安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

カレン・レーン ONCE IN A LIFETIME

2017-12-13 20:46:19 | ヴォーカル(E~K)

雑誌「アンド プレミアム(& Premium)」2018年1月号の特集が、「心が温まる音楽とチョコレート」というものだったので購入しました。音楽が流れるカフェ・バー51軒の紹介や音楽好き98人が選んだ385曲の曲名が掲載されています。様々なジャンルのお店で流れている音楽のことや歌手の八代亜紀さんなどが挙げている曲・演奏に興味が湧く特集でした。ジャズヴォーカルですが、ポップス寄りのジャンルをまたいだヴォーカリスト。

KAREN LANE (カレン・レーン)
ONCE IN A LIFETIME (33RECORDS 2002年録音)

   

ジャズ批評誌2012年9月号の特集「いま旬の歌姫たち」にカレン・レーンの紹介があり、名前を記憶に留めていましたが、たまたまディスクユニオン・ジャズ東京でみかけたので購入したものです。ジャズ批評の紹介では、ポップス寄りの歌手ということでしたが、このアルバムにおいては、歌い方は個性的なものの伴奏も含めてジャジーで、結構な掘り出し物でした。

メンバーは、カレン・レーン(vo)、Dave Colton(g)、Robin Aspland(p,Fender Rhodes)、Jeremy Brown(b)、Rod Youngs(ds)に曲により、トランペットやテナーサックス、チェロ、ヴァイオリンなどが加わります。カレン・レーンは、オーストラリアの出身で、シドニーで活動したあと、イギリスに移住しロンドンを中心として活動しています。彼女のホームページには、「ロニー・スコット・クラブ」に出演した際の写真もあり、活躍の様子がうかがえます。

曲はスタンダードなどが、「On Green Dolphin Street」、「Devil May Care」、「The Good Life」、「Lullaby of Birdland」、「Sometimes I'm Happy」、「I Hadn't Anyone Till You」、「Memory Serves」、「Here's to Life」、「Love Me or Leave Me」、「Once In A Lifetime」、カレン・レーンの自作(共作含む)が「Love is In Bloom」、「This is It」、「Till Death Do Us Part」で全13曲。「Memory Serves」は、1981年のMaterialのアルバムにあるもので、「Here's to Life」は、シャーリー・ホーンらの歌で有名になりいまやスタンダードです。

カレン・レーンが、細い声で繊細に歌っていますが、編曲や伴奏がジャジーなので、ジャズヴォーカルというべきアルバム。彼女と似た歌手を探すと、雰囲気として、オランダのアン・バートンを思い浮かべます。「The Good LIfe」や「Here's To Life」といったバラードが、彼女の歌い方にあっていて快唱の部類ですが、早いテンポでキレのいい歌が聴ける「Devil May Care」や、かなりフェイクして面白い「Lullaby of Birdland」なども印象に残ります。Dave Colton(g)のギターソロもよく、最近聴いたヴォーカルアルバムの中でよかった一枚。

【Karen Lane ホームページ】

Karen Lane Jazz Singer

【雑誌 & Premium 2018年1月号】

   

表紙。大判なので、僕のスキャナーでは全体が写せていません。この雑誌はたまに立ち読みしますが、面白い特集のある時があります。

   

特集の心温まるお店の紹介。中綴じになっていて、その表紙です。

   

最初に、「真空管アンプの温かさで聴く」とあって、ハミングバードコーヒー(東京学芸大学)、Bar GOLEM(東京三軒茶屋)、MUSIC BAR(東京代々木)、FUNKY(東京吉祥寺)が出てきます。お店の推薦アルバムも掲載さいれています。「ジュークボックスで聴く」とか「「全国の心温まる音楽の店」とかいろいろと出ています。  

 

こちらは、音楽好きな人の選んだ心温まる曲です。最初に八代亜紀さんのセレクトで、ジュリー・ロンドンの「Fly Me To The Moon」などが紹介されています。

ピアニストの上原ひろみさんのセレクトは、キース・ジャレットの「I Got It Bad And That Ain't Good」など4曲挙げられていました。

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黒岩静枝 P.S. I LOVE YOU

2017-10-25 20:00:13 | ヴォーカル(E~K)

