薫 風 ~KUNPOO~

初夏に薫る爽やかな風に思いをよせ、YukirinとKaorinが日々の出来事などを綴るページです。

スナップ写真のルールとマナー

2007-10-28 | 本  棚
■ 日本写真家協会編『スナップ写真のルールとマナー』朝日新書。少し前までは気軽にとっていたスナップも、最近では“肖像権”というやっかいな問題がついてまわる。趣味では身内のスナップしか撮らないけれど、(どちらかというと)必要に迫られて読んでみた一冊。

■ まず、歩行者天国や公の道路・公園などといった、誰もが自由に出入りできる場所で、しかも多くの人を対象に無料で見せているような大道芸人やパレード、イベントなどに参加している人、出演者などの撮影は自由。その際、大道芸やパレードを見ている人も写り込んでしまうが、こうした状況では写されている人も、一般的には肖像権を主張することは出来ない。ただし、商業的な目的に使用する場合にはパブリシティー権が発生するので、許諾が必要となる。

■ これに対して、劇場や美術館、教室、百貨店などの「閉ざされた空間」では、限定した人を対象にしている場所と考え、その場所の管理者や当事者あるいは関係者の許諾をもらって撮影するのがルール。なお、肖像権の対象はあくまで「人」であり、某地方の有名な枝垂れ桜といった「物」には及ばない。

■ そして、公務中の人に肖像権はない。天皇や皇族が公式な式典に参加している場合、政治家が災害現場や病院・学校などを視察しているところ、芸能人がモーターショーやイベントで働いているようなときは自由に撮影してかまわない。

■ 最近は、カメラ持ってブラブラしていると、それだけで怪しい目で見られてしまいますからな。先週も年配の人の画が欲しかったので、アルプス公園で3人くらいの人(家族)に「写真を撮らせてください」と声をかけてみたが、ことごとく断られてしまった。なかなか、難しいですな。