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武士のDNA

2009年09月29日 | 日本再生

今の世の中で、法律が変わったのを、

私たちは、どれだけ知っているでしょう。

と言うより、知るために、とんな手段があるのでしょう。

税金や保険類は、給料から天引きされたり、

所得や控除額を申告すると、税金や保険金額が、

通知されて来ますね。

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不服が有れば、何日以内に、申し出なさいとなっています。

法律等は、改正されても、各家庭には、通知されません。

しかし我々の生活は、全て法律に則って、処遇されます。

周知もしないで、と思いますが、実は官報に、

掲載しているのですね。

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ではその官報は、何処に有るのか・・・

町村役場や市役所に有るのですが、近くたって、

特別用がなければ行きませんし、何時どんな改正をしたか、

知らない訳ですから、官報を読みにだけ行く事は、

先ずないですね。

それでも「そんな改正知らなかった」は、

言い訳になりません。

「読まないやつが悪い」それが役人の解釈なんですね。

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所で、福田衣里子の名に記憶が有ると思いますが、

薬害肝炎の九州地区訴訟団のリーダーですね。

彼女たちが、官僚に頭を下げさせたと、話題になりました。

彼女たちも、謝らせた事に満足したようでした。

しかし、本当に謝ったのでしょうか?

厚労省の官僚は、「被害の拡大を、止められなかった」

と言って謝ったのです。

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厚労省の官僚は、被害が拡大する事を承知で

当該薬品の在庫を、払い出し切るまで、

猶予した形跡が有ると、裁判にもなりました。

この時も、押印した連中が皆「私には決済権はない」

とか「私は全権を委譲していた」「委員会の結論に、

意義を唱える立場にない」など言い訳に終始しました。

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寄らしむべし 知らしむべからず

武士が、町民を支配する上での、教訓ですね。

年貢米を納められずに、娘を売らされたり、

稗や粟も、ろくに食えずに、年貢米を採られても、

それが、代官や悪徳商人によって、横流しされようと、

今のように、マスコミの力がない世では、

「知らしむべからず」で、高を括っていられたのに、

その武士の、DNAを持った官僚たちは、

情報を開示されて、思いもよらない攻撃を受けて、

面喰っている部分も、あるかも知れません。

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しかし、「被害の拡大を、止められなかった」

という文言には、「一生懸命努力したけれど、

力が及ばなかった」と言って、全ての疑いを、

包含してしまった知恵は、悔しいけれど、

敵ながら見事と、言わざるを得ません。