武蔵國日記(むさしのくににっき)

土佐日記にあやかって、「女もすなる日記といふものを、中年男もしてみむとてするなり」

介護保険の恐ろしさ

2005-03-14 07:03:26 | 随筆
「介護地獄から嫁(家族)を救い出せる。」
数年前に介護保険が導入された時の謳い文句でした。

しかしこの不況下、「これはビジネスチャンス!」と異業種からの乱入で
雨後のタケノコの様に介護業者が乱立するにつれ、
各社が各社の利益を守るために、老人の囲い込みが始まったのは周知の通りです。
自治体の介護度判定員によって介護度が決定し補助の限度額が定められると、
その限度額一杯いっぱいまで利用させるように不必要なサービスまで勧められる様になっています。

つまり、ケアマネージャーが介護業者の側の人間であり歩合制である限り、
どちらかのハンバーガーショップではないですが、
「これは如何ですか?こんなサービスも有りますよ。」
「これも格安でお付け出来ますよ。」と要らぬオススメがなされるのは
経済の原理からすると当たり前ながら、保険の趣旨からは著しく逸脱していると思われる行為がなされます。

こんな話を今更ながらにつらつらと書かせて頂いているのは、
近々介護保険の見直しが国会で始まるとのニュースを知り、
亡き父のことで嫌な思いをしたことを思い出したからです。

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