世界遺産は何のため？

ときどき思うんだけど

世界遺産って

何のためにあるんだろう・・・

わたしは

後世に美しい自然や私たちの文明の歩みを伝えるため

その象徴となる建物や自然を

この先も守って引き継いでいくべく

制定するものだと思ってる

だから

登録されたら

今まで以上に自然や建物、場所を守り

入場者も制限して

あるべき状態にしておくのが

あたりまえだと感じてた

でも実際は

登録されたことで

世界的に有名になり

世界中から人が押し寄せ

踏みつけられるだけならまだしも

ごみまみれになったり

傷つけられたり

むしろ破滅に向かってるんじゃないかと

心配になってくるときがある


確かに

素晴らしい場所は魅力的だ

皆が一度は行ってみたいと思うだろう

だけど

それは果たしていいことなのか

自分の気持ちを満たすためとか

あるいは

その場所に人を集めて金儲けしたいとか


大切な場所を皆で守るため、という大義名分は

商業主義に押されてる気がする

もちろんお金を稼ぐのも大切だけど

そんなことで守られる世界遺産は

あまりないと思う


そうなると

むしろ認定されないほうが

その場所が守られる気もする

まあ

ウユニ塩湖みたいに

今はテレビやネットで有名になると

人がどっと訪れて

台無しになっちゃったりするけどね

ひとりひとりは

ただ感動したいという思いだろうけど

気軽に行くことで

いずれ何が起こるのかは考えてない

本当に素晴らしい場所を守りたいのなら

国や機関に任せておくだけでなく

ひとりひとりがよく考えるべき時期に来ていると思う

テレビやネットで

実際自分が行った時以上の素晴らしい景色を

見せてくれるのなら

それで十分な気もする


守るべき場所と

それを楽しみたい人々

どうバランスをとるかは

私たちにかかってる

それを

未来の人たちが見てる