武蔵國日記(むさしのくににっき)

土佐日記にあやかって、「女もすなる日記といふものを、中年男もしてみむとてするなり」

春は別れの季節

2006-03-31 16:53:22 | サラリーマン
異動の辞令を貰って、何人かの人が挨拶に来られました。 春は別れの季節。 毎年毎年、多くの人を見送っています。 色々な理由で、今年も見送る側です。 慣れた世界から新天地へ旅発つのは不安なもの。 しかし、新しいところへ行くことが出来るのは また新しい自分探しが出来るのですから 羨ましい限りです。 年々歳々花相似たり、歳々年々人同じからず しかし、私も逼塞している訳にはいきません。 来週から配属 . . . 本文を読む

花は華なり

2006-03-30 07:30:47 | 随筆
白川静先生の「常用字解」に由れば、 ”花”は形声にならい、元の字は”華”なり。と記してあります。 そして、元の字の”華”をたどると、 華の字は象形、花弁が開いた形を現し、 花の字はその韻を取った簡略体とのことです。 さて今年も、桜の満開の季節がやって参りました。 いつもの通勤路をほんの少し遠回りして 夜桜の綺麗な道を選んで歩いて帰ります。 花冷え、花曇り、花散らしの雨、、、。 実は、桜の季節 . . . 本文を読む

同窓会 その3(実は本題)

2006-03-29 07:49:08 | 随筆
ドキドキ感から、初恋の人ネタが先行しましたが、 実は一番大切だったのは、中学時代の担任の先生にお会いすること。 お気付きになられたかもしれませんが、 私のblogの表題の一部を変更しました。 このblogは、「武蔵野日記」を名乗っていますが、 一番最初の扉にも書かせて頂いたように 紀貫之の「土佐日記」をもじった表題です。 その「土佐日記」の書き出しをしつこく暗謡させたのが、 今回お出で頂いた中 . . . 本文を読む

同窓会 その2

2006-03-28 08:22:40 | 随筆
既に気分は中学当時の状態です。 やはり、初恋の人は私にとって特別な人です。 相手の顔を見てお話をしているうち、 心臓はドキドキしていました。 確かに、多少皺は増えていたものの 当時と殆ど変わることのない顔立ちと言葉遣い。 旦那さんの仕事の話やお子さんの話など 他愛の無い話題が続きました。 ふと話題が途切れた時、或る男性が二人の間に割って入って そして、どちらからともなく 「それじゃ。」と切り出 . . . 本文を読む

同窓会

2006-03-27 08:52:16 | 随筆
「同窓会」 特別な響きを持つ言葉です。 この週末、とんぼ返りで故郷の同窓会に出席してきました。 中学卒業以来30年振りに会う、顔、顔、顔。 変わらない人、 変わった人、 変わり果てた人。 姿形はそれなりに変わっていても、 男子生徒は、中学時代と殆ど変わらず幼稚さを残していました。 しかし女子生徒は、昔と変わらず本当に綺麗な人も居ましたが、 それよりも、昔それほどでも無かった人が 意外に(失敬 . . . 本文を読む

春休み

2006-03-24 08:26:31 | 通勤
今日の電車、やけに空いてました。 いつもの電車に乗り込んで、新聞を拡げたところ いつもより大きく拡げられました。 オヤッと思って周りを見回したところ 矢鱈とスペースが広い。 おっさんとおばさんしか居ない。 暫くその理由を考えていたら、やっと思い至りました。 「学校が春休みに入ったのですな。」 しかし将来、若年者人口が減り続ければ こう云った光景が日常茶飯事になるのでしょうか? ちなみに目ヂ . . . 本文を読む

ラヂオの時間 その2

2006-03-23 08:23:53 | 随筆
時間が有ったので、もう一度観直しました。 その中で、プロデューサー役の西村雅彦が 脚本家と役者に挟まれて疲れきった時、 助手の女性に吐いたこの台詞に 自分の姿を投影してしまいました。 「私が好きでこんなことをやっていると思ってくれるな。」 「しかし私には、番組を成立させる義務が有る。」 中間管理職として、理想と現実の狭間に揺れる時 仕事人として、不本意ながらも 形を成さなければならないこと、 . . . 本文を読む

そこ、邪魔!

2006-03-22 08:35:25 | 通勤
乗り遅れそうな電車に飛び乗るため、 駅の長い階段を駆け上がるか? エスカレーターを駆け上がるか? 通常ならば、二列乗りのエスカレーターの場合 急ぐ人の為に片方が空けられていることが多く、 そちら側を駆け上がる方が速いのですが、、、 本日は運が悪かったです。 勢いよく駆け上り始めた真ん中あたりで、 二人のご老人が行く手を塞ぐ形で立っておられました。 突き飛ばす訳にも行かず。 「どけ!」とも言え . . . 本文を読む

High risk Low return

2006-03-21 22:55:41 | 随筆
今日の新聞一面トップは、 「誤指示の管制官 無罪」の文字が躍っていました。 数年前に起きたニアミス事故の原因として 管制官の責任が問われたものですが、 今回、東京地裁が二名の管制官の無罪を認めたものです。 事故が起きたことは極めて残念なことですが その責任を必ず個人の責任へと追及する警察の姿勢には 日頃から疑問を持っています。 年々過密・複雑化する空のダイヤに対し、 空の大きさが拡がる訳でも . . . 本文を読む

捨てられる牛乳

2006-03-20 08:23:28 | 随筆
生産過剰に陥った牛乳1000tを捨てると云ったニュースが出ていました。 テレビのコメンテーターは口々に 「もったいない。」と当たり前のコメントをし、 「安く配れば良い。」「加工に回せば良い。」 「子供に飲ませれば?」なんて言ってましたが、 そんなことは全く根本を突いたものではない。 重要なことは、生産された牛乳は、 元はと言えば輸入された飼料を食べさせた上で 出来上がったものですよね。 先日 . . . 本文を読む