武蔵國日記(むさしのくににっき)

土佐日記にあやかって、「女もすなる日記といふものを、中年男もしてみむとてするなり」

二階俊博と藤堂高虎

2016-08-31 10:03:16 | 人間観察
安倍 自民党総裁任期の延長問題 沢山の政治家が互いの出方を横目で睨み合い。 その中で、自民党の重鎮 二階俊博氏は早々に『任期延長賛成』の意思表示を行なった。 むかし、バルカン政治家と云われたり、風見鶏と云われた方々が居たが、 今回の意思表示は、彼の経歴をつらつらと見るに、 戦国期から江戸初期に名を馳せた藤堂高虎の去就に通じるものが有るように思えた。 https://ja.wikipedia.or . . . 本文を読む

武烈王と義慈王と淵蓋蘇文(ヨンゲソムン)

2016-08-27 09:30:19 | 人間観察
日中韓三か国外相会議開催と北朝鮮潜水艦発射弾道ミサイルを見ていて、、。 歴史オタクなら知っている名前 武烈王(新羅)と義慈王(百済)と淵蓋蘇文:ヨンゲソムン(高句麗)を思い出した。 謂わずと知れた韓国歴史ドラマ「大王の夢」の登場人物 ドラマはあくまでドラマだけれど、 その中のスジは、古代もいま現代の世でも何ら変わりないと感じた。 朝鮮半島の中での地域民族間の諍いは、 古代(新羅、百済、任那、高 . . . 本文を読む

眼のちから

2016-08-22 12:38:05 | 人間観察
2016年 リオ・デ・ジャネイロ オリンピックが閉幕した。 多くの競技でメダルを獲ったの獲れなかったとマスコミが騒いでいるが、 自分にとっては、そんなことは瑣末なことと思われた。 今回、中継時間の関係で幾つかの競技をライブで観ていて感じたのは、 『勝者となる者の眼』の凄さ。 ”勝者となった” ではなく、”勝者となる” ものの眼である。 ビデオ編集された試合では、さほど気にはならなかったが、 . . . 本文を読む

”象徴”という地位の意味するもの

2016-08-22 12:28:59 | 人間観察
或る地位に就いている者は、その地位に相応しい言動が求められる。 当たり前のことのようだが、これは実に辛くて大変な自律作業である。 自らの発言や行動は、それ自体が意味を持ち始め、 そして他人に予期しない影響を及ぼしたり、疑心暗鬼を生ませることになる。 また、地位は記号化された象徴であり、 象徴は象徴である限り、それに見合った完璧性 完全無欠性を演出し続けなければならない。 それが象徴の役割だから . . . 本文を読む

上手の手から水が

2016-08-19 08:21:55 | 人間観察
先ほど、ライブでの女子レスリングの決勝を観ていた。 結果はご存知の通り。 吉田選手のオリンピック四連覇の夢は潰えた。 「霊長類最強の女子」などと言われ続けてきた方 その尊称を持ったまま花道を飾れるか? 多くの人々は疑いを持たなかっただろうし、 また本人も”イケるだろう”と思っていたのではないか。 そうした決勝ゲームが相手リードで進むなか、 残り時間がどんどん無くなることをどんな心持で勝負に挑ん . . . 本文を読む

針穴を通す

2016-08-09 08:23:43 | 人間観察
昨日の卓球女子 石川選手の戦いぶり。 観ていて辛かった。 決して、ピンポンなんて生易しい言葉では表せない競技と知った。 (卓球競技を初めてじっと観た) 今朝の体操男子決勝。 観ていて胃が痛くなった。 優雅なんて言葉とはほど遠く、ちょっとした重心の位置のズレがしなやかさをスポイルする。 (体操競技も初めてじっと観た) 針穴を通すような神経戦が続く。 トップアスリートとは、本当に凄い人達だ。 . . . 本文を読む

唯一一人(ゆいいついちにん)の苦悩

2016-08-09 08:04:57 | 人間観察
昨日、天皇陛下のお言葉があった。 ビデオメッセージとのことだが、その肉声は心を震わせるものがあった。 その高みに登った者だけが知る苦悩と孤独と重圧がひしひしと伝わってきた。 『天皇家』という重い家業を継がざるを得なかった一人の人間として、 誰も他の人間が代わり得ない役目を身命を賭して頑張って来られたことが 言葉の端々に滲み、鬼気迫るものがあった。 中公新書に『歴代天皇総覧』があるが、 代々の . . . 本文を読む

待ちかねたぞ武蔵戦法??

2016-08-05 16:55:24 | 随筆
オリンピック 男子サッカー予選 相手チームがやって来ない。 没収試合か? 不戦勝か?と日本チームを心理撹乱しておいて、 とどのつまりは力ずくの試合を見せつけた。 巌流島の決闘が本当に有ったのかどうかは分からないけれど、 吉川英治の小説では、 約束の刻限前に予定戦場に早くから入って、痺れを切らせた佐々木小次郎を 武蔵は一刀の下に頭蓋骨を砕いたそうな。 今回の日本チームも、相手チームのピッチ外の . . . 本文を読む