気分転換に通勤ルートを変えて、長野駅前のサンルートホテルの1階にある「森乃珈琲店 曇り時々晴れ」に入ってみました。モーニングサービスはやっていませんが、ブレンドが250円とリーズナブルです。店内は、ジャズが小音量で流れ、内装に木が使われていて落ち着きます。「森乃珈琲店」という名前から、札幌の「宮の森珈琲店」を連想し、札幌の歌手を聴きたくなりました。

黒岩静枝 (SUZIE KUROIWA)
P. S. I LOVE YOU (beyond 1994年録音)

   

今年古希を迎えた札幌在住の歌手、黒岩静枝(SUZIE)さんはお元気で、日本中で出演を続けているようです。僕もファンなので、札幌を訪れる度に、黒岩さんがオーナーのジャズクラブ「DAY BY DAY(デイバイデイ)」を訪れています。このアルバムは、その「デイバイデイ」でライブ録音されたものです。

このCDをはじめて見たとき、伴奏陣が豪華で驚きました。日本人歌手で、ジュニア・マンスの伴奏でCDを作った人は他にはいないかもしれません。メンバーは、黒岩静枝(vo)、ジュニア・マンス(p)、ピーター・ワシントン(b)、アルヴィン・クイーン(ds)、藤陵雅裕(as,ss)。なお、黒岩さんは、ジョン・ヒックス(p)の伴奏で歌ったアルバムも出しています。

曲目は、スタンダードです。「P.S. I Love You」、「Wave」、「Crazy He Calls Me」、「Have I Told You Lately That I Love You」、「Tennessee Waltz」、「Small Fry」、「Gift」、「Georgia On My Mind」、「You'd Be So Nice To Come Home To」、「You Belong to Me」、「What A Wonderful World」。「Small Fry」は、ジュニア・マンス・トリオによる演奏です。

黒岩静枝(vo)のソウルフルな歌が楽しめるアルバム。ソウルフルさが、声を張り上げるような、わざとらしさがなくて、実に自然にフレーズや歌声から滲み出ているのが素晴らしい。バラードで、ジュニア・マンス(p)の伴奏も見事な「Crazy He Calls Me」は、一番の聴きものだと思いますが、リズムにのって軽快に歌う「Wave」や「Gift」も楽しさ最高です。後者における藤陵雅裕(ss)のソロもなかなかよい。おなじみの「You'd Be So Nice to Come Home To」は、黒岩静枝が、初めからフェイクして歌っていて、個性的で、ジャジーで一味違ったものになっています。 

【ジュニア・マンスの写真など】

   

【森乃珈琲店 晴れ時々曇り】

住所:長野県長野市南長野末広町1356 NACS末広
電話:026-223-6334
ホームページ:森乃珈琲

入り口

店内。内装には木材が多く使われています。

奥から入り口を見たところ。カウンター席もあります。

絵本の展示

珈琲。しっかりとした味でした。

朝のメニュー表

【札幌 宮の森珈琲店】

 ホームページ:宮の森珈琲公式ページ

実は、群馬県前橋市にも「宮の森珈琲店」があります。通りがかったことはありますが、入ったことはありません。なんらか関係があるのかどうか。

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イヴ・ボスウェル EVE

2017-08-23 20:01:45 | ヴォーカル(E~K)

ヘルスチェックのため、近所の板倉内科に行き、血液や尿検査を行い評価してもらいました。1年前と比べて、中性脂肪が2500mgから227mgへ、総コレステロールも282mgから247mgへと改善していました。体重を4kg落としたのが寄与しましたが、どちらの値も基準より高いので、先生からは、あと2kgの減量を目指すように指示されました。そこで、奥様が不在ということもあり、夕食はHotto Motto(ほっともっと)の「20品目の彩弁当」(406kcal)にしてみました。スリムな歌姫の枯葉を聴きます。

EVE BOSWELL (イヴ・ボスウェル)
EVE (Capitol 1956年録音)

     

