猫人雑記

「あたしのにゃにゃにゃにゃんな毎日」
マレーシアからの帰国子女3匹+1匹+人間たちの徒然

思い出した『うさぎ小屋』

2006-03-10 | その他 *ひとりごと*
ある子が言いました。
『ぼくは、○○先生のことを尊敬する』 って。
なぜなら、その先生は自分から誰にでも挨拶をするから...って。

そして、その子は言いました。

『挨拶してくれない大人に、挨拶をきちんとしろ!って言われても出来ないよ~』 って。

一応大人のあたし、ずしんと心に響きましたです。
子どもってみてる、予想以上にみてるんだな~、大人のことを。

今のあたしって
子どもの頃のあたしは、もっと大人ってすごいって思っていたんだけどな...


日本の我が家の近くの小学校の飼育小屋での話です。

うさぎ小屋があって、小屋と続きでうさぎを放せるスペース(うさぎのお庭) が作られていました。
飼育係の子どもが監視をしている時ならば、そこのスペースにうさぎたちを放してあげられるようになっていました。
そこに、気になる動きをしていた先生がひとり。

何をしてるんだろう? って思いながら見ていたら、
その日の朝に赤ちゃんが産まれたから、心配でたまらなくて様子を見に来たとのこと。

でも、みんな死んでいたの....

人間に育てられている母うさぎの出産は難しいんだよね?

死んでしまったピンクの赤ちゃんを手のひらに乗せてもらい...
決して冷たくはなかったと記憶してる、、温かかった気もする。

先生、泣きながら... かわいそうだ、かわいそうだ、って何度も何度も。
飼育係の子どもたちも赤ちゃんの誕生をすごく楽しみにしていたから、
子どもたちもかわいそうだって、泣いていたの。

その先生は、死んでしまったことを話すのも辛いと言っていたけれど、
そのままの状態の赤ちゃんを子どもたちに見せることにしました。
後日、その先生から、子どもたちと一緒に畑にお墓をつくった、という報告を受け、
何だかうれしかったことを思い出しました。
悲しいことなのに、嬉しかったなんて言うのはおかしいけれど、

でも、、生まれたけれど、死んじゃった....

これでおしまいだったら、あたしはいやだと思ったから。

今日、この先生のことを思い出しました。

先日、小学校のうさぎが少年の手によって殺されてしまったという惨事があったけれど、その子たちの近くにこんな先生、こんな大人がいたら、そんな残酷なことしなかったんじゃないかな? なんて思ってしまった今日でした。

大人なんだよね~、、あたしも。
いいんだろか、こんな大人で.....