20～30年前、同僚が中島千波さんの版画を買った。
私もその版画に魅了され、欲しいなと思ったが高額で手が出なかった。
その時、欲しいと思ったのは『三春の滝桜』だった。
『三春の滝桜』の存在をその時初めて知った。
退職したら宇野千代さんが愛した岐阜県根尾村の『薄墨桜』と
福島県のこの『三春の滝桜』を観に行こうと心に誓った。
しかし未だそれは叶えていなかった。
宇野千代さんの愛した『薄墨桜』は宇野千代さんの亡き後、木の保護が上手くいかず
衰退したという情報などあり、行きたい気持ちが削がれたりした。
でも『三春の滝桜』はいつか行こうと思っていた。
コロナの流行などあり、この数年、旅行気分になれなかったが、夫も80才になった。
「いついくの？」「今でしょう！」（林修さんの真似）
新聞の旅行広告にこのルートが出るのを待っていた。
それが昨日の新聞に出た。『春のみちのくゴールデンルート4日間』
三春の滝桜・松島・中尊寺・角館・弘前・十和田湖・北上展勝地などのルート。
これを待っていた。しかし、いざ申し込もうとすると
「寒くはないだろうか？」「出発時間が早いが、早起きできるだろうか？」
「土日が含まれるが混雑しないだろうか？」など気になり躊躇。
もう一度自分に問う。「いついくの？」
今より若い来年はない。年は取る一方。
私より年上の友達は今年はフランスとエジプトに行くという。
それを思うと同じ国内。何をあれこれ考える必要があるだろう。
「今しかないでしょう！」と決心し、スマホでQPコードを読み取ってネット予約した。
この春の楽しみが一つ増えた。
結婚丁度50年だから新婚旅行ならぬ金婚旅行。
夫婦元気にその日を迎えたい。
