武蔵國日記(むさしのくににっき)

土佐日記にあやかって、「女もすなる日記といふものを、中年男もしてみむとてするなり」

M.ヒンギス

2006-02-06 11:34:56 | 随筆
土曜日と日曜日のTORAY Pan Pacific Open Tennisの試合を
ご覧になられたでしょうか?
私は、テニスの試合を見たのは実は初めてです。
ヒンギスの試合前のコメントがとても良かったので
観てみようと思ったのです。

彼女曰く、
「30歳になった時、何故25歳のあの時に
カムバックしなかったのかと後悔したくなかったの。」

アスリートにとって、年齢の壁は如何ともし難く、
その時にやっておかなければ、
後では取り返しのつかないことだと云うことでしょう。

16歳で世界の頂点を極めた彼女が、
身体の故障から22歳で一旦引退を決め、
そして苦悩の末、再びカムバックを決意する。

特に、今をときめくM.シャラポアとの準決勝は完璧でした。
「美しい」の一言でした。
しかし、逆に決勝は気の抜けたビールのようでした。
恐らく、世界ランク4位のシャラポアを破った喜びに、
緊張の糸が途切れてしまったのでしょう。
第二セットでラケットを地面に叩き付ける苛立ちを見せた後は、
ちょっとうすら笑いを浮かべる場面もあり、
私としては、「残念だけど、今回はここまでだな。」と思いました。

ともあれ彼女の次の目標は、きっとメジャーでの優勝に
狙いが定まっていることでしょう。
その時には、きっと決勝まで緊張の糸は途切れることは無いと思います。


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