安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

テディ・エドワーズ TOGETHER AGAIN!

2012-04-29 11:31:51 | テナー・サックス

連休で長野市に戻り、自宅の装置でレコードやCDを聴いていますが、やはり落ち着いていいものです。慣れ親しんだということもありますが、飯田市の単身赴任先ではCDラジカセをとりあえず使っていますから(笑)。自宅のものは古いものですし、高額なものでもありませんが、低音も出て音楽が格段によく聴こえます。再び一緒にというタイトルです。

TEDDY EDWARDS (テディ・エドワーズ)
TOGETHER AGAIN (Contemporary 1961年録音)

  Togetheragainteddyedwards

テディ・エドワーズ(ts)は、ウェスト・コーストのテナー・サックス奏者ですが、ソウルフルな音色とアドリブ主体のハード・バッパーといったほうがよく、レイ・ブラウン=ミルト・ジャクソン・カルテットの「That's The Way It Is」(Impulse)でサイドメンとしての録音を聴いて以来、たまにレコード、CDを購入してきました。その中でも、代表的なのがこのアルバムでしょうか。

メンバーは、テディ・エドワーズ(ts)、ハワード・マギー(tp)、フィニアス・ニューボーン, JR.(p)、レイ・ブラウン(b)、エド・シグペン(ds)。テディは、1945年~47年にハワード・マギーのグループで演奏していたので、このようなタイトルになったもの。リズム・セクションは豪華で、とりわけフィニアス・ニューボーン(p)が充実したプレイを行っています。

曲は、エドワーズの「Together Again」、レイ・ブラウンの「Up There」、ハワード・マギーの「Sandy」というメンバーのオリジナルに、チャーリー・パーカーの「Perhaps」、エロール・ガーナーの「Misty」(ミスティ)に、スタンダードの「You Stepped Out Of A Dream」の6曲。バップ色が濃いものに、バラードも選曲されています。

テディ・エドワーズ(ts)のプレイは、「Together Again」をはじめ、豪快かつグルーヴィーですが、ワン・ホーンで演奏されるバラード「Misty」では、ダークな音色で繊細さを出しています。ハワード・マギー(tp)も快調で、「You Stepped Out Of A Dream」では、ミュート・プレイを披露。また、フィニアス・ニューボーン(p)がよく、それぞれに付けた気のきいたイントロや、「Up There」における両手のユニゾンによる胸のすくようなソロに聴き惚れます。

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小島のり子 SONGS FOR MY SAKE

2012-04-25 20:52:15 | その他木管楽器

単身赴任している飯田市内の住居から、歩いてほんの2~3分のところに「CANVAS」(キャンバス)というライブハウスがあります。先週の20日(金)、小島のり子(fl)カルテットのライブがあったので、出かけてみました。ここは、ジャズやフォークのライブを月に2~4回、20年以上にわたり続けているとのことです。肝心の演奏の方は、フルートとギターの掛け合いなどスリルがあり、なかなかのものでした。ライブ終了後に、購入したCDです。

NORIKO KOJIMA (小島 のり子)
SONGS FOR MY SAKE (What's New 2011年録音)

  Songsformysake

飯田市に来るまでは、ここにライブハウスがあって、ジャズやフォークなどプロ奏者の演奏が聴くことができるとは思いもよりませんでした。僕にとっては、たいへんありがたいです。マスターの桑原さんはギター奏者でもあり、様々な活動をしています。過去には、ローランド・ハナ(p)など著名ミュージシャンが出演し、来月は宮の上貴昭(g)が予定されるなど、活発にライブを催しています。

当夜の小島のり子カルテットのメンバーは、小島のり子(fl)、田口悌治(g)、鈴木克人(b)、水口泰邦(ds)で、Songs for My Sakeツァーということで、このCDの録音時のメンバーでもあります。CDでは、ここに二人のピアニストが加わり、二村希一と大口純一郎が前半と後半を分け合っています。

ライブでは、ビートルズの曲やスタンダードが演奏され、スタンダードは「When I Fall in Love」、「It Ain't Necessarily So」、「Come Rain Come Shine」、アンコールの「Work Song」などで、小島さんのトークも交えて楽しめました。フルートは音圧が低いからと、ベースとユニゾンでテーマを吹いたり、ギターとエキサイティングなやりとりをするなど、早い曲を中心として、聴きごたえがありました。ギターの田口悌治の音色、コードワークも出色でした。

CD収録曲からは、「Primaveral」(阿櫻)、「Itsuki Lullaby」(五木の子守唄)、「The Cool Kite」(加賀鳶)が演奏され、ことに加賀鳶は日本的で舞い上がるようななフルートに相応しいテーマを持った小島さんのオリジナル曲で面白い。日本酒をテーマにしたこのCDには、他にオリジナルが「Snow Notes」(雪譜)、「Since We Met」(国の寿)、「A Little Cascade」(越乃景虎)、「Blues In The Sky」(浦霞)、「Not To Worry」(田酒)、「October The First」(開運)と、スタンダードの「What Is This Thing Called Love?」と「For Heaven's Sake」が収録され、全11曲。

