Death & Live

いわゆる日記とは違うようで。死に様や心の疲労について、つれづれなるままに書き綴るだけ。

映画 『恋愛睡眠のすすめ』

2007-05-13 10:27:57 | 映画 「え段」
『恋愛睡眠のすすめ』  2006年
原題 : La Science des rêves
監督 : Michel Gondry

ガエル・ガルシア=ベルナルは本当に関心するほどに、
タイプの違う脚本を選び続けている。
それがそれで彼に合っているらしいから凄い。

しかし、自分としてはやはり 『アモーレス・ペロス』 の彼が
鮮烈すぎて、それに匹敵するだけの当たり役は無いなぁと、
正直残念がっていたりしたのだが、
このステファン役はどうだろう。
かなりはまっている気がする。
生き生きと彼らしい、且つ彼独特の演技が観れて、
結構満足いきましたぞ。

『バベル』 が脚光を浴びる中、
やはり、アレハンドロ・ゴンザレス=イニャリトゥ監督としか
光ることができないのかと、あきらめかけていた矢先だったので、
ちょっとした収穫を得た気分で終いが良い。

彼が想い込んでしまう女性も、
徐々に魅力的に見えてくるから不思議なもの。

ストーリーが進むにつれ、
どこが現実で、どこが夢の中かワケわからなくなりますが、
返ってその方が、ステファンの視線になれていいのかも、と
途中からワケわからないことに身を委ねていると、
それはそれは、夢想の世界を堪能できて楽しかった。

雲とか海とかの作り物が、子供の心を思い出させてくれて、
結局、人間ってモノは成長してるようで、
心中、子供の心に戻りたくてしょうがないのが本音なのかと。

社会の中でスレなくてはいけないのに、
スレることができないままでいる大人たちが、
ついつい逃げ込んでしまうところを
思い切りスクリーンで見せつけられたちまったな。


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2 コメント

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子供 (シャーロット)
2007-05-18 00:47:55
こんばんは。
こちらにコメントを。
いつくらいから、大人になりたい→子供のころに戻りたい・・・に、かわるんでしょうねえ。
ヘタしたら、最初からずっと子供のままがいいって思ってるんでしょうけど。ピーターパン症候群でしたっけ。笑
でも、こういうおもいっきりはじけた作品もたまにはすごーく見たくなりますぅ。
子供目線はいつも必要かも。…ですかね。

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シャーロットさんへ (zooquie)
2007-05-19 00:24:50
コメントありがとうございます!
この作品でTBさせてもらおうと、
何度かチャレンジしてるのですが、
どうも上手く行かず、失礼しております。

そうかぁ...ん~、
いつからでしょう、「子供のころに戻りたい」に変わったのは。
そんなに成長してるとも思えないのですが(笑)

この映画のはじけっぷりはなかなか良いですよ、ハイ。
ステファンの様に夢に入り込みたいという願望と、
「あそこまで変じゃないよな?」という自分への問いかけが、
やじろべいの様にフラフラしてる感じで、
その不安定感が妙に心地よかったりして...
それって「子供目線」を持ちたい「大人目線」ですかね(笑)
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