薫 風 ~KUNPOO~

初夏に薫る爽やかな風に思いをよせ、YukirinとKaorinが日々の出来事などを綴るページです。

黒部峡谷へ~仙人池(10月7日)

2007-10-13 | 山 登 り
■ 6時半、阿曽原温泉発。本日の予定は、仙人温泉、仙人池を経て、真砂沢まで向かうルート。“1200メートルくらいは登るのかな”と覚悟はしていたものの、急登の連続でだいぶペースが落ちてしまった(皆さん、申し訳ない)。しかも、(近道の)仙人谷ルートは廃道となっており、いったん仙人谷ダムまで下ってからまた登り返さねばならなかったのには泣けた。仕方なく、今年開通したばかりの、まだ踏み固められていない新しいルートを一歩一歩ゆっくりと登っていく。

■ まるで夏のような日差しを帯びながら、やっとのことでピークを越え、11時頃仙人温泉に到着。白馬連峰を眺めながら、露天風呂にゆっくりと浸かる。入浴料を含めた休憩料金が一人1000円とは少し高い気もするが、場所が場所だけに仕方ないか。軽くビールで乾杯し、しばし疲れた体を休める。

■ 12時、仙人池ヒュッテへ向けて出発。やはり沢沿いの道をひたすら登っていく。そして2時過ぎ、仙人池ヒュッテに到着。しばし、仙人池で撮影タイムとする。紅葉の時期には、雑誌などでもよく紹介されている劔岳(八ツ峰)撮影の人気のスポットだ。しかし、あいにく午後のため逆行となり、峰が真っ暗になりうまく写せなかった。池の周りもまだ紅葉の最盛期とはいかない様子。ここでもビールで乾杯し、腰を下ろしてゆっくりと絶景を眺める。

■ 3時20分、仙人池を出発。仙人峠までは木道が整備され、まるで遊歩道といった感じだ。振り返ると鹿島槍も顔を見せ、後立山連峰が勢揃いする。長野県人は、なかなか立山側から見る機会はないので、見慣れた山々も雰囲気が違って見える。峠付近は少し色づいてきているようだ。これからはひたすら下りとなる。

■ しかし、この時間から真砂沢のテンバまで行くのは困難と判断。夕暮れとともに、劔沢と三ノ沢が交わる二股でビバークすることに…。河原のため、昨日と違ってテントの下がゴツゴツして少し足の裏が痛いが、他に人がいないから静かでいい。師匠持参のチーズフォンジュをしたりして、宴会は進む。空を見上げると昨夜と同じ、満天の星と天の川。“これは明日もどうにか天気は持ちそうだ”と、そのときは安心してシュラフに潜り込んだのだが…。