ひょうきちの疑問

新聞・テレビ報道はおかしい。
2020年のアメリカ大統領選以後はムチャクチャ

世界の基軸通貨であるドルの増刷を許すことは、世界中の富がアメリカによって収奪されることだ

2010-12-04 09:49:49 | 国際・外交(日米関係)
毎日新聞 2010年12月3日 23時17分 より
http://mainichi.jp/select/world/news/20101204k0000m020126000c.html


米国:失業率9.8%に悪化 11月

 【ワシントン斉藤信宏】米労働省が3日発表した11月の雇用統計(速報値)によると、失業率が9.8%と前月比で0.2ポイント悪化し、4月(9.9%)以来7カ月ぶりの高い水準となった。
失業率の悪化は3カ月ぶりで、米雇用改善の遅れを改めて裏付けた。

景気動向を敏感に反映する非農業部門の就業者数も、
市場予想(14万人増)を大幅に下回り、季節調整済みで前月比3万9000人増と、前月の17万2000人増から増加幅が大きく縮小した。
雇用市場の強さを示す指標となる民間部門の就業者数も5万人増にとどまった。

 市場では、株価の上昇や年末商戦の好調な滑り出しなどを受けて、米景気の先行きへの楽観論が広がっていたが、
雇用回復の遅れが裏付けられたことで、米景気の先行きへの懸念が再燃する可能性も出てきた。

 同日朝のニューヨーク市場では、米雇用統計の悪化を受けてドルが売られ、円相場は一時、前日午後5時比で1円超も上昇し、1ドル=82円台後半で取引されている。

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毎日新聞 2010年12月4日 9時13分 より
http://mainichi.jp/life/money/news/20101204k0000e020005000c.html


外為・株式:NY=17時 1ドル=82円47~57銭

 3日のニューヨーク外国為替市場の円相場は、午後5時現在、1ドル=82円47銭~57銭で、前日の午後5時に比べ1円30銭の円高・ドル安になった。

 ニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は前日の終値に比べ19ドル68セント高の1万1382ドル09セントで取引を終えた。

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【私のコメント】

アメリカにはもはや産業が残っていない。
産業がないから雇用がない。
それでは食えないから、消費だけは続けようとドルを印刷し続けてそれをばらまいている。
そのカラクリはアメリカ政府が大量の米国債を発行し、それを中央銀行であるFRBがそっくりそのまま買い付けて、ドル紙幣をアメリカ政府に手渡すというやり方である。
これは経済界の禁じ手である。

管理通貨制度のもとでこれをやれば、国はいくらでも無尽蔵に紙幣を増刷することができる。
それはカンフル注射のようなもので一時的には潤うが、経済全体が不健全になっていく。
しかもドルは世界の基軸通貨である。
ドルさえ手に持っていれば世界中から何でも買える。これが円と違うところだ。
アメリカは勝手に増刷したドル紙幣によって世界中の物品を輸入できる。
それはアメリカにとって痛くも痒くもない。
ということはこの経済の不健全性は単にアメリカ一国内にとどまらず、世界中に垂れ流されるということだ。

アメリカは軍事大国であり、金融大国である。
不健全な金融政策をとり、それに異を唱える国があれば軍事的に恫喝する。
アメリカは何も生産していない。国外からの輸入に頼るだけである。
そしてその輸入代金は中央銀行であるFRBが無尽蔵に印刷している。

これはテイのいい収奪である。
昔、古代ローマが属州からの収奪で潤っていたのと同じことだ。

アメリカはドルという世界の基軸通貨を勝手に増刷し、その紙幣によって他国の製品を購入している。
それによって国民は生活している。

そればかりではない。
アメリカ政府が発行する米国債は、日本に押しつけられ、日本はそれを購入しなければならない。
そのことに『No』と言おうものなら、橋本龍太郎首相や中川昭一財務相のように命さえ危うくなる。
つまりこうやって日本の富はアメリカに収奪されるのである。

さらにリーマンショックまでは、アメリカは高金利や高利回りの証券化商品によって世界中から資金を集めていた。
それらに投資した国はリーマンショックによって多額の損失を被った。
これも一言でいえばアメリカによって世界の富が収奪されたということだ。

アメリカは貧富の差が激しい国である。
アメリカ国内の富の再配分がまず先決である。
なのに軍事力を背景に他国の富を収奪し続けているから、世界中の経済がガタガタになる。

ドルが増刷されるのだから、アメリカのドルはもっと安くなる。70円台に突入するのは時間の問題だ。
日本は円高に苦しめられる。しかも米国債を購入しなければならない。こうやって日本の富はますますアメリカに奪われる。
まさに踏んだり蹴ったりである。

それを許容しているのが菅直人政権である。この政権はおかしい。
そしてアメリカとの軍事同盟だけは強化している。たぶんアメリカにもっと資金を貢ぐつもりだろう。

こんなことでアメリカの経済が回復するわけがない。
他国から資金を収奪することで経済を回復することはできない。アメリカの凋落は古代ローマ帝国の衰亡と同じである。
自分たちが働かない限り経済はよくならないことをアメリカは忘れている。

そのことを忘れ、
基軸通貨であるドルの増刷を許すことは、世界中の富がアメリカによって収奪されることを許すことだ。
アメリカは他国から富を収奪する前に、アメリカ国内の富の再配分をすべきである。

アメリカはどこまでも世界中に迷惑をかけている。
アメリカは頭を下げるどころか、軍事力を背景に開きなおっている。

そういうことを考えるとアメリカの軍事力は非常に危険だ。
アメリカは世界最大の軍事力によってその経費以上のものを世界から収奪しようとしている。
アメリカは戦争を恐れていない。
北朝鮮との緊張にしても、アメリカが戦争をけしかけているように思えてならない。

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