自然はともだち ひともすき

おもいつくままきのむくままの 絵&文

如月の終わり

2013年02月27日 | 写真と文


“春と聞かねば知らでありしを 聞けば急かるる胸の想い♪
たびたび恐れ入りますが
季節の微妙な変化とそれにまつわるいろいろの想いを交互に感じ取って
この時期ひとりでに口ずさむご存じ早春賦の一節は、自分の存在を確認する定番の詩

それが、今年はどうしたことだろう
染みついているはずのこの詩がすっぽり抜け落ちたように一度も胸に浮かばず
それと気づいたときはいささか慌てた~

春は名のみの風の寒さよ
世紀最強クラスといわれる寒波の襲来でひときわ寒さがこたえ
冷感のみがいやまして、季節を感じるアンテナが古びたわけ、ではなく
情感は胸底深く閉じこもって決して枯れ果てた、のともチャウ!
と、いそいで取り繕う。

窓いっぱいとめどなく舞い降りて来る雪片が哀しくて
ひとひらの雪の不思議な模様があまりに美しくて
小枝の黒と雪の白が織りなすモノクロの幾何学模様に感嘆した
窓枠の中に描き出される自然の絵筆
ただ、今年は訴えかけてくるものが何故か少々浅く感じる…



それでも変わりなく自然はめぐってくるから、ホッと息を継ぐ
もう、春は弥生だ。

遅まきながら愛唱の早春賦が口を衝いて出てきたからには、もう安心…  (● ̄▽ ̄●;) 

受験子

2013年02月02日 | 絵と文


次郎の大学受験で、息子一家は始めて受験子を抱えるピリピリした暮らしに遭遇しました。
用意のいい家庭なら、子供が小さなころからその準備を始めるところですが、
何しろ、次郎の父親たる息子は小学・中学・高校をのんびりのらり暮らした我が身の体験をもとに
かれ独自の教育方針を信じて疑いませんでしたから、
今になって思い通りに行かない次郎を見てはひとり青息吐息?
と思ったら…
そうとも言えないらしい
見たところそれほど案じてもいないよう、と見てほっと一息。
実は息子と孫とそろってのんびりのらくらの高校生活に、陰ながら賛同、後押していたもので。


   今でも笑い話の種になる話。
   期末試験の最中にはいつも中休みが設けてあります。
   40年も昔(◎-◎;)!! 息子は高校2年、一番大切な時期でした
   当日朝、何故か忘れたけど親子三人いそいそと車で出かけたのはボーリング場

   あの、試験で固まった頭をやんわりほぐすにはこれが一番、とまで考えたかどうか
   「あんなデッカイ球をごろごろ投げるだけで何が面白いんだか」
   と最後まで抵抗していた父さんが、ものは試しと皆に勧められていやいや投げてみたら
   案に相違してどれほど楽しかったのでしょう
   以来、人一倍、はまっちゃって。

   それにしても期末試験最中にまでゆくことはないでしょう
   それが息子本人は勿論ブレーキ役の誰かも含めて全員大乗り気
   なんと開場を待って朝からのお出かけで
   昼食に一度戻っただけ、夕方まで入り浸りだったとは。 w(☆o◎)w  


次郎は小さいころから漫画の虫。こればかりは内心大いに憂えていたら
漫画といえども文学作品を10巻くらいにまとめたものも沢山ありました。
チビッコが「赤壁の戦い」とか{五輪の書}とか口にするので、
へぇ~ こんなのもいいのかな…と。

今年は毎日の勉強パターンを狂わせたくないからとお正月休みも返上して
無人の学習室にひとり籠って勉強を続けたのです。 (エンジンかかるのが遅すぎよ)
息子がそっと覗いてみたら
次郎は漫画の本に熱中していたよ、パターン通りにね、と感心していました。 
頑張れ次郎。


家族全員それなりに暖かく見守っているようです。
みんな御苦労様。