今日は、昨日に続いて見たいものが我孫子であったので再び我孫子に行ってきました。
まず、訪れたのは我孫子市白樺文学館です。
入り口を開けて入ると、耳に飛び込んできたのがピアノの音。そうなのです、このピアノの演奏に合わせて急いで駆け込んだのです。
「ピアノの柳兼子さんのピアノの生演奏を聴きにきたのですが、時間に遅れちゃって・・・大丈夫ですか?入れますか?」の私の問いに「全然問題ないですよ。すぐそこで弾いていますから、覗いて下さい」とちっとも慌てたようすのない受付の方が、すぐ横の部屋でピアノ演奏をしていると教えて下さいました。
柳兼子さんは、柳宗悦の奥様で、声楽家で河合のグランドピアノで練習をしていたとのことで、プロとしてのその声は地下の音楽室でずっと流され聞けるようになっていました。一方グランドピアノは、白樺文学館のココの説明によると2014年に寄贈を受け、以降「ボランティアスタッフによる展示鑑賞のためのBGM的生演奏を開始した」とのことで、イベントということではなく日常的なこととして ピアノの生演奏がここでは提供されているようでした。30人のボランティアの方が、いろいろなジャンルの音楽を弾いて下さっているようです。
ちょうどラジオの生放送の収録班がピアノのある「白樺サロン」にやってきたので、展示も見たいのでその場を離れ、ちょうどやっていた「バーナード・リーチ展」の展示を見ながら、館内のBGMとしてもピアノ音も愉しませて頂きました。(白樺サロンの演奏の様子はyoutube のココで見て頂けますよ)とても素敵な演奏で、白樺派の方たちの業績にも触れることができて、いい時間を過ごせました。
「すぐ先に、志賀直哉邸跡があって、土・日には風通して中の様子も見られるので是非寄ったらいい」と文学館の方に薦めて頂き、向かった文学館の斜向かいのやや高いところに、志賀直哉の家は残されていました。
志賀直哉がこの6畳間の部屋にトイレがついているだけの、しかし実に工夫が凝らされた可愛いこの部屋で「暗夜行路」の執筆をしたと説明がありました。縁側の曲がったいかにもそこに生えていたという風情の木の誂え、意表をつかれましたがすごく気に入りました。
縁側の右にもそのような木が使われ、左はというと何と中途までしかない木が立っている!一体この木はどのように使ったのだろうかと、楽しく想像をめぐらしたくなるような建物でした。
左の雨戸を入れる所の細工も何とも素敵で洒落ていますよね。右側の窓は雨戸が上に開くようになっていたり、ひとつひとつ工夫を読み解く楽しさがいっぱいのお家でした。
ここは、中が覗ける土日に訪ねるべきですね。白樺文学館の方のお薦めで見て本当によかったです。遠い文学史の人と思っていた志賀直哉の(生活を愉しもうとする生きた気持ちや温もり)を肌で感じられました。
このあと、イベントに参加をして帰宅。夕方には、今日もお月様が顔を見せてくれました。
今夜、日付がかわって4日になった0:47に満月となる今年1番地球に近づいて大きく見える「スーパームーン」です。高い空にいくと月は小さく見えるので、空高くにいる今の月より「上りたての私のみた写真の月」の方がまさにスーパームーンの趣の大きいお月様でしたよ。
今日も1日、いろいろなことが楽しめた良い1日を無事に過ごすことができたことに感謝して。
明日もいい1日になりますように!!!