金曜日
EUとは、アメリカの後押しの元に生まれたものなのか。
確かに1991年のソ連崩壊後に、EUは生まれた(1993年)。
ドイツが中心となって。それにフランスが協力した。
しかしイギリスは一歩引いたところにいた。
この広大な経済圏の成立をアメリカが後押しする理由は何か。
一見するとアメリカ経済とEU経済圏は対立しているようにも見える。
ドルとユーロは二大通貨となって、覇を競っているようにも見える。
しかし、ドルとユーロは裏でつながっている。
EU成立は、アメリカによるロンドン市場つぶしのようにも見える。
そのイギリスがユーロを離脱すれば、アメリカのロンドン市場への影響力は低下する。
ユーロを国際通貨たらしめているのは、ユーロを発行しているドイツのフランクフルトではなく、イギリスのロンドン市場である。
それがイギリスがEUに加わるメリットである。
欧州統一通貨のユーロが、ポンド経済圏のロンドン市場を通じて、国際通貨になっているという、二段構えの構造になっているのがユーロの特徴である。
このロンドン市場が実はニューヨーク市場よりも力を持っているという話もある。
国際金融を牛耳っているのは実はロンドン市場だという話もある。
そのロンドン市場がEUから離脱すれば、それはアメリカにとってどういう意味を持つか。
かつてジョージ・ソロスがイギリスのポンドを強烈に売り浴びせたことがあった。
これもジョージ・ソロス個人の動きのようにいわれるが、背景にはニューヨーク市場の存在があったのかもしれない。
ユーロを発行する欧州中央銀行総裁のドラギは、アメリカのゴールドマン・サックスの出身である。
元々ユーロはアメリカよりである。
ユーロとはドルの対抗馬ではなく、イギリスポンドへの対抗馬ではなかったのだろうか。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます