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おもいつくままきのむくままの 絵&文

新昴の女

2008年12月15日 | 絵と文
  13名の有志で旗揚げしたグループ展は、残り7名となり先行きも不透明なまま、少し心もとない思いの幕開けだった。
 女は強い。当初男女半々の比率だったのに、十数年のうちにほぼ年齢順で抜け落ちて、今年はただひとり残った男性も、ウーマンパワーに恐れをなしたか「ワシも辞めたい」とおっしゃる。
 ここで新人の男性を迎え入れるよりも、女性陣だけのほうが体勢を立てやすいかもしれない、という新しい視点のもとで、実績はともかく年数だけは重ねた者たちの団結は固かった。
第一この顔ぶれでは勧誘された男性の方がしり込みもしくは敬遠となるだろう。 最後の黒1点も追い出しかねない勢いとなって、始めのころは他人まかせだった連中も、ここに来て災い転じて福となす、を地でゆく一致団結の様相だった。
 次回の作品展を目指して、毎日頑張りましょう! こんなフレーズで盛り上がったのも、今までに見たことがない。 
 いっそのこと「昴の会」改め「昴の女」としようか。こんな思いでいた昨年秋。 (19/10/3)       


 今年第13回のグループ展は、この1年にいったいどんな変化があったのだろう、といぶかるほどひっそりと始まった。あの意気軒昂な女たちはどこへ消えた?
 抜け落ちた男性陣の代わり、より優秀な作家の出品を、より大作をより多数に、とひたすら願って、煩瑣な雑用に耐えた身にもなってくれってーの。
 力が抜けて一時は今年きりで終わりにしようかとまで迷ってしまった。
 だけどそれが杞憂に過ぎなかったのはすぐに分かった。最終日の頃は来る年はより盛大にと、少しも変わらぬ愛らしい昴の女たちがそこにいた。 エンジンのかかるまでが超遅い。
 でも世の中なべて似たようなものなんだ。いつも見えないところで誰かが導いてくれている、と気づいたとき、改めて感謝の念が湧き、気の持ちよう次第さまざまな生き方が開ける不思議さを体感した。
 毎日を悔いは残さない。
 気分は高揚し溢れてマイルームいっぱい飛び跳ねる。とりあえずは心だけ。
                    
                     日本画・女の情景「流水」(41.0×31.8)


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