ハンガリー生まれで、イギリスで活躍したイヴ・ボスウェル(1922~1998)は、英国パーロフォンレーベルに録音を残しましたが、アメリカではCapitolレーベルがタイトルを変えてリリースしています。拙ブログでは「The War Years」を取りあげましたが、その前のCapitolの第一作「Eve」(Parlophone原盤は10インチの「Sugar and Spice」)を聴いてみました。

彼女は、語学に堪能で4か国語を流暢に話したそうです。副タイトルに、「Songs in Eight Languages by England's Sweetheart」とあり、ここでは8か国語を用いてそれぞれの国の曲を録音しています。伴奏は、Reg owen's Orchestraで、ストリングスも加わります。早い曲もありますが、ほとんどバラード系です。

曲は、各国のスタンダード曲です。「Anna」、「Gypsy Moon」、「April in Portugal」(ポルトガルの四月)、「Santa Lucia」(サンタ・ルチア)、「Autumn Leaves」(枯葉)、「Once in a While」、「Mexican Hat Dance」、「You Go To My Head」(忘れえぬ君)、「Saries Marais」、「Skye Boat Song」、「Auf Wiederseh'n, My Dear」、「Someday I'll Find You」の12曲。

イヴ・ボスウェルの甘さを湛えたしっとりとした歌声で、ポピュラー系のムーディーな歌が楽しめます。8か国語も用いていますが、それぞれ発音がきれいなのには驚きます。絶品なのは、フランス語と英語で歌う「Autumn Leaves」ですが、「April in Portugal」や「Santa Lucia」、「You Go To My Head」なども柔らかく歌われていて素晴らしい。これを書きながら、本アルバムを3回繰り返して聴いてしまいました。レコードジャケット裏面の写真がいいので、裏面も掲載しました。 

【Hotto Mottoの彩り弁当】

長野駅東口近くににあるホットモット

店内。「肉と飯」をテーマに商品展開をしているようです。

20品目の彩弁当。406キロカロリーとかなり低いカロリーの商品はこれだけです。野菜が多くてよいです。それにしても、現在の体重から2kgの減量は難しいと思われますが、1kgくらいはなんとか達成したいと考えています。

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ジェニー・スミス NIGHTLY YOURS

2017-06-15 20:33:22 | ヴォーカル(E~K)

信州デスティネーションキャンペーン用に作られたパンフレット「世界級リゾートへ、ようこそ。山の信州」を電車の待ち時間にパラパラと見てみました。表紙には野辺山宇宙電波観測所(南牧村)の夜の写真が使われるなど、満天の星を辿る旅をアピールしているのが特徴で、星空観察も面白そうです。「Fly Me To The Moon」(「月へ飛ぶ想い」)が収録されているアルバムを。

JENNIE SMITH (ジェニー・スミス)
NIGHTLY YOURS (CANADIAN AMERICAN 1963年録音)

   

ジェニー・スミス(vo)は、4枚のLPを録音していますが、その3枚目にあたるアルバムです。原盤は、Canadian Americanで、リンダ・スコットなど、主にポップス系のものを出した会社です。オリジナル盤も持っていますが、聴いているのは、ジャケットをジェニー本人提供のものに変えた日本のSSJから出されたCDです。オリジナルは、ピッチが高く設定されていたので、それを直したとライナーにあり、確かにいくぶん落ち着いて聴こえます。

編曲と指揮は、モート・ガーソンで、ビッグバンドを主に、ストリングスも使っています。このアルバムの正式な原題は、「Nightly Yours On The Steve Allen Show」で、ジェニーは、スティーヴ・アレンのテレビ番組に2年間ほどレギュラー出演していたので、そのようなタイトルになったようです。また、スティーヴ・アレン作曲のものを3曲取り上げています。

曲は、スティーヴ・アレン作が「This Could Be the Start of Something」、「They've Got a Lot to Learn」、「Gravy Waltz」の3曲。あとはほぼスタンダードで、「Fly Me to Moon」、「I'll Get By」、「Speak Low」、「As Long As He Needs Me」、「My Man」、「Let's Face the Music and Dance」、「Mean to Me」、「Someone to Watch Over Me」(やさしき伴侶を)、「Nice 'n Easy」、「As I Love You」の13曲。「As I Love You」は、シングル・カット用の録音で、CDのボーナストラック。

