武蔵國日記(むさしのくににっき)

土佐日記にあやかって、「女もすなる日記といふものを、中年男もしてみむとてするなり」

日本は豊かになった その2

2018-10-31 15:28:33 | 随筆
違和感の正体。自分なりの答えに至ったのが、「変わらなさ過ぎる。」ことだった。

昭和から平成も終わろうとしているこの時期に至るまで、
恐らく変わらなさ過ぎたのだ。

いま、この日本に於いて本格派インドカレーと銘を打ってカレーを出している店は星の数ほどあるだろう。

当時、突出していたコンセプトと味も
今の時代にあっては極く平均的なレベルとされるまでに、他の進歩が著しいのだ。
今回も、ひとくち食べてみて美味しいと感じた。
しかし、「これは!!!違う!!!」という感動は呼び起こされなかった。

10年ひと昔、と云うけれど。
40年は、よっつも昔の時代になってしまった。
その間に、日本はバブルを経験し、失われた20年を経験し、そして現代に至っている。
世の中は浮沈を繰り返しつつ、でも進歩し続けて日本は豊かな国になったのだろう。

翻って、技術職として生きている自分。
私は進歩しているだろうか?


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