2019年3月21日、イチローが引退表明をした翌日。私のイチローのためでない新たなお月見のスタートの日の昨夜は、数年ぶりに仕事場の呑み会に参加する日だった。帰宅時に月を探したものの、雲が厚いのか姿をまったく見られず、帰宅してしばらくしたら、外で大きな雨音が聞こえ始めた。雹でも降っているかのような音だった。(これは、月がみられなかったのも当然だったな~)と納得。
ところが、寝る間際になって雨は止んでいる様子。雨の後だが、何だか月に呼ばれた気がした。
外に出て見るが、月はどこにいるかすら分からない。でも、「呼ばれた」という自分の感覚を信じて待っていると、目が慣れてきて雲の中に明るい部分があることに気付いた。
奇跡のように月が現れて、数回姿を雲に隠しながら消えてはまた姿を現し、無事に会うことができた。
見失いそうになったのを広角にレンズを戻しながら追い求め、どうにか撮れた。動画もyoutube にアップしたので、よかったらココからご覧ください。
今日、私はNHKの「天皇 運命の物語 第3話」を偶然見た。見てよかったと思える番組だった。(平成天皇は、まさに日本国憲法の精神を守ってきた、「日本国憲法下の象徴の見本を示した天皇」だった)と思った。
皇太子時代の民間人との恋愛結婚、自分たち夫婦の手で子供を育てたこと、戦地訪問。老齢化に伴う生前退位。すべてが、これまでの伝統を大きく打ち破っていく革命的なことだったと言える。その人生の中で、一筋に守って来たのが「日本国憲法の精神」だったと思えた。
戦争の時代がもう2度来ないようにと言うことを主眼に制定された「日本国憲法」。その99条には、天皇・摂政、国務大臣・国会議員・裁判官その他の公務員に、憲法を尊重し擁護する義務を課している。日本国憲法を守るのは、国民ではない!
主権者たる国民の代わりとなって国を動かして行く人たちが、間違って主権者である国民を支配することがあってはならない。軍部と為政者の暴走を許して戦争を拡大させた太平洋戦争を繰り返さぬように、為政者や行政、立法、司法を行う人々に国民のもつ権利を守り、世界平和の中で名誉ある国をめざす日本としての自覚を促し、憲法を守る義務を課したのが日本国憲法だ。
「日本国憲法」は、その前文に「世界の全ての人が恐怖と欠乏から免れ、平和に暮す権利を持っていることを認める」としている。
自国の欠乏を免れるために他国を侵略し、多くの戦禍を他国民のみならず自国民にも及ぼした戦争を反省して、世界平和に貢献することを日本国の目標として定め、戦争放棄を高らかに明文化している。
天皇は、国際交流の旅以外に非常に熱心に戦地を訪れてきた方だった。皇太子時代の沖縄訪問のように、危険を伴う可能性があっても、怯むことなく、かつて犠牲を強いた人々、その子孫の思いに寄り添うように謝罪し、平和の心を広める活動に努めてきた。日本の戦没者のみならず、その地での他国の犠牲者の霊も悼むことを忘れなかった(詳細は、ココやココなどでも読める)。
愛国心が、自国の伝統や自国への忠誠に閉ざされたものになった時に生まれる戦争という悲劇。その悲劇を繰り返さないために、日本は戦争放棄を宣言して、世界の人々が平和に暮らせることを理想として掲げ、70年以上の平和な時代を続けてくることができた。戦後、日本人は銃や兵器で人を殺すことなく生きてきたことを誇っていい。これからも、その道を歩む日本でありたい。
ただ、現在日本には不穏な空気が立ち込めてきている。これからの日本はどうなっていくのだろうか?
地震国日本において、かならず避けられないであろう大地震。いつ、どこで起こるか分からない地震や自然災害に備えること、原発を廃炉にし、国民を守る施策(本当の国防)をしっかり行っていくことが何よりも肝要だと私は思っている。軍事強化は日本の防衛に返って有害だ。日本が自然災害や廃炉にしっかり重きをおいた施策をし素晴らしい知恵を生み出せば、それは必ずや他国の安全な生活にも役立ち、世界に役立つ。そうしあ国際貢献の道こそが、日本の憲法の精神に一番ふさわしいだろう!
日本の為政者の軍備強化や海外派兵を進める姿勢が、かつて侵略したアジアの人々に警戒を呼び起こしている。気づいてほしい、現天皇は、A級戦犯をも合祀している靖国神社を1度も訪問していないことを。
〈私は或る時に、A級が合祀され その上 松岡、白取までもが筑波は慎重に対処してくれたと聞いたが 松平の子の今の宮司がどう考えたのか 易々と松平は平和に強い考えがあったと思うのに 親の心子知らずと思っている だから 私あれ以来参拝していない それが私の心だ〉(日経新聞が2006年7月20日付朝刊でスクープした通称「富田メモ」より)に明らかなように、これは1975年の親拝を最後に靖国参拝を止めた昭和天皇の意志を引き継いだものと言える。*松平永芳宮司(第6代)が実際にA級戦犯合祀をしたのは、1978年。(ココ参照)
「日本国憲法のことを、古くなって時代に合わなくなっている」と言う人たちがいる。でも、その人たちの主張していることが、天皇制や日本の伝統の復活、国に命を捧げる、国を守るという古い考えなのを知っているだろうか? (ココやココを参照)
私は、地方選挙であっても、憲法改正や今の政治のあり方と無関係に選んでは絶対いけないと思う。日本に暴走する政権を止める機会は、どんどん失われているのをより多くの国民に気づいてほしい!
さあ、今日も月が上ってきた。私が、月にお祈りするのは、日本だけでなく<世界の人々が恐怖や欠乏から免れ、平和に暮らせる世界の実現>。 月パワーは、イチローの5000本安打は実現してくれなかった。でも、イチローの偉業は十分に世界の人々を動かしてくれた。
今度は、世界の人々ひとりひとりが力を合わせて、人間としての理想社会に歴史の輝かしい歩みを進めていく番だ!
世界の経済力は、すでに世界の人々全員が豊かに暮らせる力をすでに保持していると私は思う。軍事に使わずに、人々の知恵やお金を全ての世界の人々が幸せに生活できるように使いさえすれば・・・。
まずは、足元の日本から、「歴史の逆戻り」を止めましょう!!!
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