安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

アニタ・オデイ ANITA SINGS THE MOST

2008-07-30 21:32:38 | ヴォーカル(A~D)

育児休業中の女性職員が子供を抱いて職場に挨拶に来てくれました。生後10か月の元気そうな男の子で、すくすくと育っているようです。スキルのある女性ということもあり、本人が希望している職場への復帰はスムーズに実現しそうです。スキル(テクニック、技巧)の優れたヴォーカリストとして、反射的に思い浮かべるのはアニタ・オデイです。今夜は傑作盤を聴いてみます。

ANITA O'DAY (アニタ・オデイ)
ANITA SINGS THE MOST (VERVE 1956年録音)

 Anita_sings_the_most

アニタ・オデイの奔放ながらムードを出すところも心得ている歌唱に加えて、伴奏ミュージシャンがオスカー・ピーターソン・バンドで豪華です。今回あらためて聴いてみると、オデイの声がハスキーではあるものの、高音も美しく伸びていて別の魅力に気づかされました。アニタの代表作の一つです。

アニタのヴォーカルを含めてジャズ寄りの作品で、伴奏陣もところどころでソロをとっています。伴奏は、ピーターソン(ピアノ)、ハーブ・エリス(ギター)、レイ・ブラウン(ベース)、ミルト・ホランド又はジョン・プール(ドラムス)で、歌にからむピアノ、ギターの名人芸も堪能できます。

曲目は、すべてスタンダードです。「'S Wonderful~They Can't take that away from Me」、「Tenderly」、「Love Me or Leave Me」、「We'll Be Together Again」、「Stella by Starlight」、「Them There Eyes」、「I've Got The World on a String」、「You Turned The Tables on Me」、「Bewitched」など12曲です。

「Them There Eyes」では急速調で、どうしてこんなに早く歌えるのかとだれもが驚くヴァージョンです。「Tenderly」は丁寧に歌い旋律の素晴らしさが際立っています。クールな感じもする歌唱で、結構好きです。「Stella by Starlight」、「I've Got The World on a String」もそれぞれ細部まで工夫し情感をこめて歌っています。

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チェット・ベイカー CHET

2008-07-27 12:18:28 | トランペット・トロンボーン

この4月、勤務していた会社を定年退職した旧知のIさんに中古レコード店でばったりあいました。退職を機にオーディオの趣味を再開し、自宅敷地内にオーディオ専用ルームを建築中で、モダン・ジャズのLPを1000枚目標に収集中とのこと。今日も30枚くらい購入していました。リタイアなどを機に、オーディオやLP収集を始めたり、復帰される中高年の方が増えていることを実感しました。Iさんが買っていたチェット・べーカーを聴いてみました。

CHET BAKER (チェット・ベイカー)
CHET (RIVERSIDE 1958年、1959年録音)

  Chet

チェット・ベイカー(トランペット)の作品はたいへんな数にのぼります。僕は、彼の歌も含めて若いころのものを主として集めていましたが、晩年のものまで含めて根強い人気があるようです。本アルバムはリバーサイドレーベルへの録音ということもあって、よく知られているものです。

豪華メンバーを集めたセッションです。ベイカー(トランペット)、ペッパー・アダムス(バリトン・サックス)、ハービー・マン(フルート)、ケニー・バレル(ギター)、ビル・エヴァンス(ピアノ)、ポール・チェンバース(ベース)、コニー・ケイまたはフィリー・ジョー・ジョーンズ(ドラムス)というメンバー。サイドメンの人数が多いですが、チェットの叙情的なトランペットを損なわない組み合わせや演奏ぶりです。

曲目は、「Alone Together」、「How High The Moon」、「It Never Entered My Mind」、「September Song」、「You'd Be So Nice To Come Home To」、「Time on My Hands」、「You and The Night and The Music」など9曲。スタンダードばかりなので、レコードをかける前からどんなプレイをしているのかというところに興味が集中します。

チェットは、クールな音色でスムーズに旋律を奏でていきます。エヴァンスやアダムスのソロもありますが、チェットが声の代わりにトランペットを吹いたという趣です。すべてバラードタイプの演奏で、通常はアップテンポの「How High The Moon」もテンポが遅くその面では異色。「Alone Together」、「September Song」が心に沁みてきます。

ホームページにジュリー・ウイルソン(ヴォーカル)を掲載しました。時間があればご覧ください。モダンジャズやヴォーカルを聴こう ジュリー・ウイルソン

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ジュニア・クック JUNIOR'S COOKIN'

2008-07-22 00:02:02 | テナー・サックス

先週の土曜日は、小布施町(長野県)に行って小布施音楽祭のプログラムの一つであるシューマンの室内楽を聴いてきました。早めに到着したので、小布施町内を散策しました。山手側(東側)の方に歩いて行くとブドウ畑やリンゴ畑が目立ち、北斎館があって観光振興に力を入れていますが、農業も盛んな町です。暑くて木陰がほしくなりました。「波止場にたたずみ」ではなく木陰に二人がたたずむジャケットです。

JUNIOR COOK (ジュニア・クック)
JUNIOR'S COOKIN' (JAZZLAND 1961年録音)

 Juniors_cookincd

どこかの公園でしょうか、ジュニア・クック(テナー・サックス)とブルー・ミッチェル(トランペット)の二人が木に寄りかかりポーズをとっているジャケットです。真面目そうなふたりですが、カッコつけ過ぎの感もあります(笑)。

ジュニア・クックの初リーダー作です。録音時は、ホレス・シルバーのバンドで、ミッチェルと同僚でもありリズムも含めて息のあったところをきかせます。クックは派手さはありませんが、よくスイングしスムーズに吹いています。ハンク・モブレイやワーデル・グレイを想起させるところがあるように感じます。

