武蔵國日記(むさしのくににっき)

土佐日記にあやかって、「女もすなる日記といふものを、中年男もしてみむとてするなり」

介護保険の恐ろしさ その2

2005-03-15 09:19:48 | 随筆
昨日に続いての話題。
マスメディアはアメリカの医療を盲目的に礼賛し日本の医療を貶す風潮が有りますが、
実は最高の医療を受けるにはそれなりの支払い(コスト)が必要なことを伏せています。

介護保険に限らず、保険と名のつくもので公的なものにはコスト意識が殆ど有りませんね。
昨日のお話の流れでは、私は介護保険について否定的な意見を並べましたが、
正直介護の現場実務に携わっている方々には頭が下がる思いです。
しかし経済業務として介護を捉えた場合、
実際の現場では軽症者を囲い込むように沢山集めることで資金を集め、
なるべくならば避けて通りたい手の掛かるコスト割れの人を看ているのが実情だと思います。

人を一人安全に看護/介護して、それに支払われるコストとは本当のところどれくらいが採算ラインなのか?
そしてそれが実情として採算割れするならば、それは如何なものでしょうか?

今回の介護保険の見直しには、
介護度の認定区分と保険限度額の再設定(軽症者に薄く重症者に手厚く)、
そして業務内容の緩和と制限、、、、等々、
難しいジグソーパズルを解くような判断が求められます。


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