安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

小林研一郎指揮 群馬交響楽団 マーラー交響曲第1番他(9月28日 高崎芸術劇場)

2019-09-30 20:03:51 | 演奏会・ライブ

高崎芸術劇場開館記念「第30回高崎音楽祭」の催し物で、小林研一郎指揮群馬交響楽団特別演奏会が開かれたので、高崎に行ってきました。高崎芸術劇場は初めてなので、ワクワクしながら高崎駅東口へ。

   

(出 演)

指揮:小林研一郎
ピアノ:金子三勇士
管弦楽:群馬交響楽団

(曲 目)

モーツァルト / ピアノ協奏曲第20番ニ短調 K.466
リスト /  愛の夢第3番 (金子さん独奏 アンコール曲)

〈休憩〉

マーラー / 交響曲第1番 ニ長調「巨人」
マスカー二 / 歌劇「カバレリア・ルスティカ-ナ」間奏曲 (アンコール曲)

(感 想)

指揮者の小林研一郎さんは、現在群響ミュージックアドバイザーという地位にありますが、今回は新たな拠点での初の演奏会でかなり力を入れたのではないかと思いました。マーラーの第1番では、予想はしていましたが、終楽章は派手な盛り上げで、最後の方でホルンと金管楽器全員を立たせていました。

8月に、ファビオ・ルイージ指揮サイトウ・キネン・オーケストラで、同じ曲を聴いたばかりなので、どうしても比較してしまいましたが、ヴィオラやチェロの弦セクションが、迫力のある音を出していて印象に残りました。コントラバスのソロから始まった第3楽章がしっとりとした美しさが出ていました。

アンコールで、カバレリア・ルスティカ-ナの間奏曲を演奏してくれたのは、好きな曲なので嬉しかった。モーツァルトのピアノ協奏曲第20番は、金子さんのピアノ演奏はきれいな響きをしていて、全体にはよかったのですが、テンポが遅めで、初めの方などちょっともたれた感じがありました。

高崎芸術劇場の音響はかなりよいように思え、潤いがあり、豊麗なサウンドに聴こえました。また、足元が広く、ゆったりと座れるのもありたがく、いい施設だと感心しきりです。当分、長野から高崎に通ってしまいそうです。

【高崎芸術劇場】

   

高崎音楽祭のパンフレット表紙

高崎駅東口から続いているペデストリアンデッキからの高崎芸術劇場

入口を入ったあたりです。

当日の催し物のお知らせ

ホワイエにある飲み物の売店

ホワイエの広々とした窓からは外がよく見えます。


マイク・コゾー「MIKE CUOZZO WITH THE COSTA-BURKE TRIO」と国産小麦の話題

2019-09-29 20:02:11 | テナー・サックス

JR東日本の「大人の休日倶楽部」会報誌の2019年10月号は、「国産小麦をめぐるパンの旅」が特集の一つで、興味深く読みました。北海道から群馬県まで各産地の小麦とその生産者、パンの作り手を紹介しています。さらに地産地消のレストランも載っています。僕はパンが好きでよく食べますが、音楽も聴くほどに味わいの増すもので。

MIKE CUOZZO (マイク・コゾ-)
MIKE CUOZZO WITH THE COSTA-BURKE TRIO(jubilee 1956年録音)

   

マイク・コゾ-(ts, 1925~2006年)は、2枚のリーダー作を残しただけですが、どちらも慈しみたくなるアルバムです。彼はジョー・マーサラ・バンドやエリオット・ローレンス・バンドに在籍していたので、相応のキャリアはあったのですが、よくリーダー作を残してくれたものです。

コゾ-は、1957年に兄と共同で住宅開発会社を設立し、後には自動車の販売も行ったようです。ツァーに出ることはありませんでしたが、1990年代まで地元のクラブでテナーサックスを吹いていたようです。メンバーは、マイク・コゾ-(ts)、エディ・コスタ(p)、ヴィニー・バーク(b)、ニック・スタビュラス(ds)。コスタ(p)とバーク(b)のプレイも注目されます。

曲は、スタンダード曲の「Fools Rush In」、「Lover Man」、「That Old Feeling」、「I Cover The Waterfront」、「Easy to Love」にヴィニー・バーク作が3曲で「Ten A. M.」、「Blue Jeans」、「Bounce For Mike」の全8曲。バークがマイク・コゾ-に曲を捧げているのが意外でしたが、コゾ-はミュージシャン仲間に信望が厚かったのかもしれません。

