自然はともだち ひともすき

おもいつくままきのむくままの 絵&文

秋寂ぶ

2010年09月29日 | 日本画「情景」

 

色紙 「秋寂ぶ」

 

 

いつのころからだったでしょう?

カーテンのすそから、  そっと

季節を顧みるようになったのは…


昴15回展(3)

2010年09月16日 | 昴の会・二人展
 


    会場風景

 




   出品作品(その3)

  
   山田千恵子 「花」



  
    笹山美恵子 「露草」



  
   須藤和子 「古時計」



   
   山田千恵子 「思い出」



   
   中村伊都子 「茶の湯」



   
   薄波靖子 「涼」



   
   笹山美恵子



 
   荒川美知子 「花残月」

昴15回展(2)

2010年09月14日 | 昴の会・二人展
  出品作品(その2)

 
   須藤和子 「菜」




  
   笹山美恵子 「いろいろ」




 
   高島清二 「かづら橋」




 
   高島清二 「紅葉」




  
   牧野敦子 「待ち合わせ」




   
   牧野敦子 「オリエンタルリリー」




  
   中村伊都子 「干かれい」




  
   薄波靖子 「花」

昴15回展(1)

2010年09月13日 | 昴の会・二人展

                     

県民会館日本画教室が三十数年前に開設されて以来、大島秀信、故斎藤清策両先生に師事して日本画を描き続けた教室のOBとOGの「昴の会」も15回になりました。






 15回展の出品作(その1)

 
   薄波靖子 「開演前」


 
   笹山美恵子 「くじゃくさぼてん」



 
    山田千恵子 「赤富士」



 
   高島清二 「渦潮」

夜中

2010年09月07日 | 絵と文
 
 夜。玄関先にぼーっと人影らしいものが映れている。
 何げなく目をやると、黒いシルエットにピンク色の光がさして、今度ははっきりと人の姿が浮かび上がった。
 なんだ、おとうさんか。

 あ、居た、居た、
 何度も訪ねてやっと会えたようなホッとした声もきこえて    
 外出から帰って部屋を覘くときのいたずらっぽい顔で、ニコッとする。
 急いで玄関の戸をあけた。「お帰り!」
 こちらも長い出張から帰ってきた人を迎えるようで妙に心が弾む。
 肩がすりあって、確かに彼は一歩中へ入ってきたのだが。


 夢と気付くまで数秒かかった。
 夢にしても20年近くの間ほんの3~4回しかお目にかからない。
 その上いつも物惜しみするみたいにチラ、とかウッスラ、とかしか現れないのに、忘れかけていたあのころの表情もそのままに鮮やかだった。
 そして「終の棲家」の我が家に戻ってきたのも初めてのこと。




 気分的にも落ち込んでいたのかなぁ、と自分を振り返る。
 予期せぬ猛暑と小さなストレスの積み重ねに、思わぬところへひょっこり顔を出す老化現象は、当然のことながらどれもこれも初体験。
 体力と情熱は両天秤、それが傾きかけて、あの世から冷やかし半分、力づけてみるかと彼は現れた?
 そんな風にひねくれたのは後のこと。

 その日、なすべきことをし終えて初めて小さな幸福感を味わっている。
 人間関係の複雑に絡み合う糸は、解きほぐすのが年数を重ねた者の特権と考えれば
 現金に次の制作意欲がひたひたとにじみ出てくるのも嬉しくて、
 夜中の2時、私は純粋にすなおに懐かしい回想に身をまかせた。


  ほんとにあの頃は、こんな幸せを与えてくれる人とは気付かなかったよ、おとうさん…