武蔵國日記(むさしのくににっき)

土佐日記にあやかって、「女もすなる日記といふものを、中年男もしてみむとてするなり」

「明治卅七八年日露戦史」とわが報告書

2016-11-15 09:29:40 | サラリーマン
現在、職場でひとつの報告書の纏めに入っている。
今年の春以来、何回も開催された委員会と
そこで議論された内容を纏めた文案から推敲を重ね続けた原稿。

しかし、その終わりが未だ見えない。

多くの関係人が、互いの主義主張を原稿の中に挿入し続けた結果、
たたき台として最初に作られたものとは全く異なった文案となっている。

司馬遼太郎氏は、代表作の一つ「坂の上の雲」の後書きの中で、
日本陸軍が公刊した「明治卅七八年日露戦史」は、
http://www.sakanouenokumo.com/378nitirosensi.htm
資料としてまったく使い物にならないものであったと述べている。
氏は、多くの軍人が自分の手柄を誇り、逆に失敗を糊塗するために、
事実の一部を枉げ、一部を誇張することを要求したものだろうと考察している。

冒頭述べたように筆者は、現在 職にかかわる一つの報告書の纏めを行っているが、
事実と時系列は動かせないが、考察は如何様にも入りうると改めて知った。

日露戦史を纏められた方は、さぞ大変だっただろうと今更ながらに頭が下がる。



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