庭の花たちと野の花散策記

山野草と梅が大好きの「雑草」。花以外は思考不可の植物人間の庭の花と野の花散策記です。

記念硬貨 偕楽園好文亭

2015年01月05日 | 偕楽園の四季 梅、桜、萩、紅葉など
この硬貨のデザインは偕楽園の好文亭です。

硬貨の裏側(本当はどちらが裏でしょうかね、もしかするとこちらが表でしょう)のデザインはこちらです。


硬貨にデザインされている風景はこれです。夕方の逆光でちょっと暗くてすみません。橡門から入って左手の垣根から見ています。中に入って亭内の芝生から見た方が硬貨のデザインにピッタリです。でも普段は亭内の芝生は立入禁止です。


この画面の中央に硬貨にデザインされた石灯籠があります。拡大して見ます。

石灯籠のすぐ左側にまだ小さいですが梅の木があります。石灯籠と松の木の間です。

硬貨のデザインと同じ方向から好文亭を見たときには、この梅の木がデザインの梅の木の位置としては一番近いです。
高さは足りませんが、この木以外は考えられません。そしてこの木が記念硬貨にデザインされるのにもっともふさわしいと雑草は考えています。名前は八重黄金です。
まだ花が咲いていませんので、咲いたら花をアップしたいと思います。

この八重黄金と呼ばれる梅の木は、もともとは御成門近くにあった老木です。満開の梅林にあって、この木だけが黄色味をおびていました。花がやや黄色味を帯びているからです。そこで、花が黄色味をおびる梅の品種と見比べたところ、いずれの品種にも該当しないものでした。そこで八重黄金と名付けられましたが、老木は間もなく枯死してしまい、枝からおこした苗木が残りました。生長して苗木畑を卒業して、この場所に植えられたのは5~6年ほど前のことです。と言うわけで偕楽園にしかない木、一本しかない梅の木です。
偕楽園にいらっしゃることがありましたら、橡門の内側よりぜひ見てください。また好文亭の東広縁からはさらに間近に見ることができます。

好文亭の画像をもう一度よく見てみると、空に黒い点々がみえます。

カラスです。夕方になると近くの森の塒に行きます。まだ見晴広場に残っているカラスもいました。黒い防寒着の雑草をみて、はてお前は誰だ?と怪訝な顔をされました。
昨シーズンまではジャンパー姿だったのが、黒ずくめの防寒着なので新入り?と思われたようです。


猩々梅林の水心鏡と名札のある梅の木が開花しました。水心鏡はもっと白かったような。早咲きでもあるし八重冬至によく似ています。これで偕楽園公園で咲いた梅の木は6本目です。


こちらは南門手前の八重冬至です。完全に開いてきました。

この花の雌しべは小さく、すでに枯れています。これは雌しべが凍結して破壊されてしまったからです。

こちらは前回もアップした冬至梅です。

冬至梅の雌しべはちゃんとしています。このように梅の種類によって対凍性に差があります。
この時期に咲く種類では八重冬至、八重寒紅、これから咲く虎の尾などの八重咲きに対凍性がないものが多いようです。
一重のチャボ冬至、冬至梅などは対凍性があるようです。一重でもやや遅く咲く白加賀や遅咲きの杏系の花は対凍性はないようです。

梅まつり期間中(2月20日から3月31日)の土日、祝日には午前9時から午後3時半ころまでに通過する下り列車が
特急を含めてすべての下り電車が偕楽園臨時駅に停車します。今年もたぶん停車するでしょう。

特急なら上野駅から毎時00分ちょうどと毎時30分に発車して1時間ちょっとで到着します。帰りは偕楽園臨時駅で下り電車に乗り、次の水戸駅から上り電車に乗り換えて東京に帰ります。
3月のダイヤ改正後は東京駅経由、品川駅まで乗り入れします。品川発着の電車が多くなり、都内での乗り換えが便利になります。

コメント (8)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 僊湖莫雪 水戸八景 | トップ | ウメ 八重寒紅 - 偕楽園 »
最新の画像もっと見る

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
群馬の花好き爺さんさんへ (雑草)
2015-01-07 11:41:14
こんにちは
もしこの硬貨が見つかりましたら、ぜひとも雑草にお知らせください。我が家ももうじきこの硬貨まで使わざるを得なくなるかもしれません。
ありがとうございました。
返信する
勉強になりました (群馬の花好き爺さん)
2015-01-07 08:23:35
雑草・zassougooさんおはようございます
初めてコメント入れさせて頂きます、群馬の花好き爺さんと申します
今後とも宜しくお願いいたします、群馬県の赤城山の麓の住人です
500円硬貨をご紹介頂き良く見ようと思い家じゅう探しましたが残念(笑)

