ひょうきちの疑問

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竹中平蔵 話のすり替え

2009-01-24 21:18:36 | 小泉竹中改革

『構造改革が失敗だったのではなく、構造改革が進まなかったことが失敗の原因』
竹中平蔵は未だこういう事を言っている。
『ここ2年ほど、改革が止まってしまったところに原因がある。』と言う。

つまり、小泉改革が失敗だったのではなく、あとを受け継いだ安倍内閣や福田内閣が失敗をつくったのだということになる。

自分たちは、したい放題、やりたい放題しておいて、あとの内閣が悪かったのだということになる。
こんなことを平気で言う人間は、よほどの自信家か強迫観念の持ち主である。

人に自分の尻ぬぐいをさせておいて、そのことで人を非難している。
あまりと言えばあまりの言い方ではないか。


もう一点、
若者の間に格差が拡大していることは紛れもない事実だが、
それは労働者派遣法の改正が行われ、製造業にまで派遣が拡大されたところから生じたものだ。
企業は待ってましたとばかりに、派遣労働者を部品のように調達し始めた。
そして要らなくなれば、ゴミでも捨てるように『派遣切り』を行う。

ところが竹中平蔵に言わせると、それは企業が悪いのではなく、中高年の雇用が守られすぎているからであるという。
今の中高年はリストラや賃金カットに耐え抜いてきた世代である。
しかも年金受給は60歳から65歳に引き上げられた。
定年後はますます生活は苦しくなる。

こういう人たちに対して、『おまえの雇用が守られすぎているから、若者の格差が拡大しているのだ』と言っていることになる。

そんなバカな。
こんなバカな議論を堂々と経済用語を使って行うのが竹中平蔵である。

まるで、いじめの被害者が、いつの間にかいじめの加害者になってしまうような話なのだ。
白を黒と言い含めるとはこういうことを言うのだろう。
いじめの加害者は竹中平蔵自身なのだが、自分がいじめの加害者であることが発覚しそうになると、どんな人でも自分の身代わりに人身御供に捧げるのだ。
そういうことを平気で行う人物である。

とんでもない話のすり替えである。
こんな話のすり替えを行って竹中平蔵が平然としていられるのは、
彼の心の根底に何か深い心の闇があるからのように思えてならない。

その闇は私が小泉純一郎に感じる心の闇と非常に似通っている。
人を憎み、人生を怨んでいる人間は、善意の人間を罪に陥れるようなことをして平然としていられるのである。

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