喪中の年賀欠礼ハガキが12枚も来ました。
今年私の兄と縁戚のお祖父ちゃんが亡くなったので、年頭のご挨拶だけは年賀状で、
私も息子一家とともに服喪の思いからお飾りやおせちの無い静かなお正月となりそうです。
年末になると今年亡くなった著名な方々が幾人も紹介されますが
同年代の人の訃報には、聞くたびに遠ざかった昭和の時代が思い起こされてなりません。
今に置き換えるとあの変動に黙って耐えた底力って一体何だったんだろう??とか。
何もかもないないづくしの戦争が終わって、飢えた食欲も満たされてくると、次にくるものは娯楽でしょう
映画は数少ない娯楽として最も身近にありその欲望を満たしてくれました。
「青い山脈」
長い髪をなびかせ自転車で駆け抜ける女学生って憧れの象徴でしたよ!
石坂洋次郎の小説を読み漁ったりもしたのですが、原作者も主演俳優も既に鬼籍の人となって久しい。
お小遣いの許す範囲で映画スターのプロマイドなど集めこっそり鞄に忍ばせた頃から、
少し時代は進んで新たな青春スターが数多く誕生しました。
その一人が石原裕次郎。そして長い闘病生活の末ファンに見守られる中の死。
過去著名人の死で最大のショックを与えられたのが、この映画スターだったなんて!
実をいうと、裕ちゃんにも美空ひばりにもほとんど関心はなかったのです
映画は大好きなのにスターの存在にはあまり興味がなく
小節を効かせた流行歌はむしろ嫌いで、ただ周囲に調子を合わせていただけ。
だから彼の死で昭和が終わったほどの衝撃がじわじわとやってきたときは何とも不思議で
きっとファザーコンプレックスが、年下の彼を魅力の圏外に置いていたのだろうと自己分析などしたけれど(^_-)-☆
好き嫌いはともかく、時代を風靡する大スターの影響力ってほんとに凄いんですね
その半分でも人々の心をぐっと掴んで離さないカリスマ性のある政治家が現れてくれないものかしら。
あ、脱線。
今はない人たちのありし日を偲びながら心穏やかにお正月を迎えます。
どうぞよいお年を。