武蔵國日記(むさしのくににっき)

土佐日記にあやかって、「女もすなる日記といふものを、中年男もしてみむとてするなり」

国士の危険さ

2010-11-11 14:24:11 | 人間観察
尖閣諸島 漁船衝突ビデオ流出事件
急展開を示している。

”流出させた”と自首した海上保安官に対し、
世間の反応は悪くないらしい。
やられっ放しで収まるものか!と云う日本人にとって
彼は国士也とでも持ち上げられるのだろうか?

その昔、二二六事件や五一五事件を起こした青年将校
彼らも国士也と持ち上げられた。
その行き着く先は、御存知のように過激なナショナリズムの容認。

時代と生活が行き詰まり感を醸し出し、
余裕が無くなっている今の日本。
公務員である彼の行動が英雄視され、行為賞賛が一人歩きを始めると、
いつか来た道に舞い戻ることになるのではないか?

公務員だからこそ、軽々な行動は起こすべきではなかったのではないか?


2 コメント

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Unknown (tontyannm)
2010-12-12 20:23:16
皆が「スカッ」、「ス~と」と溜飲を下げる話には私は眉に唾付けて聞く様にしています。
だって、そうでしょう 個人的な事柄についてはそう云うことも有り得るし、それも理解できますが、ここでいう皆とは有るグループ、団体そして国も含めての集団となると同意する事が重要になり個人の意思が無視され無きものとされてしまうからです
通常の集会や懇談会は勿論、まして政治的事柄は当然その事そのように思います
このように考える私はきっとヘソ曲がりなのでしょうね
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遅れて申し訳ない (筆者謹言)
2010-12-14 16:59:43
コメント有り難う御座います。
仕事が忙しくて、暫く更新が遅れてました。

集団ヒステリーは怖いです。
正論っぽいことが一人歩きして、
逸脱や立ち止まりを許しません。
絶対の正義なんてものが存在しないことをいつも胸に刻んで、
自分の頭で考えるしかないと考えています。

それでしか自分の心を守れませんから。
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