オレオレ詐欺で県出身の男が捕まったという報道がテレビであった。
それを観ていてもう10年くらい前の記憶が蘇ってきた。
休日だったのか時間外だったのか覚えていないが、銀行のATMコーナー。
高齢女性が備え付けの椅子に座っていた。
次々に利用客が訪れ用を済ませて去って行く中、その女性はずっとそこに座ったまま。
「どなたかお迎えに来るのを待っていらっしゃるのですか?」と声を掛けると
「あのー、すみませんが、お金を下ろして頂けないでしょうか?
私、下ろし方が分からないんです」と言って通帳とカードとメモ書きを渡された。
そのメモ書きには暗証番号が書かれていた。
「息子が信用ができそうな人に頼むようにと言ったので、そういう人が来るのを
ずっと待っていたのです」と言う。
その女性と一緒にATMへ行きお金を下ろすと、その女性は何度も頭を下げて
お礼を言って下さった。
あの頃はまだ「オレオレ詐欺」があまり知られていない時代だった。
今思うと、あれが振り込みだったらもしや私は「オレオレ詐欺」の片棒を
担いだ可能性だってなきにしもあらず。
現金を下ろすのを手伝ったのだから、そして額もそんなに大金ではなかったのだから
あれは人助けと思って良いのか?
高齢者をターゲットにした詐欺。許せない!
他人事ではない。私も気をつけなくては・・・。
乃南アサさんの『しゃぼん玉』という本を読んでいる。
途中まで読み進めてやっと気がついた。
これは映画で観たことがあると。
テレビの映画劇場で観た。
林遣都さんと『家政婦は見た』の市原悦子さん主演で他の出演者は・・・
思い出せない・・・暫く考えて綿引勝彦さんの顔が浮かんできた。
ストーリーをあまり覚えていない。
宮崎県の椎葉と言う地名だけはよく覚えていた。
ああ、もともと記憶力が良い方ではなかったが映画を観ても本を読んでも
頭に残らない。
しかしめげずにやりたいこと興味のあることはしていくぞ。エイエイオー!