メンバーは、管楽器の二人に加えて、ロニー・マシューズ(ピアノ)、ドロ・コーカー(ピアノ)、ジーン・テイラー(ベース)、ロイ・ブルックス(ドラムス)で、カリフォルニアとニューヨークの2か所での録音で、ピアニストだけが異なっています。

曲目は、「Myzar」、「Turbo Village」、「Easy Living」、「Blue Farouq」、「Sweet Cakes」、「Field Day」、「Pleasure Bent」の7曲。「Easy Living」は、ワーデル・グレイの名演がありますが、それを意識したものでしょう。面白いのは「Blue Farouq」と「Sweet Cakes」というブルー・ミッチェルの書いたナンバーで、特に後者の哀愁テーマは気に入っています。クック、ミッチェルともに快調なソロをとっています。

ホームページに、ポール・チェンバース(ベース)を掲載しました。時間があればご覧ください。モダンジャズやヴォーカルを聴こう ポール・チェンバース

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ニキ・プライス NIKKI

2008-07-17 00:05:28 | ヴォーカル(L~R)

ジャズ批評誌のヴォーカル特集をその昔パラパラとめくったとき、ジャケットに魅せられて入手したいと願ったアルバムがいくつもありました。その中でも、くっきりとした目鼻立ちの顔写真のジャケットが魅力的なニキ・プライスの「NIKKI」は一番でした。歌や収録曲もよくて、ターンテーブルに時々乗せるアルバムです。NIkkiには副題が、Introducing The Beautiful Nikki Priceとついています。

NIKKI PRICE (ニキ・プライス)
NIKKI (EPIC 多分1962年頃録音)

 Nikki

プロデューサーのジョン・ハモンドに認められてエピックへの録音が実現したものです。ニキは17歳の時にシカゴでモデルの仕事をし、その後ニューヨークでペリー・コモショーなどでコーラスの一員として歌い、ジョン・ヘンリー・フォーク・ショーではフューチャーをされました。西海岸でも歌いましたが、出身地のデトロイトに戻りウェイン州立大学を卒業後、再びニューヨークへ出て小さなサパークラブで歌っていました。

既に13歳の時には地元のテレビに出ていたようなので、小さい頃から才能を発揮していたのでしょう。彼女の声は柔らかくふくよかで、透明感もある良く伸びる声です。編曲はJoe SayとFred Karlinで、彼女の声を邪魔しない控え目な伴奏。Fred Karlinは、カーペンターズのヒット曲「For We All Know」の作者です。

曲目は、「Would'ja For A Big Red Apple」、「I'm A Stranger to Myself」、「A Thousand Blue Bubbles」、「Fools Rush In」、「My Love is a Wanderer」、「You'd Be So Nice to Come Home to」、「My Man's Gone Now」、「You Look Like Someone」、「Sweet Pumpkin」など12曲です。

バラードの「Fools Rush In」、「My Love is a Wandere」は繊細で優しそう。ミディアムの「Sweet Pumpkin」(ロンネル・ブライト作)では、タイトルどおり甘ーくスイングします。高音部を聴くにつけ、ウェイン州立大では、声楽や演劇を習ったのかもしれないなどと勝手な妄想をしています。

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ベニーグリーン BENNIE GREEN

2008-07-13 19:55:09 | トランペット・トロンボーン

今朝は6時から町内会の児童遊園の掃除に参加し、自宅に戻り少々朝寝をしたのですが、先週3日続いた飲会での深酒がたたってか気力が湧きません。そこで午後は、温泉に出かけて体力回復に努めてきました。行ったのは自宅から車で10分くらいの裾花峡温泉元湯うるおい館です。湯あがりに、ほんわりとしたトロンボーンでも聴こうとべニー・グリーンのアルバムにしました。

BENNIE GREEN (べニー・グリーン)
BENNIE GREEN (TIME 1960年録音)

 Benniegreentime

タイム・レーベルの作品「BENNIE GREEN」はソニー・クラーク(ピアノ)が参加し、しかも「Cool Struttin'」が聴けるとあってベニー・グリーン(トロンボーン)のアルバム中でも有名な1枚です。ただし、コンガが入っているので、それが嫌いな人は避けた方がよいです。

彼のトロンボーン本来の豊かな低音を生かしたプレイは、ゆったり気味に響きます。共演者はブルースを感じさせる人が多く、本盤でもジミー・フォレスト(テナー・サックス)、クラーク(ピアノ)、ジョージ・タッカー(ベース)、Alfred Dreares(ドラムス)、Joseph Gorgas(コンガ)というメンバーです。

曲目は、ソニー・クラークのオリジナルが3曲で「Cool Struttin'」、「Sonny's Crib」、「Blue Minor」に、スタンダードの「Sometimes I'm Happy」、「Solitude」そしてH・オーズリーの「And That I am So In Love」の6曲です。活気があって面白いのは「Sonny's Crib」です。うなりを伴ったメリハリをきかせたフォレストのソロ、グリーンもスムーズに続きます。次いで「Solitude」が早めのテンポですが、グリーンのこせこせしない優雅なプレイが印象に残ります。

裾花峡温泉(長野市)は650円の入浴料で利用でき、広い露天風呂もありますから、日常的に行くにもよいです。もっとも僕の行くのはほとんどそういうところだけですが(笑)。

          玄関                   裏を流れる裾花川                      
  Genkan   Susobanagawajouryuu

ホームページにテリー・ソーントン(ヴォーカル)を掲載しました。時間があればご覧ください。モダンジャズやヴォーカルを聴こう テリー・ソーントン 

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