武蔵國日記(むさしのくににっき)

土佐日記にあやかって、「女もすなる日記といふものを、中年男もしてみむとてするなり」

責任の取り方 その2

2007-03-09 12:08:10 | 随筆
政(まつりごと)は、民からの信託により成り立つものであり
それに携わるものは自らの信念に基づいて
民の幸せに繋がるべく世を動かす。
逆に、信託に応えられなかったときには
自らの出処進退を明らかにするべきであろう。

私が思うに、国を動かす高位の者は清貧である必要は無く、
むしろ富貴を得、栄耀栄華を悦しむ権利を有すると考える。
しかし行く末を誤らせたる際には死を持って償う覚悟が必要。

古来より武人は、その決断に時に自らの生命を賭することも有り得るが
公家官人は責任回避に汲々とする一方、他人の成果をあたかも自分の成果の如く吹聴し手柄を横取りする。

現代の中央官庁の高級官僚も政治家も、悪しきこの伝統を受け継ぐ、
ここに公務員不信、政治不信の根が有るのではあるまいか。


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