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幸隆の国から

歴史の跡、自然、いい湯などを訪ねて出掛けたときの記録。
また、四季折々、日々の雑感です。

日本100名城の旅ー宮城「多賀城跡」

2023-06-17 | お城

多賀城(宮城県多賀城市)は、奈良・平安時代の陸奥の国府といわれている。

古代東北地方の行政や経済のみではなく、軍事の中心であったそうである。

JR国府多賀城駅で下車、観光案内所に立ち寄り、周辺のマップや資料を入手し城跡に向かう。

 

駅からゆっくり15分ぐらい歩くと、「外郭南門」に着く。

現在も復元工事中であることは分かっていたので、ひょっとしたら、工事用の幕に覆われていて見られないかもしれないと覚悟はしていた。

着いてみると幸いにも覆われていた幕は外され、完成後の姿にほぼ近い形で見ることができた。

二階建てで、白壁、朱に塗られた柱、堂々とした美しい門であるが、まだ、周りには建築資材や重機が置かれている状況である。

 

工事中の門を周りこんだところに、お堂に入った「多賀城碑」(重文)が建っている。

観光案内所で頂いた資料を読み、勉強する。

この碑は江戸時代に土中から発見されたと伝えられ、多賀城の位置や創建や改修の歴史が刻まれているという。

ちなみに、碑文には「多賀城は京を去ること一千五百里」とある。

但し、奈良時代の一里は約535mとあり、一千五百里を換算すると802.5Kmとなる。

比較材料として、鉄道の時刻表から「京都⇒東京」、「東京⇒国府多賀城」の距離を拾いだし、足してみると881.6Kmとなった。

 

 

「外郭南門」を背にして、ゆっくりとした丘陵を登り「政庁」を目指す。

南門から政庁まで広い道がまっすぐに続いていて、登りきったところが「政庁跡」となる。

 

政庁跡から振り返って外郭南門方向を望む。

正面、遠くに外郭南門が見える。

 

政庁跡は約100m四方が土を盛り上げた築地(ついじ)で囲まれていて、政庁正殿跡の基礎部分などが復元されている。

 

政庁正殿(せいでん)をほぼ中央に置き、外郭を築地で囲んだ一辺900mの平面をイメージしてみる。

そこに工事が進んでいる建物や、復元された遺構などを重ね合わせて、往時の姿を想像してみるのも楽しい。

仙台から一足伸ばす必要があったが、その甲斐はあった。

 

 


梅雨空に映えるアジサイ

2023-06-16 | 

近くの公園には、ほぼ30種、1500株のアジサイが植えられているという。

しっかりと見分けがつかない花が多く、もちろん名前も知らないものがほとんどである。

今朝は、一回りして、私が見慣れていない珍しいものだけを撮ってきた。

 

これは、葉っぱが柏の葉にているからだろうか、「柏葉」あじさいというらしい。

 

最近多くみられるようになったように思う、鮮やかなブルーの「ブルースカイ」。

 

あとは残念ながら、私には名前も分らない花たちである。

 


お引越ししていったカルガモ一家

2023-06-15 | 野鳥

今朝、早朝6時ごろ、公園の池のカルガモ一家が引越しをしたと聞いた。

8時過ぎにノコノコ出掛けた私は、その現場には立ち会うことができず、とてもくやしい。

この三日間の動きを追ってみよう。

 

一昨日

抱いていた卵のうち、いくつかが孵ったようだった。

見えるのは、時々母親の羽の下から顔をのぞかせる一羽だけだった。

その日孵ったのは一羽だけだったのだろうか?