一個も有りませんでした、貧乏してるものですから
又時々ブログ拝見させて頂きますので宜しくお願いいたします
ありがとうございました
返信する
桜台のスミレさんへ (雑草・zassougoo)
2015-01-06 21:21:47
こんばんは
徳川斉昭公(烈公)様は江戸幕府の最後の将軍・慶喜公の父君です。水戸は徳川御三家でのひとつで、将軍家を支える役目があります。でも大日本史を編纂するなど、日本国と天皇をお守りすることも大事なこととして教えられていました。幕末に江戸幕府と天皇の名のもとに倒幕派との戦でとられた慶喜公の態度がこの辺から一般には知られていないことを少し理解できる気がします。のちに慶喜公は庭訓(ていきん)に従ったまでとかいわれたとか。
つまり公の家訓では幕府を支えることですが、庭での教え・庭訓では天皇を敬うことが水戸家には昔からあったのでしょう。
偕楽園などを作られたいきさつなどはのちほどブログにて。
返信する
記念硬貨 (桜台のスミレ)
2015-01-06 20:58:05
こんばんは。
記念硬貨から偕楽園を造園された水戸藩第九代藩主徳川斉昭公が忍ばれます。
どのようなお殿様だったのか、奥方様はどこの藩から・・・いつの日かたどりたいと思いました。
返信する
とんちゃんへ  (雑草・zassougoo)
2015-01-06 19:51:41
硬貨のデザインした場所を探して、梅の木の名前を考えて、閑人のすることです。でも、誰もこの木が八重黄金だとは気がつかないのがたまりませんね。親の代から偕楽園の梅を管理され、ご自身も50年以上管理して退官された方に、在任中にこの硬貨を見ていただき、梅は八重黄金しかないでしょうと念をおしましたら、うなずいておられました。
松戸からですと、普通電車で2時間くらいです。でも、柏で特急に乗り換えると、柏から1時間を切りますので、ぜひお出かけください。ご案内させていただきます。
返信する
reihanaさんへ (雑草・zassougoo)
2015-01-06 19:44:36
こんばんは 名前のわかりそうなのはこれからも調べさせていただきます。わかりそうにないのはノーコメントです。調べるのは雑草の頭を活性化させてボケの花をできるだけ遅くしたいからです。
この硬貨は意外と知られていないのです。好文亭料金所の方にお見せしたら誰も知りませんでした。この硬貨は長崎の方が偕楽園によくゆく雑草のために送ってくださいました。今では宝物です。
カラスは嫌われがちですが、公園の掃除屋さんです。人の落とした食べ物から動物の死骸まで。時には生きた動物も狙いますが。
そちらは行ってみたい世界の梅公園がお近くにあると思います。
返信する
記念硬貨 (とんちゃん)
2015-01-06 10:13:00
面白いですね~
記念硬貨のデザインの元をたどってみるなんて!!!
自分の目で追い求めていく過程がたまらないと思います!
庭園の木も本当にぴったりですね
梅の木は八重黄金だなんて記念すべき硬貨にふさわしく花の価値も当然上がりそう
咲いたら是非お願いいたします
松戸からは常磐線を利用すればいいのですね
でも特急に乗るとなるといったん上野まで行かなくては!
たまに水戸行きの電車を見ます。
それであ~ これに乗れば水戸まで行かれるのか~って思っていました。
梅まつりの期間中は便利に臨時駅に停車してくれるのですね
一度は行ってみたいのですが遠いのでためらってしまうのです。
いつかは実行に移したいと思います。
返信する
ありがとうございました (reihana)
2015-01-06 08:12:20
おはようございます
早々に お花の名前を教えて下さり ありがとうございました
記念硬貨 偕楽園好文亭は初めて見ました
値打ちものですね^^*

黒い点 何だろうと思っていましたら カラスだったのですね
子どもの頃 母が カラスが切なく鳴く日は 誰かが亡くなったと聞かされました
カラスは人まねもしますよね
昔 バカボンを連発して鳴くカラスがいて 笑ってしまいました
梅の花も 日ごとに 開いてきているようですね
明石では まだツボミは固かったで(笑)
返信する

コメントを投稿

偕楽園の四季 梅、桜、萩、紅葉など」カテゴリの最新記事