ジェニー・スミス(vo)のアルバム中でもジャジーなもので、インストのファンにもよさそうなアルバム。ビッグバンドの豪快なサウンドに乗って快調に飛ばす「This Could Be the Start of Something」や「Let's Face the Music and Dance」、スローテンポで弦の伴奏も入り、ヴァ―スから歌っている「Fly Me to the Moon」、スローテンポで伸びやかに歌い上げている「Someone to Watch Over Me」などと、声質、声量、スイング感も申し分ない快唱が続きます。僕は彼女のファンの一人だったので、御代田町にジャズカフェ「Jennie」が、昨年開店したのには、快哉を叫びました。

(参考)【CANADIAN AMERICANレコード・ジャケット】

   

【信州ディスティネーションキャンペーンのパンフレット】

  

表紙です。使われている大きな写真は、国立天文台 野辺山宇宙電波観測所(南牧村)。

  

星空観察を楽しめる、スター・ビレッジ阿智や南信州広域公園うるぎ星の森オートキャンプ場などが紹介されています。

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ジューン・クリスティ JUNE'S GOT RHYTHM

2017-06-09 20:03:09 | ヴォーカル(E~K)

JR東日本の「大人の休日倶楽部2017年6月号」の特集は、「長野県北アルプス 山のロマンを生んだ男たち」で、ウォルター・ウェストンと百瀬慎太郎について書かれていました。いつもなら目次を眺めるだけですが、面白そうなので本文も読んだところ、簡潔にまとまったよいものでした。6月号には、夏山シーズンが始まる7月からの上高地や安曇野への旅行商品のPRも掲載されていました。久しぶりにジューン(June=6月)・クリスティの歌を聴きます。 

JUNE CHRISTY(ジューン・クリスティ)
JUNE'S GOT RHYTHM (Capitol 1958年録音)

   

ジューン・クリスティ(vo)は、同じくスタン・ケントン楽団出身のアニタ・オデイやクリス・コナー、アン・リチャーズらと比べて、人気という点で今一つのような気がします。「Something Cool」という決定的なアルバムはありますが、クールで高踏的なイメージがあるせいかもしれません。このアルバムは、コンボの伴奏で、曲も親しみやすく、とっつきやすいと思います。

ジューン・クリスティ(vo)、ラス・フリーマン(p)、モンティ・バドウィック(b)、シェリー・マン(ds)、メル・ルイス(ds)、ローリンド・アルメイダ(g)、レッド・カレンダー(tuba)、George Spelvin(as,ts,fl)、エド・レディ(tp)、フランク・ロソリーノ(tb)、ボブ・クーパー(ts,oboe,編曲)。ボブ・クーパー(クリスティの夫)が編曲を担当し、全面的にサポートしています。

曲はスタンダードです。「Rock Me to Sleep」、「Gypsy in My Soul」、「I'm Glad There is You」、「They Can't Take That Away From Me」、「It Don't Mean A Thing」(スイングしなけりゃ意味ないね)、「My One and Only Love」、「When Lights Are Low(灯りほのかに)。「I Can Make You Love Me」、「Easy Living」、「Blue Moon」、「All God's Chillum Got Rhythm」(神の子は皆踊る)の11曲。

ジューン・クリスティは、若干ハスキーながらよく伸びる声で、見通しのよい歌唱をしています。ディクション(発音)の良さ、早い曲でのリズムへの乗り、バラードでのための作り方など、久しぶりに聴きましたが、惚れ惚れしました。軽やかに乗りまくっている「It Don't Mean A Thing」、華やかさが出ている「When Lights Are Low」、テンポが変化してかっこいい「All God's Chillum Got Rhythm」、ローリンド・アルメイダの伴奏も光るバラード「My One and Only Love」、ゆったりとした「Easy Living」などと、ジャケットも含めていいアルバムです。

【JR東日本 大人の休日倶楽部 冊子2017年6月号】

   

表紙

   

日本近代登山の父・ウェストンが、「日本のマッターホルン」と呼んだ槍ヶ岳

   

初・中級者に、この夏おすすめ信州登山ガイドには、飯縄山、唐松岳、黒斑山、北横岳、燕岳の5つの山と、涸沢が紹介されていました。

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