マイク・コゾ-のテナーサックスに癒されるアルバムで、レスター・ヤングやスタン・ゲッツ、たまにベン・ウェブスターを思い浮かべるような演奏をしています。「Fools Rush In」では、コゾ-(ts)はよくスイングした軽快なプレイを行い、コスタ(p)、バーク(b)のソロには個性が感じられます。バラードの「Lover Man」や「I Cover The Waterfront」では、ゴゾーは、しっとりと、詩的情緒を漂わせてソロをとっていますが、サウンドにベン・ウェブスターに似たところがあります。

【大人の休日倶楽部会報誌 2019年10月号】

   

表紙

   

国産小麦を5種類紹介してあります。外国産に比べタンパク質の含有量が少ないので、国産小麦はパンに向いていないとされてましたが、ここ30年でパン職人の努力やパンに向く性質を持つ品種が次々に現れているそうです。

   

岩手県の「もち姫」。世界でも例を見ない、もち性小麦だそうです。

   

栃木県の「ライ麦」。ドイツでの生産が盛んで、日本では希だそうです。

   

群馬県「農林61号」。うどんに向いているそうですが、カンパーニュ(田舎パン)のような、重たくて素朴なパンに向いているそうです。

   

地産地消の料理を楽しめるレストランと地域の歴史を感じる名所の紹介です。盛岡市の「穀」、高崎市の「サニーキッチン」というレストランには行ってみたい。

   

 


吉田 類著「酒場詩人の流儀」(中公新書)

2019-09-28 20:07:39 | 読書

吉田 類(よしだ・るい)さんは、高知県出身のイラストレーター、エッセイスト、俳人で、酒場や旅をテーマに執筆活動を行い、BS-TBSの「吉田類の酒場放浪記」(2003年9月放送開始)に出演している方です。この番組は、人気があって、ファンも多いようですが、BSの聴取環境もないので、僕は見たことがありません。

   

  

帯の裏面に記された出版社の紹介文。

(感 想)

著者の吉田さんについては、居酒屋の紹介を主に行っている人だろうという思い込みで読み始めましたが、読み進むに連れて、その話題の広さ、深さに瞠目しました。酒場、蔵元、肴、お酒の場で出会った人々などお酒にまつわる記述はイメージ通りでしたが、俳句をはじめとする文学、登山、渓流釣り、古代からの歴史、自然保護、映画など話題が豊富です。

軽妙で面白いエッセイです。話題の豊富さに加えて、描写が上手なのも特長です。例えば、美しき菩薩の彫像という一編で『如意輪観音菩薩半跏像が・・・すっと伸びた背筋に彫りの深い美形の仏相。衣が肩から分厚い胸板を伝い、腰回りの水模様にまとわりついて、垂らした右足へ流れ落ちる。黒檀風の光沢に覆われた一木彫と見受けられた。』という文章が目に留まりました。

また、エッセイの内容に相応しい俳句も掲載されています。著者や有名俳人の句ですが、著者作で僕が気に入ったのは、富者の品性という一編の『生酒酌む切子グラスに架かる虹』(きざけくむきりこグラスにかかる虹)、しがらみにグッドバイという一編の『グッドバイを 鞄に詰めて 冬の旅』という二句です。

読んでいるうちに旅に出たくなってきますし、お酒も飲みたくなってきます。余韻の感じられるよいエッセイです。


ラトリエ・デ・サンスのモーニングとカフェ「書翰集」のランチ(安曇野市穂高)

2019-09-27 20:04:51 | グルメ

この前の連休中、ゆっくりと朝食をいただこうと、ラトリエ・デ・サンスのモーニングに出かけました。また、次の日は「書翰集」のランチに行ってきました。どちらのお店も安曇野市の穂高地区にあり、安曇野市の自宅からラトリエ・デ・サンスが車で10分、書翰集が20分かからないくらいなので、訪れやすいお店です。

両店とも、駐車している車は県外ナンバーも多く、観光などで安曇野へお越しのお客様も多いようです。また、どちらのお店もBGMとして小音量でジャズが流れています。両店には何回か出かけていますが、モーニングやランチは初めてだったので、ちょっと新鮮な気分になりました。

(ラトリエ・デ・サンス) 

