武蔵國日記(むさしのくににっき)

土佐日記にあやかって、「女もすなる日記といふものを、中年男もしてみむとてするなり」

税金を払うと云うこと その2

2010-06-28 05:27:51 | 随筆
そもそも弱者とは何だろうか? 強者に対する、相対的弱者とするなら 先日の日本の貧困層が国民の1/4を占めるとの主張をどう考えるべきか? 1/4もの人間達が弱者と定義されるのなら、それは既に平均層ではあるまいか。 そこから直接税も間接税も取らずして、キレイな国が成り立つのか? (年収約325万円以下は実質所得税なしと計算されている) 消費税は、いつも逆進性が議論の対象となるが 年収の多い者も少ない . . . 本文を読む

税金を払うと云うこと

2010-06-27 00:16:15 | 人間観察
仕事で飛行機に乗って来た。 羽田に降りようと旋回する時、東京の街が美しく輝いていた。 この明るい街並、世界から見れば”不況で御座います。”なんて云えないだろう。 欧米の先進国でさえ、街灯は暗くまばらであるし、 舗装されているとは言え道路はデコボコでゴミが舞っていることも珍しくない。 日本は本当に”キチンとした”国だ。こんなにキレイに整った国は無いだろう。 しかし、それは借金によって支えられた蜃気楼 . . . 本文を読む

統計の妙

2010-06-21 21:50:07 | 随筆
先日、ある雑誌を繰っていたら 「日本の弁護士は、欧米に比べて未だこれだけ少ない。」と 幾つかの数字を載せて、法科大学院の定員数削減に反対していた。 確かに、欧米先進諸国に比べて日本では、 ”弁護士”と称される法律職は単位人口あたり可成り少ないのだろう。 しかし、自分が暮らした或る外国は、 土地の取引から、移民申請、国外免許の書き換えまで、”弁護士”が行なっていた。 と云うことは、厳密な意味での . . . 本文を読む

地球外生物

2010-06-14 18:59:11 | 随筆
恐らく1960~70年代初頭の映画じゃないかな?子供の頃観た映画の話。 宇宙から帰って来た人工衛星に緑の苔のような”地球外生物”が付着していて あらゆる防疫シールドを突破して、悪魔のような勢いで人類に感染していくと云う話。 ハヤブサが持ち帰った砂に何も付いていないことを祈る。 科学者はいつも自分の興味のみに目が行く。 . . . 本文を読む

職人の真髄

2010-06-13 18:31:39 | 随筆
行きつけの髪切り屋の話。 何回か登場しているカットサロンのマスター。また面白い話をしてくれました。 或る日、フリで店に現れたお客さん(中年女性)との会話。 鏡の前に座ってブラッシングを始めた途端こう云われたそうです。 お客;”御主人、私のこと覚えてます?” マ;”さて、、、。う~ん、あっ覚えております。” お客;”あら、本当? じゃ、昔の様にやって下さる?” マ;”承知致しました。” カット終了 . . . 本文を読む

おまえは誰?

2010-06-08 21:53:54 | 人間観察
妻に連れられフィットネスクラブなるものを訪れた。 積極的に身体を動かすのなんて、どれくらい振りだろう。 受付には元気の良いお兄さんお姉さんが待ち構えていて、 一斉に「こんばんわ!」と。。。ちょっと気恥ずかしい。 案内されてロッカール-ムに入ると、もうそこはTARZANの世界。 皆、戦闘モード。 靴ひもを締めたり、スイミングスーツを着たり、 ウェアを羽織ったり、ミネラルウオーターを飲んだり、、。 . . . 本文を読む

Wahre Berufung

2010-06-06 10:58:00 | 随筆
仕事に何を求めるか? 昨夜、寝む前に天井を見ながら自問自答した。 先月半ば以降、押し寄せる定番仕事と飛び込みの臨時仕事が山の様にやって来た。 完徹こそ無かったものの、3時間睡眠が続くと よる年波に勝てず体調が優れない。口内炎がいっぱいだ。 秘密兵器のヨーグルトも効かない。。。 仕事を仕事と割り切るか?天からの使命と考えて身を粉にするべきか? Wahre Berufung;ドイツ語で”天職”と云 . . . 本文を読む

総理大臣と阪神監督

2010-06-02 20:44:42 | 随筆
もはや既定の流れのことだったとは云え、また総理大臣が換わるらしい。 何だか成績が悪いとすぐにお家騒動が持ち上がる 阪神の監督交代劇と同じだ。 この国は一体どうなるのだろう? 国民は皆、バブルの浮き世が忘れられず 借金漬けの国家予算に疑問を持たず 経済大国と云われた頃の過去の栄光にしがみつき 何かと云うと”総理大臣が悪いからだ”と政府批判で溜飲を下げている。 どんな総理大臣が現れても増税無しで借 . . . 本文を読む