自然はともだち ひともすき

おもいつくままきのむくままの 絵&文

光とその陰

2018年02月27日 | ひとりごと


オリンピックに挑戦した戦士たちが凱旋しました。
極限までの厳しく辛かっただろう日常を乗り越えこの日を迎え
メダルを取れた人、あと一歩だった人
どの人たちも心から褒め称えてあげたい
尊敬・賞讃・敬愛ごちゃ混ぜにシャワーのようにかけてあげたい♡

これほど胸キュンの想いが長く鮮やかに今もなお続いているのは久しぶりです。
一喜一憂わくわくしながらテレビの前に張り付いて胸踊らせてはいたものの
何故か間をおかず冷めてゆくのが今まででしたから。

思い返すとスポーツに心の奥深く揺さぶられた事は自分にはあまりなかったような気がするし
むしろ日に10回くらいは感動していつも疲れてぼんやりしていたような気もするし。
でも心も体も反応が鈍くなってから、
ただただ頭の上を通り過ぎてゆくのではなく
はっきりと刻み付くことが出来たのは幸いでした!

栄光に輝くメダリストたちの溌剌さの奥に
驚くほど深く磨きぬかれた人格を垣間見ました
尋常でない努力と苦しみに耐え抜いた果てに
自然と身についたいぶし銀のように見えました。

そしてその陰に隠れた何千何万倍の挫折、
涙で生み出される記録があって
涙で消えていく人生があって
それが果てしなく繰り返される世界が見えたんです!

私、その端っこの世界を生きている一員といってもいいのでは? !(^^)!

二月の窓

2018年02月04日 | 絵と文
      
       「春の雪」6号痲紙岩彩・加工

何度目かの「今季最強の寒波」が近付いてきました。
二月きさらぎと聞けば何んとなく春の匂いが漂うような柔らかな感じとともに
厳寒の季節に立ち向かう怖れが入り混じって、血圧は頻繁に上がったり下がったり。



  家々のおろした屋根雪は固まって、どの道も石積み階段状。
  ニ階の窓から出入りして恐る恐る雪道を登校したこと
  折れ曲がってしまう履き古しの長靴では
  どんな注意も甲斐なくつるつる滑って転んで雪まみれ。

  雪の運動場を裸足で行進させられた戦中時代があり
  人海戦術で雪将軍に立ち向かい、子供たちの通る道を確保した戦後もあり



そして、あの
粉雪の舞い狂う夜空や窓辺に貼りつく雪片を眺め、ただ
心を震わせて美しくも哀しく感じとっていた時代がありました。
雪にまつわる思い出は限りもなく湧いてきます。

粉雪の舞う窓際で、痺れるような情感に浸ったのはそう遠くもないのに
今は遥か昔としのびつつ穏やかな凪の世界に無心でいられる自分を発見すると
これはいい老後を歩いているのかなぁ~なんて自覚してしまいます(#^.^#)