先日のZAZA会議で、元黒川検事長の処分があまりにも軽すぎることが話題になりました。私たちグループZAZAの面々は、卒業式や入学式で1分足らずの「君が代」斉唱時に座っていたというだけで懲戒処分を受けているのですから、その私たちから考えれば、どうしても納得できない処分です。
ZAZAの一員の元高槻市の小学校教員山田肇さんがブログに書かれたものを掲載します。
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黒川検事長を逮捕・起訴しろ!懲戒免職にせよ!
安倍政権は1月31日、2月7日に退官予定だった黒川弘務・東京高検検事長の定年延長を閣議決定した。これは明らかに63歳での定年を規定した検察庁法に違反するものだった。違法・脱法をやってまで「官邸の守護神」と言われる黒川氏を次の検事総長に任命しようとしての布石だった。
しかし、黒川氏は賭け麻雀が発覚し辞任に追い込まれた。
まさに「天網恢々(てんもうかいかい)疎(そ)にして漏らさず」。
悪いことをすれば必ず天罰が下る!
公文書改ざんを強いられ、赤木俊夫さん(近畿財務局職員、当時54才)は自死に追いこまれたというのに、公文書改ざんを強いた佐川・元理財局長ら全員を不起訴にした黒幕の黒川氏を検事総長にして検察を牛耳ろうとした安倍政権の企みもこれで破綻した。
黒川検事長は5月21日に辞職願を提出した。
森雅子法相は「黒川氏を訓告処分にしたことをあきらかにした」という。
しかし、根本的におかしい。
5月22日付朝日新聞の1面「訓告」の説明に、「人事院の指針では、賭博をした職員を懲戒処分にする場合、減給か戒告が標準例とされる」と書いている。
なんで、「訓告」なのか?百万回言おう。これは根本的におかしい。
『週刊文春』の見出しは「黒川検事長は接待賭けマージャン常習犯」だ。そして、その記事によれば、賭け麻雀をしていたのは5月1日と13日だけでなく、7~8年前からずっとやっていたという。
そして、問題は「常習犯」であるかどうかだけでなく、賭け麻雀そのものが「犯罪」だ。刑法の賭博罪に当たる。「刑法第185条で『賭博をした者は、50万円以下の罰金又は科料に処する』と規定されて」いる。「判例では賭けるものが金銭であれば、いくら少額でも違法行為」だという。(これも『週刊文春』の記事から)
さらに、麻雀から帰る時のハイヤー代は、産経新聞の「記者側がいつも会社のチケットなどで支払って」いたことも問題だ。これは「賄賂」であり「収賄」に当たる。これも犯罪だ。
これら二つの犯罪から考えれば、「訓告」で済む話ではないのは歴然としている。
私は2012年の卒業式で「君が代」を立って歌えという職務命令を出されたが、教え子を戦場に送らないという良心と子どもたちに「何が正しいか自分で考えて」と言ってきた教師としての良心から、間違った命令には従えないと座った。そしたら、戒告処分を受け、合格していた再任用まで取り消され、クビにされた。「君が代」不起立は犯罪でも何でもない。子どもたちに責任ある教師として歴史の真実に立てば、何で侵略戦争を進めた天皇をたたえる「君が代」など歌えようかという良心からのやむにやまれぬ行為、それが「君が代」で座ることだった。
ところが、黒川検事長はどうだ!検察官として法を守る良心のかけらすらない。法に則ってと言って他者を起訴しておきながら、自らは公然と法を犯して恥じない。それが、何で「訓告」で済むのだ!
当然、懲戒免職だ!
即刻逮捕し賭博罪と収賄罪で取り調べ、起訴して裁判にかけろ!
「Blog ブラックボードに義」より転載