昨日は、さすがにお月様には逢えない雨の夜でした。そして、今日も曇りで・・・どうなるかな?と思っていたら、こんなお月様に出会えました。
「わぁ~!こんばんは。今日も雲が多いねぇ」「そうだね、でも、これから天気はよくなるみたいだよ」
そうなんです。この時も、だんだん月がよく見えるようになってきて・・・
きれいな月を撮ることができました。 カメラの設定で色も雰囲気も違って撮れていますが、実物は私の目で見た姿はどちらでもありません。最初の写真のように、白く丸い月で、私の肉眼では兎の姿もみえませんでした(笑)こんな楽しみ方ができるのは、相棒のカメラのお陰ですね。
私の父は、外国航路に乗っていたエンジニアで、私が小さい時に指を機械に挟んで中指の半分を失いました。でも、その労災から出たお金で買ったというミノルタカメラで、結構カメラが一般家庭にそうない早い時期から、1眼レフで素敵な写真を残してくれました。そんな父は、フィルムで写真屋に現像、焼き増しを頼む時代の間にこの世を去りましたが、その死後25年で、娘がこんな風にデジカメで天体写真を撮って、ネットにアップしているのを父が見たら、さぞかし驚くことでしょう。
(時代は、本当に急速度に進んだものだなぁ~)と、本当に科学の進歩の速さに舌を巻きます。
最近、スーパーコンピュータのことを調べていて、「理化学研究所ー100年目の巨大研究機関」(山根一眞:著)を読んで、さらに科学が超高速で先へ進んでいることに驚かされました。その中でも、特に次の話に、度肝を抜かれました。
18世紀が燃焼エネルギーを蒸気という力学エネルギーに転換して始まった。19世紀後半からは、蒸気機関が動かす発電機が発生する電磁誘導による力を電気エネルギーに転換する時代。20世紀半ばからは、核エネルギーにより原子力発電が登場。蒸気による力エネルギーを、電磁誘導変換で電気エネルギーにするのは変わらないまま。ところが、創発物性科学は、このエネルギー利用と全く違う、固体電子を用いた光熱発電であり、省エネルギー。環境に負荷をかけず、エネルギーを効率よく作り、エネルギーの消費を極限まで低減する。環境調和型持続社会の実現に大きな力になる、そんな「創発物性科学」が現実になってくるというのだ。
どんな????と言っても全然理解できないのですが、これを専門家の十倉好紀さんが、「先を走りすぎているので、追いつけない人が多いのも事実です。研究内容をもう少しブレークダウンしてはどうかと言われることもありますね。しかし、科学や技術は、裾野を広げ全体の底上げをすることも大事ですが、だれかが上を強く引っ張り上げ続けないと、社会全体の三角形は大きくならないでしょう。そういう頂点のつまみ上げは、理研だからこそできるんです。徹底してやれるところまでやっていきますよ」
この言葉は強烈でした。実際、上の創発物性科学とは別の話になりますが、同じ本の最初の方で、日本人が昔覚えた科学の元素記号の「113番元素」をみつけ「Nh ニホニウム」と命名されていることも書いてあって、びっくり!!!
確かめて、「本当に113Nh ニホニウム 、あった~~~!!!」と感動。夢のようでした。科学の最先端は、凡人には遙か彼方に行っているようです。皆さんは、ご存じでしたか? 今のこども達は、もう元素記号を習う時に、教えられているのでしょうか???初めて合成に成功したのは、2004年7月23日、認められて命名したのは、2016年12月1日だそうです。
というわけで、普通の人の私には、フィルムからデジカメの時代になった科学の原理も何もわからないで、その恩恵に預かって平然と使い、スマホも、このPCにしても、有難く科学の果実だけを受け取って生活している。不思議すぎて、よく考えると眠れなくなりそうだが、それらは全て、こういう「(最先端にいて)上を強く引っ張り上げ」続けてきてくれた科学者のお陰なのだ!!!と実感しました。
夢のような「環境調和型持続社会の実現」が「創発物性科学」によって実現するのが先か、核兵器が使用、原発事故、地球の温暖化、気候変動などの事態で人類が滅びるのが先か。「できれば、人間の愚かさで危機に陥りつつある地球が、人間の賢い知恵で救われますように!」と、今日はお月様にお願いしておきました。
今日は夕方に雲が広がって、まさか?と思いましたけど、無事に見られました。
今は朝も見られて二度お月見できる貴重なときですね。
3度という言い方が許されるかはわかりませんが、1日に3度お月見しちゃいましたよ。さあ、世の中が少しずついい方向にむかってくれないかなぁ~~~。お月様へのお祈りが続きます。