自然はともだち ひともすき

おもいつくままきのむくままの 絵&文

乱れ萩

2013年09月29日 | 写真と文


紅い萩の花が地面に散り敷いて、あと咲きの白萩も残り少なになりました。
幽かに葉を揺らす微風を受けて、散ろうか散るまいか迷っている風情は
寂しさの中にわずかな華やぎがあって
散る萩を「花見」したという平安の昔がさこそと偲ばれます。

仙台へ旅行した記念に買ってきた赤と白の宮城野萩は
例年小さな庭の通路をふさぐほど繁茂するのでいつも思い切りよく切り戻すのですが、
めげずに変わりなく花を咲かせて、人間世界の変化には一切関係ないといった顔で
几帳面に季節を知らせてくれて。

誰もが一つ二つは持っているでしょう思い出が
この萩にも秘めてあり…
人に語らぬことで少し侘びしくなってみたり…。

まだ日の昇らぬ早朝、カーテンを開けて見る風景は、
つい最近の炎暑も台風もウソだったようにひっそり静かで
今年19日の夜は中秋の名月もこの萩の上空にあり
人生は、夢、まぼろしかと思わず心が飛ぶのを覚えました。

みだれ萩おのが心を読まれをり (佐々木溪村


ドリーム

2013年09月20日 | 写真と文

月月に月見る月は多けれど 月見る月はこの月の月 (読み人知らず


お月さまにかぐや姫が? 
お月さままでの距離ってどれくらい?
絵本を閉じて空想にふけったころもありました

勇ましく宇宙の空間に活躍する漫画の主人公が、子供たちの間で人気者になるころには
ひとまず地球上の我が身周辺の瑣末な出来事で目いっぱい

宇宙の果てとは、人類に分かっている範囲だけでも半径約450億光年の球状であり、
それは年々膨張し続け多分無制限な大きさなのだろうとか。

先日、宇宙探査機ボイジャー1号が、「太陽系の領域を超え宇宙空間に旅立った
これは歴史的な大事業」と米航空宇宙局が発表しました。 へぇ??

 と、いわれても…



30年以上も前に打ち上げられて宇宙探検を続け、数々の貴重なデータを送っています。
それが、広大な銀河系を飛び出して果てしない無限の空間に旅立った・・・
分かっているだけでも450億光年の宇宙を、ボイジャー1号が現在の速度で飛行するなら
1光年の距離を行くのに18 000年かかるそうで・・・ヽ((◎д◎))ゝ

素敵な記事もあったのです!
いつかどこかの星で知的生命体に出会ったなら♪
≪金を張った銅製レコードと再生用の針、レコードには波や風、雷の音や動物の鳴き声などのほか、
当時のカーター米大統領の「我々もいつの日か銀河文明の一員に加わりたい」とするメッセージが収録された。
クラシック音楽や日本の尺八の音色も収められた!≫

おとぎ話ではない、NASA確認のたしかな現実、
想像も不可能だった宇宙空間に、人類のかすかな灯がともっている感じです
なので今年のお月見にはいっそう柔らかなドリームが加わりました。

(あのお月さまへ、行ってみたい気は、ある?・・・)