Death & Live

いわゆる日記とは違うようで。死に様や心の疲労について、つれづれなるままに書き綴るだけ。

【21世紀の死】 マーロン・ブランド

2006-08-14 08:04:18 | 死・自死
2004年7月1日、かの名優マーロン・ブランドが死んだ。


前日夜にロサンゼルスの病院に入院し、そのまま帰らぬ人となった。死因は肺疾患。享年80歳。
プライバシーを重んじる人だった為、葬儀に関わる一切が非公開。密葬は5日ロサンゼルス市内にて。

1924年4月3日 アメリカ合衆国ネブラスカ州オマハ生まれ。
44年 ブロードウェー・デビュー。
50年 映画デビュー。
51年 『欲望という名の電車』にてアカデミー主演男優賞ノミネート。
54年 『波止場』にてアカデミー主演男優賞受賞。
72年 『ゴッドファーザー』にて再びアカデミー主演男優賞に選ばれるも、受賞拒否。
拒否の理由は、映画産業界の北米先住民族への不当な扱いに対する抗議。
94年 自伝『母が教えてくれた歌』発表

死後は遺産が2160万ドルあったとか、受取人は、46歳から10歳までのブランドの子供10人だとか、その金目当てなのかどうなのか債権者と名乗る人々が次々押し寄せてるとか。
しばらく色々書かれてたな。


自分が彼を知ったのはフランシス=F・コッポラ監督の『ゴッドファーザー』だ。
天声人語をして "「永久欠番的」な、はまり役" と言わしめたドン・コルレオーネ役。

しかし、彼は当初ドン・コルレオーネ役を拒否したらしい。
助手から『ゴッド・ファーザー』の本を手渡された時、「マフィアを美化したくない」と、かんしゃくを起こして助手に本を投げつけたというエピソードがある。

彼の中にどの様な意識の変化があったのかは、知る由も無いが、彼が翻意してくれたことによって、その後の映画界には、とてつもなく大きな影響を与えている。

太ってしまってから、醜い自分を晒したくないと、映画出演を拒み続けていたが、『ゴッド・ファーザーpartⅡ』にて若かりしドン・コルレオーネを演じたロバート・デ・ニーロからのオファーだけは断れなかったのだろう。彼との共演作『スコア』が遺作となった。

『スコア』のNG Filmには久々の現場を楽しむ、愉快なブランドの姿があった。
楽しそうで楽しそうで、あのデ・ニーロさえも呑み込んでしまうほどのヤンチャ坊主ばりの腹からの笑い声が忘れならない。


イイ男だよ、ホント。


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