土曜日
明日の総選挙、特に小選挙区では、実質的に自民にしか入れるところのない選挙区が多数発生している。
この選挙の半分は、選挙のスタート時点ですでに勝負がついている。
自民にしか入れるところがないから、『自民優勢』とマスコミが報道する。
なぜそうなったのか、マスコミは触れない。
『自民優勢』、しかしそれで国民が自民を支持しているかといえば、そうではない。
入れるところがないだけである。
民進党の解党で、自民の対立候補がいなくなっただけである。
希望の小池と民進の前原が、野党つぶしに動いたわけだ。
国民不在で、我々は選択肢を狭められている。
そしてその状況をマスコミは『自民優勢』と喧伝している。
われわれはこのまま自民に票を入れるのだろうか。
自民不人気のなかで、かつてないほど自民に有利な選挙状況がつくられている。
いや逆だろう。
自民不人気だからこそ、こういう選挙状況がつくられたのだ。
われわれはこのまま自民に票を入れるのだろうか。
入れるところがないから、少ない選択肢のなかから少しでもマシなものを選ぶ。
その選挙行動は間違っているとは言えないだろう。
しかしその結果、かつてないほど自民に票が集まる選挙状況がつくられている。
個人個人が正しい行動を取った結果、それが総合されてとんでもない間違いを引き起こす。
経済学ではこれを『合成の誤謬』と呼んでいるが、
同じことが今回の選挙で起こるかもしれない。
そして皆が望んでいることと全く違った選挙結果がもたらされる。
そういう状況がスタート時点でつくられている。
非常に危険な選挙である。
概して言えば、3人に1人の自民党支持者は土俵の全部を使えるが、残りの2人は土俵の半分でしか戦えない。
そういう状況をつくって、自民が圧倒的勝利を収める。
そんな構図にはまっているのが現状である。
しかしこれは国民が意図したことではない。
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