自然はともだち ひともすき

おもいつくままきのむくままの 絵&文

春の雪

2012年02月26日 | 写真と文
春と聞かねば 知らでありしを
  知れば急かるる 胸の想い 
  
                        (早春賦)


春の雪というには重すぎる今朝の雪でした。














雪。情感

2012年02月10日 | 写真と文


雪の日は気を鎮めて戸外に広がる別世界を眺めましょう。
薄汚れた世俗の垢がいつか自然に清められて、新鮮な想いが徐々にとってかわります
雪にまつわる様々な出来事もひたひたと胸によみがえり・・・
だった筈でありました…つい最近までは。


先日のこと。
外出の予定を控えて念のため足元を確保しておこうと玄関の戸を開けたら
門扉の前にとてもじゃない岩みたいな雪の塊がごろごろ転がっていて、出るに出れない雪隠詰め。
幸いシルバーセンターに手すきのひとがいて、外からの除雪を頼み何とか会合に間にあいました。 …(ノдヽ);

家の前は路が行きどまりなので、除雪車がいつもどっさりと置き土産の雪の山です。
気の毒がってくれるひともいるけど、今まではそんなことまるで人ごとどこ吹く風
どうぞどうぞ邪魔っけなものはいくらでもここに集めといて。マイライフには何の差し障りもないのだし。

なのにこの1~2年、これほど急に性格って変わるもん?
昨日今日つららをいっぱい下げて迫り出している軒先の分厚い雪に、ともすれば視線が走り
視線はついでに前の道路に移って、日いちにちうずたかくなる雪の山を見ては青息吐息。
どうしよう、あ~ぁ 気になる… 




これではいけない。時間が勿体ない。

自然現象に逆らっても少しでもときを遡ろうと、萎んだおなかを膨らましてお臍の緒を締めなおしました。
窓を見ると戸外に広がる別世界は、寒波も峠を越したらしく、心なし優しい降りように変わって見えます。

あと一息。頭にベールをかけました・・・。

すると3年前のブログのこんな写真が目に飛び込んできて。



ときの流れって、怖~~い。 
 ちょっと悲しい実感です。   w(☆o◎)w

宅配

2012年02月01日 | 絵と文


今年最大の寒波が上空に居座っている。
日中も絶え間なく雪降り続く厳冬の一日。


玄関のベルが鳴った

筆がブルンとぶれて思わず舌打ちが出る
渋りつつ腰を上げて、
玄関に出てみるとおなじみの宅配のおじさんだ。

「今日は美味しいお肉が届きましたよう」

あらま、このひとは。
となじる気も起きなくなる人のよい笑顔につられ
こちらも調子を合わせて破顔してしまう。

「寒いのに、ほんとに、ほんとにご苦労様」



「あ、ハンコさかさまよ」

天地たがえて今や判を押そうとするを押しとどめ、
にっこりにやり
ウインクする見かけによらず視力のいいおじさん。

「はーい、ありがと。
鍵しっかりかけといてね」


と雪の戸外へ飛び出してゆく。


天性なのか年の効なのか
雪の中に薄れてゆく宅配の車をしばらく見送った

あの車の中、あったかいんだろうなぁ…



風もなく音もなく、雪は小止みなく
しんしんと底冷えのする厳冬の一日。