 

昨日

親の後を追って、泳いだり、エサをついばむ4羽の子が確認できた。

この可愛らしい姿をみるために、今日か、明日かと何人もの人たちが通ってきていたのだ。

 

そして今日・・・

池に行ったときには、既に、カルガモ親子の姿はなかった。

巣を覗いてみると、まだ卵がいくつか残っている。

これは諦めて4羽のヒナだけを連れて、十分なエサを確保できる場所に移動してしまったようである。

 

カップル成立から、巣作り、抱卵、孵化と、カルガモを追いかけてきたが、それも今日までとなった。

小さな池を囲む人たちには、寂しさが漂う。

旅立った4羽のヒナ全部が、なんとか無事に成鳥になってほしいものだ。

そして、秋には、パートナーを連れてこの故郷の池に戻ってきてくれることを願っている。

 


秋田グルメ「きりたんぽ」

2023-06-14 | グルメ

秋田名物って何?、まず「きりたんぽ」が頭に浮かぶ。

冬には東京のスーパーでも手に入るが、やはり地元秋田で食べたいと思うのは当然であろう。

秋田駅の周辺を周り、何店かのお店をそれとなくチェックし、最終的に決めたのが「きりたんぽ屋」さんである。

秋田駅の目の前で、ホテルからも近くロケーションは申し分なし。

人気があるお店は満席になるのが速いので、まず予約の電話を入れる。

案の定、空いている席は一つだけで、それも6時半から9時までの時間の制限付きであった。

 

お店は古民家風の造りで、駅前の繁華街とは思えない。

暗くなり店頭の提灯に灯が入り、良い雰囲気である。

 

入り口は土間になっており、さらに引き戸を開けるとそこには囲炉裏があり、赤々とおこった炭の周りに何本もの「きりたんぽ」が立っている。

まさに手作りで、看板に偽りなしである。

 

まずは冷えたビールで、秋田市内観光で乾いた喉を潤す。

お通しのレンコンの茎(根?)が珍しく、美味しかった。

 

「比内地鶏のもつ煮」、「いぶりがっこチーズ」など秋田ならではのつまみが並ぶ。

 

しばらくすると、「きりたんぽ鍋」が出てきた。

初めてと言うこともあってお店のスタッフに訊いたうえ、鍋は「小」サイズにしたのだが十分なボリュームである。

 

一人ずつお椀に取り分けてくれる。

きりたんぽは今まで口にしたものより太く、しっかりとした歯ごたえがある。

比内地鶏や野菜の旨味の出た汁が浸みこみ、これはうまい。

 

おまけに、お店のスタッフによるこんなサービスがあった。

きりたんぽ鍋の材料(きりたんぽ、比内地鶏、ゴボウ、舞茸、せり等)のサンプルを示しながら、紙芝居で「きりたんぽ」についての説明をしてくれるのだ。

 

「きりたんぽ」は新米がとれたころ作って食べるものだと聞いたことがある。

「旬」にその土地のものを食べる、それは最高であろう。

そんな贅沢を言わなくても、本場秋田で食べるきりたんぽ鍋は忘れられない味になった。

 


東北の旅ー秋田「秋田犬とのふれあい」

2023-06-13 | 

久保田城跡(千秋公園・秋田市)の二の丸に、「秋田犬(あきたいぬ)」にふれあえる場所がある。

何頭かの秋田犬が、一定のローテーションでこの「秋田犬ふれあい処」に出てくるようである。

秋田犬は渋谷のハチ公の銅像以外見たことがないので、とても楽しみであった。

 

大きな体格の割にはかわいい顔をしていて、おとなしく、落ち着きがある。

しばらく見ていたが、その間に吠えるようなことは一度もなかった。

ただ、「ご主人様に手出しをしたらタダじゃおかないぞ!」というような迫力を感じる。

 

 

檻の中とは言え間近に秋田犬を見ることができ、説明員の方が説明して下さる話を興味深く聞いた。

秋田犬はもともと猟犬として飼われたもので、飼い主(主人)にはとても忠実な犬である。

その反面、飼い主以外にはなかなかなついてくれない性格だという。

犬の仲間でも短命な方なので、その数も少なく貴重な犬種である。

説明員の方も実際に秋田犬を飼われているが、体格が大きいだけに大変だという。

よく食べるので、月々のエサ代がバカにならないし、運動も大変で、毎日の散歩はバイクで連れて行くそうだ。

 

 

前足の付け根、肩のあたりのがっちりした体形は、いかにも力強く、猟師さん(またぎ)の頼りになるパートナーだったのであろう。