今日も髪はクルックル

コーヒーロースターの毎日です。

クリスマスに神と人について考える

2014-12-25 14:49:50 | Weblog
若かりしころは神様がたくさんいる日本に生まれたことが
なんだか変な感じがして青臭いことを言っていた。
神様がいるなんて思ってないくせに、仏壇がある家に住み
元旦には神社にお参り、クリスマスツリーを飾るなんてことが
許せなかった。と言うより意味が分からなかった。
逆に神様という存在にこだわっていたのは誰よりも自分だったのかもしれない。
孫であり子であったときのこと。

親になり何だか変わった。
ご先祖さんの墓参りにお寺に行く(祖父母が喜ぶ)
元旦には神社に初詣に行く(屋台やおみくじがあるから子がよろこぶ)
クリスマスツリーもプレゼントも用意する(11才と9才の子はまだサンタさんを信じている)
みんなが喜ぶんならそれがいい。
そんな風に思うようになった。
神様はいてもいなくてもどっちでもいい(って思えるようになった)

なんで若いころはあんなに頑なだったんだろう。
って20代もそんな感じだったから、そんなに若くないときもそうだったんだなあ。
いやーめんどくさい人だ。
歳をとるとあちこちが痛くなったり、翌朝のアルコールの抜けが悪くなったりする。
いろんなことを忘れるし、まあいいかってかなりいい加減になる。
そう若い頃にあった根拠のない全能感がなくなっていくんだ。
そうして神(若者は自分をそう思っている)から人になるんだ。

今とてもラクだ。
こだわりがなくなり、全能感どころか、いやー何にも出来ないなオレって
自分に言える強さを手に入れたから。
見た目はさえないおっさんだけど若いときよりずっと今のほうがいいな。
神様でいるより人のほうがいい。
そんなことをクリスマスに考える。
歳をとることを否定するのは、ちょっともったいないかもしれないよ。

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