ステージもよかったのですが、CDの方も、「What Is This Thing Called Love?」やオリジナルの「The Cool Kite」をはじめいい演奏があり、二人のピアニストのプレイも気合が入っています。

【小島のり子カルテット  Live  At  CANVAS】

演奏しているところを撮影しましたが、ぼけてしまいました。

    Kojimanorikoqautetliveatcanvas

【CANVAS住所等】

長野県飯田市知久町2-1熊谷ビルB-1
Tel :0265-52-3620
HP:Canvasホームページ

入り口
   

    Canvasiriguchi20120420

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シルヴィア・テリス U. S. A.

2012-04-22 07:24:10 | ヴォーカル(S~Z他)

先週は、飯田市界隈では桜が満開となり、市内のあちこちにある一本桜を見に回っている人も目立ちました。安曇野や長野市よりも一週間は早く咲いているようです。僕も数か所回りましたが、飯田市美術博物館の庭にある推定樹齢500年の「安富桜」の壮大さ、華やかさには驚きました。その他、「桜丸御殿の夫婦桜」や「黄梅院のしだれざくら」などを写真に収めました。可憐な女性歌手です。

SYLVIA TELLES (シルヴィア・テリス)
U. S. A. (PHILIPS 1961年録音)

 Usasylviatelles

初期のボサノヴァ歌手として、人気の高いシルヴィア・テリスですが、彼女は、普通のリズムでスタンダードなども録音しています。それが、なかなかいい出来で、僕は彼女のボサノヴァも嫌いではありませんが、渡米して作られたポピュラーないしはジャズ・ヴォーカルという趣きのアルバムが気に入っています。

伴奏ですが、バーニー・ケッセル(g)とジョー・モンドラゴン(b)の組み合わせ、次に、カルヴィン・ジャクソン(p)とアル・マッキボン(b)、また、ビル・ヒッチコックが全体の編曲を行っていますが、彼の集めたオーケストラによるものと、伴奏の組み合わせは3つです。ジュリー・ロンドンの伴奏をしたバーニー・ケッセル(g)とのセッションが注目されます。

曲は、ボサノヴァ曲ですが、全て編曲がほどこされ、ブラジル色はありません。「土曜日のコパカパーナ」、「世界はあなた」、「太陽の道」、「トラ・ラ・ラ・ラ・ラ」、「私の明日」、「宙に消え入る歌」、「カーニバルの朝」、「さようならのない恋」、「イマジネーション」の9曲。今回は、日本語表記にしました。僕が知っているのは、「カーニバルの朝」くらいですが、「土曜日のコパカパーナ」も淡々とした哀愁がただよういい曲です。

シルヴィア・テリス(vo)は、クールで、儚げなところも感じられる歌いぶりです。ケッセル(g)の伴奏により、流れるように歌われる「土曜日のコパカパーナ」やケッセルのギター、テリスの高音が綺麗に響く「私の明日」が印象深く、そして「カーニバルの朝」は、胸を突くようなテリスの歌唱に加えて、軽くスイングするギター・ソロが挟まり、最もいいように思えます。

【飯田市内の桜2012】
朝の散歩の途中で撮影したものです。太陽が照っていないので、画面が暗いかもしれません。

1安富桜 

  Yasutomizakura20120418

2桜丸御殿の夫婦桜

  Meotozakura201204182

3黄梅院のシダレザクラ

  Oubaiinnsakura20120416

4桜並木

  Sakuranamiki20120416

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ビル・エヴァンス AT SHELLY'S MANNE-HOLE

2012-04-15 21:31:42 | ピアノ

先週末は、会議や打ち合わせなどがあったので、長野市へ帰りました。今日は逆に、飯田市へ向かって高速道路を運転してきました。距離は、160キロメートル以上あり、一般道を含めると2時間以上かかるので、休憩をとるようにしています。今日は、もうじき飯田という駒ケ岳サービスエリアで休み、おやつにソースカツサンドをいただきました。美味ですが、この調子だと太りそうです(笑)。「Swedish Pastry」(スウェーデンのぺイストリー(パン)」も入っているアルバム。

BILL EVANS (ビル・エヴァンス)
BILL EVANS TRIO AT SHELLY'S MANNE-HOLE (RIVERSIDE 1963年録音)

  At_shellys_mann_hole_bill_evans

ビル・エヴァンス(p)のリバーサイドレーベルにおける最終作品です。トリオのアルバムは、スコット・ラファロ(b)、ポール・モチアン(ds)と組んだヴィレッジ・ヴァンガードでのライブが決定的ですが、僕は、この作品も選曲やプレイが親しみやすいので好んでいます。後年、エディ・ゴメス(b)が加入しますが、彼のプレイがあまり得意ではないこともあります。

メンバーは、エヴァンス(p)、チャック・イスラエル(b)のデュオ編成に、臨時にラリー・バンカー(ds)が入り、ピアノ・トリオでライブ録音に臨んだものです。ラリー・バンカーの起用が意外ですが、堅実なプレイを行っています。また、イスラエル(b)は、リズムへの乗りが前とか後ろでなく真ん中で、音色も深い傾向なので、地味かもしれませんが、僕には相性がいいです。

曲は、「Isn't It Romantic?」(ロマンチックじゃない)、「The Boy Next Door」、「Wonder Why」、「Our Love Is Here To Stay」(わが恋はここに)、「'Round Midnight」(ラウンド・ミッドナイト)、「Stella By Starlight」(星影のステラ)、「All The Things You Are」に、バーニー・ケッセル作「Swedish Pastry」、チャック・イスラエル作「Blues In "F"」で、全9曲。「All The Things You Are」はCDのボーナス曲です。

最初の「Isn't It Romantic?」は、厚い和音を使って、テーマを控えめにスイングしながらエヴァンスは弾いています。なかなか印象的で、続く切れのいいアドリブとともに気持ちのよいプレイ。名曲「'Round Midnight」は、9分に及ぶ演奏で、バンカー(ds)のブラシをバックに、ハーモニーに工夫を凝らしたプレイが聴けます。おなじみの「Our Love is Here To Stay」や、ボーナストラックでありながら、寛いで楽しげな「All The Things You Are」など、結構気になる演奏が詰まっています。

【駒ヶ岳SAのソースかつサンド】

 カツサンドですが、美味しい。一個300円で、ちょっと大きめですが、おやつにもいけます。

1売っているお店

       Saucekatusandmise20120415_5

2ソースかつサンド

 ランチョンマットの色が見えていますが、中身はカツサンドです。

 

    Soucekatusand20120415_3

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ソニー・スティット A LITTLE BIT OF STITT

2012-04-11 23:19:44 | アルト・サックス

この4月から、飯田市に単身赴任していますが、さっそく、こちらに住んでいる高校時代の同級生が歓迎会をやってくれました。お互いに知っている同級生の消息や、リニア中央新幹線の駅ができることになっている飯田市界隈の最近の様子、飯田の特徴のある飲み屋さんのことなど、話が弾みました。地元をよく知っている友人がいるのはありがたいです。アーティストは有名ですが、この作品は知りませんでした。

SONNY STITT (ソニー・スティット)
A LITTLE BIT OF STITT (ROOST 1959年録音)

 Alittlebitofstitt

ソニー・スティット(as, ts)は、膨大な数のアルバムを残し、名作として挙げらるものも多数あります。しかしながら、このアルバムは、今回、東芝EMIから、999円シリーズで復刻発売されるまでは知りませんでした。LP時代から、ルースト・レーベルの彼の作品には愛聴盤となっているものがありますが、これはそれらに負けず劣らずの素晴らしい内容です。

ワン・ホーン・アルバムで、メンバーはスティット(as, ts)、ジミー・ジョーンズ(p)、アーロン・ベル(b)、チャーリー・パーシップ(ds)。ジミー・ジョーンズは、歌伴の名手だけに、スタンダードを主体にしたこのアルバムには相応しいピアニストですが、どんなソロをとっているか、彼のプレイにも興味が湧きます。

曲はスタンダードが主で、「When The Red, Red Robin Comes Bob, Bob, Bobbin' Along」、「For All We Know」、「I'm Confessin' That I Love You」、「Cocktails For Two」、「Star Eyes」、「On A Slow Boat To China」(中国行きのスロー・ボート)、「Laura」(ローラ)、「Don't Take Your Love From Me」に、スティットの自作の「J. B. Blues」と「After The Late, Late, Show」の全10曲。今回の復刻では、「I'm Confessin'」と「Laura」の別テイクも収録されています。

スティットは、抜群のテクニックで、どの曲でも力強い吹奏をし、華麗な装飾音をつけています。チャーリー・パーカー(as)の「Star Eyes」、ソニー・ロリンズ(ts)の「On A Slow Boat to China」といった名演が知られるている曲も演奏されています。ことに後者は、スリルも感じられて、ロリンズに並ぶような演奏ではないでしょうか。「For All We Know」や「Cocktails Foe Two」なども曲の美しさを引き出しています。ジミー・ジョーンズ(p)は、「On A Slow Boat To China」などで、軽快なソロをとっています。

【飯田市内眺望】

ベランダから南の方面を撮りました。

   Manshonchoubouiida20120408

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