住所:長野県安曇野市穂高北穂高2845-7
電話:0263-88-2757
ホームページ:latelier-des-sens.jp

外観。右には、レスストラン併設の地ビール工場があります。

店内。

まず珈琲が運ばれてきました。

モーニングセットを頼みました。

サラダのボリュームがすごいです。鶏肉も乗っています。

スクランブルエッグがしっとりふわふわで美味しい。

珈琲も雑味のないすっきりとしたものです。

(カフェ「書翰集」)

住所:長野県安曇野市穂高有明2186−140
電話:0263-81-5165
ホームページ:shokansyuu.com

森の中にあります。3連休中ということもあり、品川、伊豆ナンバーなど僕のもの以外は県外車でした。

玄関

壁に備え付けのスピーカー。

真空管アンプ

ジャズのCDをかけています。ごく小音量です。

CDも多くそろえてあります。

2階でランチをいただきました。

ランチは、このセットが一日限定15食だそうです。

ワンプレートですが、結構なボリュームです。手前の魚の焼いたものが美味しかった。

珈琲。


エリアス・ハスランガーのCD「FOR BEING THERE」と戦国武将「武田勝頼」の話題

2019-09-26 20:01:01 | テナー・サックス

JR東日本の新幹線車内誌「トランヴェール」の2019年9月号は、戦国武将の武田勝頼の特集です。一般には武田家を滅亡させた凡将と言われますが、実は優れた武将で領主であるという説が唱えられています。勝頼は信玄の四男で、諏訪に生まれ、甲府に移る前は伊那の高遠城主で信州と縁があったことを知り、親近感が湧きました。親しみを感じたCD。

ELIAS HASLANGER (エリアス・ハスランガー)
FOR BEING THERE CHERRYWOOD RECORDS 2019年録音)

   

エリアス・ハスランガー(ts, 1969年~)は、米国テキサス州オースティンに生まれたサックス奏者で、1994年には初リーダー作の「Standards」を録音しています。このアルバムは、Church On Mondayというグループ名でリリースされていますが、2011年にハスランガーをリーダーとして録音されたアルバム名を冠したグループです。

メンバーは、エリアス・ハスランガー(ts)、Dr. James Polk (org)Tommy Howard((g)Daniel Durham (b)、Scott Laningham (ds)Kyle Thompson (ds)。Dr. James Polkは、レイ・チャールズを支えたオルガン奏者だそうですが、メンバー全員がテキサスを本拠として活動しているようです。テキサスとオルガンで、1960年代のソウルジャズに連想がいきますが、そういった面ももっているアルバムです。

曲は、ハロルド・ヴィック作「Our Miss Brooks」、シダー・ウォルトン作「Bolivia」、James Polk作「Black Door Jeannye」、デクスター・ゴードン作「Soy Califa」、エリアス・ハスランガー作「For Being There」、Tommy Howard作「Evan's Theme」、スタンダード曲の「I'll Remember April」、ルー・ドナルドソン作「Midnight Creeper」の8曲。

ディスクユニオンJAZZTOKYOの店頭で試聴して好みだったので購入したCDです。テナーとオルガン、ギターの組み合わせだとソウルフルな演奏を思い浮かべますが、「Our Miss Brooks」や「Black Door Jeannye」は、まさにそんな演奏で、冒頭から黒っぽくて熱い気分が横溢しています。ハスランガー(ts)やJames Polk(org)、Tommy Howard(g)が、それらで熱演しています。大好きな曲である「Boliva」と「Midnight Creeper」が取り上げられているのも嬉しい。

  

メンバーのポートレート。演奏しているところです。

【エリアス・ハスランガ―・ホームページ】

elijazz.com

経歴や公演情報、リリースしたCDなどが掲載されています。

【トランヴェール2019年9月号】

   

表紙

   

武田勝頼の肖像。

   

長野県の諏訪市にある諏訪大社上社本宮。武田勝頼の母方の祖父・諏訪頼重が「大祝」(おおほうり)を務めた。信玄は頼重の娘を側室にし、勝頼が生まれると、彼を諏訪総領家の後継に据えたそうです。

武田八幡宮。武田氏の氏神だそうです。韮崎駅から車で12分。本殿は国の重要文化財。

   

県道天神平甲府線の和田峠から甲府盆地。富士山と甲府の夜景の名所としても知られているそうです。