自然はともだち ひともすき

おもいつくままきのむくままの 絵&文

(終活その3)感謝です

2018年06月24日 | ひとりごと


30数年前家を新築した時に一番こだわった本床のついた座敷は
訪れる人の無いのをいいことに、今や物置と化しています。

続きの和室は寝室として、広いリビングは日中を過ごす仕事場として使い続け
ダイニングキチンやユーテリティはリフォームを済ませて明るく快適になったのに
お座敷だけは昔の儘なのでここへ来るとタイムリミットしたような気になります。

その座敷の一隅に積まれたのがクローゼットに収まりきらずいつか山積みされた絵の数々
それが今や私の終活の一番の悩みの種となってしまったなんて、どういうこと?


振り返れば、辛いけどそれなりの充実した日々を紡いだのでは?
考えるほどにまるで掌に宝玉を包み込んで愛でるようにいとしく艶やかに
幸せなこととして思い出されてきました。

一部はお嫁のEちゃんがお店の壁面に飾って客ともども楽しんでいるらしい
二人の孫の未来のお嫁ちゃんが絵を愛する人だったらいいけどなぁ・・・

集大成とは至らずささやかな結果ではあったとしても悔いはなく
描きためた絵は充分にその役目を果たしてくれたのだと考えが改まりました.。
今度こそ
終活その核の部分、愛情と感謝をこめて作品整理の実行です(*^^*)

水無月の献立

2018年06月07日 | 写真と文
 鱧葛打ちと新ジュンサイ
   
 白南風の海幸四種盛り
 
 手作り富山の名産・朝からご馳走

美術品と料理で有名な川沿いのリゾートホテルへ息子夫婦と行ってきました。
献立表は「白南風の海幸を」「芒種の逸品」「泉殿の強肴」「紫水の旨味」「入梅の予甘」その他…
「芒種」という季語にはちょっと頭をひねり
二十四節気のひとつ6月の初めころだったかとようやく思い出して一安心。

献立表もなかなかのものだけど、器がまた素晴らしい
鱧のお吸い物の椀蓋にアジサイ模様が美しく、爽やかな季節がより身近になりました。
ジャグジーやエステで忙しい若いひとたちをあまり羨むでもなく
美術品や画集などへの興味より
ソファに埋もれて川向こうの新緑の山並みを見惚れるいっときは最高でした。

二人から贈られたケーキと花束
あとにも先にもないような朝からのご馳走攻め
至る所での至高のサービスに夢心地の二日間でしたが
実は始まりも不思議だったのです。

エントランスの高い壁面を見上げたとき(えっ…以前来たことがある!?)
初めてなのだから、いつか似たような場所へでも行ったことがあるのでしょうか
それがどこだったかどうしても思い浮かびません。
不思議な既視感? 狐に包まれたような気分で夢の二日間は始まったのでした。

記憶に自信がない・・・  とうとうここまで来たか、って(◞‸◟)