大好きなので」と答えてくれました。今日のメンバーで、秋にレコーディングをすることが決まっていると話していたので、発売されたら買うつもりです。

【荒武裕一郎のCD I DIG IT!】

   

荒武裕一郎ホームページ:YUICHIRO ARATAKE


アート・ブレイキー A DAY WITH ART BLAKEY 1961

2015-03-25 21:46:01 | ベース・ドラムス

健康のため朝は少し遠回りして通勤をしていますが、その途中で、面白い喫茶店を見つけました。ブック・カフェの「まいまい堂」で、オープンしたのは一昨年あたりのようです。販売も兼ねて本棚には多くのジャンルの本を備えていて、手にとって読むこともできます。本ばかりでなく、少量ですが、中古のCDも置いてありました。そこで購入したアルバムです。

ART BLAKEY (アート・ブレイキー)
A DAY WITH ART BLAKEY 1961 (BAYBRIGE 1961年録音)

   

聴いてみようと思いつつ、入手しなくてそのままというアルバムがあります。多数の作品があるミュージシャンについては、曲目が重複したり、演奏の傾向が類推できると、まあいいやということになりかねません。その一枚が、アート・ブレイキーのこのアルバムでした。日本のジャズブームの火付け役となった公演の録音という歴史的価値に加え、勢いのよい若手のライブ演奏がおさめられていて、見逃すにはもったいないアルバムでした。

メンバーは、リー・モーガン(tp)、ウェイン・ショーター(ts)、ボビー・ティモンズ(p)、ジミー・メリット(b)、アート・ブレイキー(ds)。録音時、モーガンは22歳、ショーターは27歳、ティモンズは25歳という若いサイドメンです。ベニー・ゴルソンの後任として加入したショーターは、まだよく知られていませんでしたが、この東京におけるコンサートでは彼の書いた曲が2曲演奏されています。

曲は、メンバーのオリジナルとスタンダードです。ショーター作「The Summit」と「Nelly Bly」、ティモンズ作「Moanin'」と「Dat Dere」、前メンバーだったB・ゴルソン作「Blues March」、スタンダードの「The Breeze and I」(そよ風と私)、「It's Only A Paper Moon」、「Round About Midnight」、「A Night in Tunisia」(チュニジアの夜)の全9曲。メンバーが書いた曲がスタンダード化しているのを見ると、ブレイキーのタレントスカウト能力の高さにあらためて驚きます。

エキサイティングなプレイの連続で、会場の観客と一緒になって興奮してしまいました。おなじみの曲もフレッシュに聴こえますが、これは、ウェイン・ショーター(ts)の抜群の新しさのせいで、「Dat Dere」も彼のソロのところは別物のようです。また、ショーター自作の「The Summit」のテナー・ソロでは、「メリーさんの羊」を引用していてユーモアたっぷり。圧巻の演奏は、「A Night In Tunisia」で、ブレイキー、ショーター、モーガン、ティモンズと、この夜のベストなプレイを繰り広げています。

【まいまい堂】

住所:長野市上千歳町1137-2
電話:090-4153-2007 定休日:日曜

   

手前の「Honye Suckle Rose」、自転車を置いてある「竹村テーラー」、そして、3軒目でらせん階段がある「まいまい堂」と続く、ちょっと面白い一画。

   

まいまい堂の入り口。かたつむりの置物が飾ってあります。らせん階段があるとこから、「まいまい堂」と名付けたとのこと。

   

まいまい堂の店内。


BASIE (岩手県一関市)

2015-03-24 20:33:42 | ジャズ喫茶

初めて岩手県一関市のジャズ喫茶「BASIE」を訪れることができました。多分日本一有名なジャズ喫茶だろうと思います。看板が目に入った時には、ワクワクしました。入口付近の壁には、ライブの案内がありましたが、有名ミュージシャンの出演が多いようです。

   

   

扉を開けて中へ入ると、5~6人のお客様がいて、マスターとお話をされている方、一人で耳を傾けている方など思い思いに楽しんでいるようです。音は結構な音量でした。

     

右手奥がカウンターとなっていて、カウンター手前には数人が座れるテーブルとイスが用意してあります。

出てきた音ですが、一言で言うと、スピーカーから出ている音のようには聴こえません。目の前で楽器がなっているといえばいいでしょうか。ことにバスドラが、ズシーンと響いてくるのには、たまげました。カウント・ベイシー楽団の1959年頃の録音が続いてかかったのですが、フランク・フォスター(ts)、アル・グレイ(tb)、そして、ジョー・ウィリアムスのヴォーカルも、実に生々しく再現されていて驚きました。

     

   

店内の広さは、多くの聴衆が入るようなライブにも十分対応できそうなほどです。グランドピアノやドラムスセットが置いてありました。あまりかからないかもしれませんが、いつか女性ヴォーカルをこの装置で聴いたみたいものです。

   

昨日は、仙台市の「Count」、今日は一関市の「Basie」と、ようやく念願だった、ジャズ喫茶『Count Basie』(カウント・ベイシー)巡りができて、嬉しい旅でした。

【BASIE】

住所: 岩手県一関市地主町7-17
電話: 0191-23-7331